「1912」 副島隆彦のアメリカ分析 の最新刊 『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)が発刊。2016年6月27日
 副島隆彦の学問道場のアルルの男・ヒロシです。今日は、2016年6月27日です。

 副島先生のアメリカ研究本の待望の最新刊『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)が7月1日に全国の書店で発売されます。現在書店に並んでいる、今年のアメリカ大統領の解説本の中で、「次はトランプで決まり」と、一歩先に抜きん出ています。 ”不動産王”で実業家のドナルド・J・トランプがどのようにしてアメリカの政治シーンの表舞台に踊り出たのかを、副島先生の専門の政治思想研究の面からと、トランプの実業家として成り立ち追いがら解き明かした本です。



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 副島先生は「次の大統領はドナルド・トランプである」と強く断言しています。ヒラリー・クリントンが、つまづけば、トランプの可能性があると私は思いますが、流石に私にはここまで断言できません。トランプが、必ずヒラリー・クリントン前国務長官を打ち破って次の大統領になる、というのです。この本は、「トランプ勝利に至り着くアメリカ政治の真実」を明らかにする、という意欲的な本です。

 今回の本は、副島隆彦の主著で、最初のアメリカ研究本である『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+アルファ文庫、初版1995年刊 )と、昨年のアメリカ研究本である『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る 』(2015年、講談社刊、「ヒラリーなら大戦争をする」 )の流れを引き継ぐ形で、アメリカの政治の重要な流れを徹底的に解説しています。

 所謂(いわゆる)トランプ本ですから、誰もがより深く知りたい、経営者トランプの人生の軌跡と、それを支える人間像についても解き明かします。トランプ・ファミリーの「秘密」もわかります。

 今年の7月の下旬のそれぞれの共和党、民主党党大会で、トランプとヒラリーは大統領候補者の指名を正式に党から受けて、11月8日の大統領選の本選挙に入ります。あと4か月続きます。著名なホテルとカジノとゴルフ場の経営者であるトランプ と、夫が元大統領で自分はNY選出の上院議員のあと国務長官だったヒラリー、この二人の候補者が熾烈な争いを展開する。米大統領選を日本人である私達がより深く理解するための手引になります。

 イギリスがEU離脱を決めた6月24日、トランプは中東の不動産王から買収したゴルフ場のオープン式典に参加するため、イギリスのスコットランドを訪れていた。ここで、トランプは、「自ら、欧州連合EUからの独立を決断したイギリス国民を称える」というコメントを出した。

 (貼り付け開始)
 
 「 トランプ氏「英国民は主権取り戻した」 国民投票 米大統領選の追い風狙う」

2016/6/24 日本経済新聞 
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM24H9B_U6A620C1FF1000/

 米大統領選の共和党候補への指名を確実にしているドナルド・トランプ氏は24日、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受け、「英国民は自分の国の主権を取り戻した。素晴らしいことだ」と述べた。ロイター通信が報じた。反移民など離脱派の主張が自身の主張と近いことから、英国民投票の結果を自身の大統領選の追い風にしたいようだ。

 訪問先の英北部スコットランドのゴルフ場で記者団に答えた。トランプ氏は「世界中の人たちは国境を越えて自分の国にやってきて乗っ取ろうとする人に怒っている」と強調。英国以外でもEU離脱のような動きが広がると指摘した。これまで英国のEU離脱を支持していたことにも触れ「私は(離脱派勝利が)起こると言っていた」と自画自賛した。

 ツイッターでも「我々が米国を取り戻すように(英国人が)国を取り戻した」と投稿し、英国民投票の結果を「米国を再び偉大な国にする」という自身の選挙スローガンと重ね合わせた。

(貼り付け終わり)

 中田安彦です。トランプのようなタイプの政治家は、イギリスにも居ます。今回のEU離脱運動のキーパーソンになった、前のロンドン市長のボリス・ジョンソンです。それ以外にも、欧州大陸にもそれぞれ国に、「自国の偉大さ」を取り戻そう」と愛国心に訴える様々な政治家が次々と名乗りを上げて、これまでの政治を牛耳ってきた既成権力(エスタブリッシュメント)を震え上がらせています。

