「1433」『靖国問題と中国包囲網』(副島隆彦・著、ビジネス社刊)が3/7に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.2.27
副島隆彦を囲む会の須藤です。今日は2014年2月27日です。
副島隆彦先生の新刊『靖国問題と中国包囲網』が、来月、3月7日に書店に並びます。
帯に『安倍首相の政策は日本を危険な軍事衝突へ向かわせる』とあるこの本は、「中国ビジネスの現場で苦しんでいる、多くの日本人ビジネスマンたちに届いて、彼らを鼓舞し励ますことができるよう願って」書かれたとのことです。
今回は『靖国問題と中国包囲網』の「目次」と「まえがき」、「あとがき」を掲載します。
発刊されましたら今回も是非、皆で読みましょう。



書名: 『靖国問題と中国包囲網』
著者: 副島隆彦
出版社: ビジネス社 (2014/3/7)
ISBN-10: 4828417435

『靖国問題と中国包囲網』 目次

まえがき …… 1

第1章   世界が靖国参拝を許さない理由

日本人の感情論は世界で通用しない …… 12
戦後の世界体制は連合国がつくった …… 14
アメリカが怒っている理由 …… 17
安倍政権を揺さぶるアメリカ …… 19
靖国参拝に反対した昭和天皇の御製の歌の経緯 …… 24
靖国問題の何が問題なのか? …… 42
日本は世界を再び敵に回してはいけない …… 47
このまま日本は孤立し、暴走するのか? …… 49
中国を嫌い、韓国をののしる人たち …… 51
日本人の情緒としては、靖国参拝は正しい …… 55
日本国民は世界平和を選ぶのか? 安倍首相を選ぶのか? …… 59

第2章   中国包囲網と習近平の外交戦略

財界は中国との関係修復を望んでいる …… 64
安倍首相が進める中国包囲網 …… 65
習近平のアジア外交と世界戦略 …… 75
カギとなるロシアの動き …… 78

第3章   習近平体制の中国の躍動

金を中国で買う …… 84
3中全会で何が決まったのか? …… 98
権貴財経という腐敗 …… 108
健全な社会には貧富の差がある …… 111
日本や欧米が中国を批判できるのか? …… 114
腐敗撲滅運動に潜む権力闘争の一面 …… 117
民衆はインターネットで反撃する …… 121
中国の高度成長は終わりに近づいている …… 125
中国のシャドーバンキング問題 …… 128
教師のアルバイトと教育“過熱”現象 …… 135
大気汚染もかつて日本が経験したこと …… 137
外務省のチャイナ・スクールは全滅したのか? …… 143

第4章   香港・深?で目撃した大きな資金の流れ

発展が続く珠江デルタ地帯 …… 152
すべては鄧小平の「南巡講話」から始まった …… 154
西部通道からヒトとカネが香港へ流れ出す …… 157
華僑は中国では外国人 …… 164
香港はいずれ深?、珠海に飲み込まれる …… 166
経済特区こそが発展を押し進める …… 169
香港とは巨大な資金の逃がし口である …… 171
日本へも流入するチャイナマネー …… 174
カジノの街・マカオ …… 175
世界の大きな富の力は東アジアへ向かう …… 179
輸出激減で打撃を受けた広東省も復活する …… 181
香港は金融都市として発展を続ける …… 183
HSBの重要性 …… 186

第5章   旧満洲の現実

旧満洲地帯の開発はどこまで進んでいるのか? …… 190
東北三省は巨大な穀倉地帯となっていた …… 195
コシヒカリ級の超高級米が生産され始めている …… 200
東北三省の不動産事情 …… 205
農業税の廃止という大改革 …… 213
旧満洲は北の荒野ではない …… 217
国境を接するロシアとの関係も良好だ …… 219
普通語(標準語)はハルビンの言語だった …… 224
中国人に西洋的な倫理観はない!? …… 227
偽善者を笑い飛ばす中国人 …… 230
七三一部隊の実像 …… 233

