この IS イスラム国というのが凶暴な人殺し集団で、2014年から北イラクとシリアで大変な戦争動乱状況に陥った。今、日本人はあまり興味ないんだけど、でも私は今日はこの人のヤジディ教徒の中で、女性たちがひどい目にあってその中から生き延びて現在は、このヤジディ教徒達と北イラクのクルド人たちのための戦いで、言論活動やっているナディア・ムラド(Nadia Murad、1993年―)という女性(現在26歳)についての話をします。
私は彼女が書いた『THE LAST GIRL ―イスラム国に囚われ、闘い続ける女性の物語』の日本語訳の本を読んだ。それが今年1月11日からです。だからこの本は、このノーベル平和賞をもらうことが決まった後に、急いで翻訳された本ですがしっかりとした翻訳です。東洋館出版社というあまり聞いたことのない出版社から出ています。大変勉強になりました。
IS の最高指導者のバグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi、1971年―)という男は有名になりました。2003年3月20日にブッシュ息子の方の政権の時、そのときからバグダッド爆撃が始まった。これがイラク戦争の始まりです。2003年3月からで、もう2、3ヶ月も、かからずにイラクは制圧されました。そしてサダム・フセインは、2006年に絞首刑になった。
バグダディ
だから2003年の「イラク戦争」と言うけれども、これは正確にはアメリカによるイラク侵略戦争です。ただアメリカではそうは言わなくて、「ウォー・イン・イラキ(War in Iraq)」と言います。イラクにおける戦争で、テロリストと戦う、アゲインスト・テロリスト(Against Terrorists)と言います。だからシリアにいる、その当時はサダム・フセインの軍隊、および勢力に対する戦いということになっています。