 トランプ大統領が登場した背景は、今回の本に沢山書いてありますが、世界政治がこれまでどおりのシナリオで動かなくなっているということの現れ、だと思います。

 それでは、本書の前書きと、目次、あとがき を今回もいつものように載せます。

(貼り付け開始)
 
  はじめに──「次はトランプ」だ    副 島 隆 彦 

「次の米大統領はトランプで決まりだ」と、私はこの2016年5月22日に決めた。私の政治分析に基づくこの予測(予言)は、この本が出る7月の初めでもまだ誰も公言できないことだ。

 私の専門(プロパー)は、現代のアメリカ政治思想の諸流派の研究である。

「トランプが当選する」と私は誰よりも早く決心して書いた。私が主宰するインターネット上のサイトである「副島隆彦の学問道場」に書いて載せた。それはなぜか?

 このあと7月18日の共和党の党大会で、ドナルド・トランプが党の候補者としての指名を獲得する。そして、そのあとの11月8日の本選挙までさらに3カ月ある。 その間にトランプがどのように勝ち進むか。この本を読めば、「トランプ勝利に至り着くアメリカ政治の真実」が大きくわかる。

 なぜ「トランプで決まり」なのか、の理由説明は 次の第1章でする。なぜ私が、トランプが民主党の候補者であるヒラリー・ロッダム・クリントンを打ち負かして当選勝利すると断言するか、これでわかるだろう。
そしてトランプが来年2017年1月20日(と決まっている)に、アメリカ合衆国の第45代大統領に就任(イノギュレイション)する。

 そうなると「トランプ大統領の時代」が来年(2017年)からほぼ確実に始まる。それは世界に大きな影響を与える。当然、あれこれ日本にも大きな変化が現れ、打撃を与える。その中心は、本書第4章で説明するトランプ発言の「日本からの米軍撤退」問題である。

 帝国の軍隊は、70年も外国(即ち日本)に居座ったら、「もう帰ろう」で 撤退するものなのである。そのとき日本はどうするか、どうなるか、だ。

 思い起こせば、今から8年前の2008年の米大統領選挙で、「次はオバマという黒人だ。ヒラリーは負ける」と一番乗りで予言した。私はその前年(2007年)にそのことを自分の本に書いた。

 これを国家情報官(インテリジェンス・オフィサー)である佐藤優(さとうまさる)氏が評価してくれて、「副島さんが誰よりも早かったですね。次はオバマだ、と 決め打ち しましたからね」と、褒めてくれた。

 私にとって評論家業(言論人)は、学者と違って、これから先の近(きん)未来を予測しなければいけない。「これから世界はどうなる。その次はこうなる。そのとき日本はこうなる」という冷酷な予想、予言(占い)までもやらなければいけない、と確信している。

 私はこのように自分が言論予言者業をやり、予言をこれまでにたくさん当ててきた。その実績を誇りに思っている。今度も当ててみせる。

 それでも私の「次はトランプだ」、「そしてアメリカはこうなる。世界はこうなる。日本はこうなる」が果たして当たるか否かは、この本の読者になってくれる皆さんが冷静に判断する。

     2016年6月           副島隆彦

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 出版社からの本の内容紹介

アメリカ政治思想研究の第一人者・副島隆彦が断言! 次はトランプで決まり! トランプ大統領で世界はこうなる!

 アメリカ大統領選で荒れ狂うポピュリズムの嵐──。草の根の保守的な中間・下層白人の怒りを体現するドナルド・トランプとは何者か?   

 なぜ、アメリカ国民はトランプに懸けるのか? 違法移民、学歴競争、妊娠中絶問題から、イスラム国、戦争参加、日本の核保有、米軍撤退問題まで、リアルで苛烈なアメリカ国内の政治思想対立を解説。

 ドナルド・トランプとポピュリズム、アイソレーショニズム(国内問題優先主義)、リバータリアニズムをキーワードに、ドナルド・トランプの人間像を読み解く。アメリカ社会の荒々しい裏側と世界最先端の動きがよくわかる!
低学歴でいいじゃないか。オレが食わせてやる──熱く激しいドナルド・トランプの生きざまと思想を活写。

 私、副島隆彦は、このドナルド・トランプの生き方と人生態度と正直な言動に大賛成である。もっともっとガンガンと、世の中の真実を暴いてもらいたい。遠く日本から勝手に声援を送っている。(本文より)