巻末付録 主要な中国株の代表的銘柄32 …… 237

あとがき …… 254

(転載はじめ)

まえがき

 この本は、2014年の中国の最新の動きを知らせる中国についての本である。

 ところが2013年の年末、安倍首相の靖国参拝問題が持ち上がって世界中に波紋を広げた。アメリカが怒っている。だからこの問題から先に取り上げる。

一体、日本と中国、韓国どころか、世界との関係で何が起きているのか。

 私は、ある企業経営者(出版業者)から質問された。
「副島さん。どうして靖国の英霊たちを参拝しに行ってはいけないの? 国のために戦争で死んだ軍人たちに哀悼の意を表明するためにお参りするのは、日本国民として当然でしょう。いちいち外国の顔色をうかがう必要があるの?」

 私は、この主張にまっ正面から答えなければいけない。靖国神社に祀まつられている、戦争で死んだ軍人・兵士(合わせて soldiers ソルジャーと言う)を、追悼するために参拝に行きたい人は行けばいいのである。

誰も反対はしない。その人の自由である。

だが、日本国の代表者である首相と閣僚(大臣)が参拝に行くと、それは大きな問題になる。世界が許さない。中国、韓国だけでなくアメリカもロシアもヨーロッパ諸国も、そしてアジア諸国までもが文句を言う。何故か。

この問題について私は全面的に説明する。わかりやすく、すべてのことを説明する。「何故、安倍首相の昨年末の靖国参拝はそんなにまずいことだったのか」を徹底的に解説する。

日本の首相と大臣たちだけは、靖国神社に自由にお参りに行ってはいけないのだ。何故か?

 そのあとで中国の現在の最新の動きを報告する。

副島隆彦

(転載おわり)



(転載はじめ)

あとがき

 私の中国研究本の6冊目である本書には、旧満洲(ハルビン、ジャムス、富錦(フーキン)、長春)への調査旅行と、香港・深シェン(ジェン?)・マカオへの調査旅行の成果を書いた。

 ところが、昨年末に安倍首相の靖国神社参拝問題が持ち上がって、世界(現在の世界秩序)に波紋が広がった。そのことをまず第1章で詳しく書いた。

 安倍首相は今も強気で、日本国の隠された対外(たいがい)の国家戦略である中国包囲網(コンテイニング・チャイナ)づくりに邁進している。その実名を「自由と繁栄の弧(クレセント)」戦略と言う。

外務官僚の谷内正太郎(やちしょうたろう、内閣府の国家安全保障局長に就任した)が、8年前(2006年)につくったものである。

これは、1940年につくられた「大東亜共栄圏(だいとうあきょうえいけん)」の再来である。そしてそれはまさしく「中国包囲網」戦略のことである。私は本書でこのことをはっきりと解明した。

安倍晋三たちによるこの中国大(だい)包囲網が、いつまで、どこまで、どのように進展するのかをじっくりと見すえるつもりである。

 この日本にとっての危険な政策の一部、一環として中国との軍事衝突(ミリタリック・コンフラグレイション militaric conflagration)の危機が迫っている。だが、軍事衝突が何回かあっても、それが全面戦争(ウォーフェア warfare)になるわけではない。

いよいよ私たちの日本は厳しい、いつか来た道を歩みつつある。

 この本もビジネス社の岩谷健一編集長の伴走があってできあがった。何夜も出版社に泊まり込んで苦しい本づくりをやった。

 私は欲張りだから、実は後世(こうせい)の人々のこの本への評価をこそ気にしている。目の前では私の言論は極く少数派でありほとんど無力である。

 この本が、中国ビジネスの現場で苦しんでいる、多くの日本人ビジネスマンたちに届いて、彼らを鼓舞し励ますことができるよう願っている。「アジア人どうし戦わず」の旗を私は掲げ続ける。
 2014年2月

副島隆彦

(転載おわり)


以上。

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