このハラリの『サピエンス全史』は今でも大変よく売れている。今日の『サピエンス全史』への私の評論は、12章「宗教という超人間的秩序(The law of religion)」のところを中心とします。lawというのは法則のことですが、これを柴田裕之という訳者は超人間的秩序とか訳していますが、宗教という法則という意味で訳しているのだろうと思います。
つまりそれぞれの国の宗教が、帝国の支配によってスタンダーダイゼーション(standardization)を起こすわけです。スタンダーダイゼーションは規格化というか統一化ということで、一番わかりやすく言うと、今はアメリカ帝国が世界を支配したので、American way of lifeと言いますが、アメリカ白人的な生活様式が世界中に広まったんです。