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トランプ大統領とアメリカの真実   ◉目次

はじめに 1

第1章 トランプ大統領の誕生

トランプが次の大統領に決まった 18
トランプがキッシンジャー宅を訪問したことの重大さ 18
キッシンジャーは今も超大物である 28
〝ダビデ大王〟に捨てられたヒラリー 32
トランプの凄さとアメリカ国民の熱狂 34
「私は低学歴の人たちが好きだ」発言 34
ヒラリーのものまねでアメリカ国民の空気が変わった 35
トランプは「落ちこぼれの真実」を知っている 37
リバータリアニズムの3つの原理 39

第2章 トランプ旋風とアメリカ大統領選の行方

泡沫候補トランプは、なぜ指名を獲得できたのか 44
トランプ現象の始まり 44
スーパーチューズデー(3月1日)からの快進撃 49
トランプ陣営は「非エリート集団」 54
叩かれても人気が衰えないトランプ 56
ポピュリズムの嵐が吹き荒れる 59
本音をズバズバ言う正直なトランプ 61
アメリカ民衆の〝言葉狩り〟に対する反感 65
トランプを支持する共和党政治家たち 69
トランプの移民差別発言は、なぜ支持されたか 73
トランプを支持する高卒の白人たち 73
もうすぐ白人層はアメリカ全人口の半分を切る 77
ヒスパニックをもう受け入れたくないアメリカ国民 81
マルコ・ルビオの失速 83
共和党本部の抵抗 86
予定どおり勝ち上がったヒラリー 89
なぜ〝サンダース現象〟が起きたのか 89
ベンガジ事件を逃げ切ったヒラリー。しかし…… 92
ヒラリー派が起こした宮廷革命 97
ヒラリーの側近フーマ・アベディン 100
ヒラリーは〝ロックフェラー家の嫁〟 103
もうトランプをつぶせない 108

第3章 ドナルド・トランプとは何者か

〝不動産王〟トランプの誕生 114
トランプの資金はどれぐらいあるか 114
ドイツ系移民のトランプ 120
フェリックス・ロハティーンのニューヨーク再建 126
世界中に広がるトランプ・ブランド 129
ニューヨークとつながるフロリダ 130
〝カジノ王〟トランプの栄光と転落 134
アトランティックシティで大成功したトランプ 134
スティーブ・ウィンとの対立 136
映画『カジノ』と日本人ギャンブラー柏木昭男 142
カジノ、プロレス、裏社会とのつながり 146
1990年に最初の破産 149
トランプの盟友カール・アイカーン 151
トランプ一家が支える政界への進出 154
トランプの3人の妻 154
最初の妻イヴァーナとの離婚の泥仕合 157
娘イヴァンカがトランプの後継者 159
ニューヨーク正統派ユダヤ人社会をまとめるクシュナー家 160
1988年から大統領選への野心を見せる 164
2012年大統領選では、オバマの出生証明書問題を追及 166
ローリング・ストーンズに反撃したトランプ 167

第4章 アメリカのアイソレーショニストとポピュリストたち

トランプ大統領で日米同盟はどうなるか 172
駐留米軍の撤退と日本の核保有を容認するトランプ 172
集団的自衛権の真実 180
米海兵隊はやがて沖縄からグアムへ移転する 183
日本は核武装をしてはいけない 186
駐留米軍経費と米国債 188
トランプ外交政策の基本はアイソレーショニズム 191
「アメリカ・ファースト!」という言葉の真の意味 191
チャールズ・リンドバーグの思想 198
ポピュリズム政治家トランプは、なぜ生まれたのか 204
ヒューイ・ロングと田中角栄 204
自由銀鋳造運動を唱道したウィリアム・ジェニングズ・ブライアン 209
アメリカのグローバリズムの始まり 213
ポピュリズムの嵐が荒れ狂うとき 215
反財閥を唱えたカフリン神父 218
KKKの思想の本質 219
白人保守層に支持されたジョージ・ウォーレス 223

第5章 リバータリアニズムとアメリカ政治思想

トランプを応援するアメリカ思想派閥 228
アメリカの政治思想の見取り図──共和党7派と民主党4派 228
宗教右派を味方につけたトランプ 229
リバータリアニズム勢力とトランプ 234
アメリカの保守本流思想 236
ネオコンの正体はトロツカイト(トロツキー主義者) 239
リバータリアンたちが応援していた初期レーガン政権 241
今のネオコンは第3世代 244
強力な民主党ネオリベラル派 246
リバータリアン運動を乗り越えたトランプ 248
リバータリアンの資金源コーク兄弟 248
愛国右翼のジョン・バーチ協会 251
トランプとコーク兄弟の意地の張り合い 252
予備選で敗退したランド・ポール 254
2020年大統領選を狙うポール・ライアン 255
トランプに遅れてしまったリバータリアン運動 258

第6章 ヒラリーなら第3次世界大戦になる

サンダース現象から見えてくる大きな戦争 262
〝大きな戦争〟への下層白人たちの危機感 262
女たちは息子や恋人が戦場に送られると感じている 265
米大統領選の裏側に貼りつく真実 266
アメリカと中東問題の闇 268
軍人たちはネオコンが大嫌い 268
IS(イスラム国)にどう立ち向かうか 270
ヒラリーが大統領になったら 274
トランプ大統領はフォートノックス基地に乗り込む 274
アメリカが抱える大借金 277
戦争を起こして帳簿を焼き尽くす 279

おわりに 281

トランプ 大統領選挙 日々の記録 110
ドナルド・トランプの人生の軌跡 284

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 おわりに   副 島 隆 彦

 果して私の予測(予言)どおりにトランプが勝って、トランプ米新大統領が来年誕生するか。
 これは私にとっても賭けである。思い出せば、私はこれまでに20ぐらいの言論の賭けをやってきた。あまり外れたとは思わない。今度も当ててみせる。

 私は自分のドナルド・トランプ本を書き上げたが、トランプについて、1つだけ気になることがある。それは何か。私がトランプの演説とテレビ・インタヴューをインターネットを通して見ていて思うのだが。

 トランプの表情をじっと見ていると、彼が時々、ペロッと舌を出すことがある。いや、ベロッという感じで、自分の干いた唇を舐(な)める感じで舌を出す。

 どうもあの感じには、何か一瞬(いっしゅん)嫌(い)やな気になる。あのトランプのベロッと舌が出る感じは、トカゲかヘビか、ワニの舌の感じだ。 私は、こうやって何でも食べてしまうゾー。また獲物をペロリと食べちゃった、という感じである。

 これは相当に気持ちの悪いものであって、私はトランプという希代の交渉ごと(ネゴシエイション)と駆け引き(ディール)の天才で、アメリカ大統領にまで成り上がろうという人物の独特の仕草を映像で見ていてゾクッとした。

 私はトランプが嫌いでない。好きである。私は、アメリカ人の この自力で這い上がった大実業家のドナルド・トランプという男と、遠く日本にいる自分が同時代人(コンテンポラリー・マン)として同じ時代を生きたことを嬉しく思う。

 私は日本のトランプになりたかった。だが私にはあれだけの才能はない。私には自力で金持ちになる才能もなかった。何百人も人を雇って食べさせるだけの才能がなかった。 今やますます貧乏国になりつつある日本で、しょんぼりと生きていくしかない(コラ、トランプ。日本がこんなに貧乏なのはアメリカのせいもあるんだぞ)。

 トランプが大統領になっている来年からあとも、私は日本にいて、日本語で「私のトランプ大統領本」を次々と書いていけそうである。しめしめ である。

 この本を書くと決めたのは、3月22日であった。それから、日本文芸社の水波康編集長とグラマラス・ヒッピーズの山根裕之氏に、どれだけの迷惑をかけたことであったか。

 「 類似本、競争本に負けないだけの良い本が出来なかったら、私は怒り狂うからな」と訳(わけ)のわからない怒鳴り声を何度、おふたりに上げたことか。

 ここまで来ると恥入るばかりだ。その結果、神経を集中して、かなり上等(じょうとう)の本が出来たと自負している。記しておふたりに感謝します。

2016年6月 副島隆彦 

(貼り付け終わり)

以上です。

書店では早いところで6月30日、全国的には7月1日に並ぶと思います。
アマゾンなどの通信販売サイトでは予約を開始していますので、そちらでご予約いただけます。

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