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「1962」公開された映画『沈黙-サイレンス』を見た感想を書きます。遠藤周作が『沈黙』で投げかけた重たいテーマにキリスト教界が激しく動揺している。(上) 副島隆彦 2017年3月24日

「1961」全4回で『日本会議の研究』の著者、菅野完(すがのたもつ)氏と副島隆彦の対談。「政治運動とは何か」(4) 2017年3月9日

「1959」 全4回で『日本会議の研究』の著者、菅野完(すがのたもつ)氏と副島隆彦の対談。「政治運動とは何か」(3) 2017年3月9日

「1958」 全4回で『日本会議の研究』の著者、菅野完(すがのたもつ)氏と副島隆彦の対談。「政治運動とは何か」(2) 2017円3月4日

「1956」全4回で『日本会議の研究』の著者、菅野完(すがのたもつ)氏と副島隆彦の対談を載せます。「政治運動とは何か」(1) 2017円2月27日



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「1960」相田英男氏の緊急寄稿「東芝=ウェスティングハウス問題」について対話形式で理解する。2017年3月15日

「1957」お知らせ2つ。副島先生の新刊『税金恐怖政治(タックス・テロリズム)』(幻冬舎)の発刊の紹介。 それから、今、国会を揺るがしている、森友学園への「国有地ほとんどタダで払い下げ問題」(=安倍晋三記念小学校問題)を追いかけている作家の菅野完氏との対談の内容を動画と文で載せます。2017年3月1日

「1954」斎川眞(さいかわまこと)『天皇とは北極星のことである』(PHP研究所)の紹介。日本国の 天皇という称号はどのようにして生まれたか。 2017年2月16日

「1953」これは必読の一冊。下條竜夫(げじょうたつお)著『物理学者が解き明かす思考の整理法』(ビジネス社)が発売されます。小保方晴子、星占い、金融工学を理科系の視点で理解するほか、思考の整理法の実践編として好評だった前作に続いての新刊です。2017年2月10日

「1948」天皇陛下の譲位問題。この問題は「ワールドヴァリューズ(世界普遍価値)と民族固有価値(ナショナルヴァリューズ)のどちらを重視するか」という問題であり、天皇陛下と安倍晋三がその2つの価値観を巡って熾烈な争いを繰り広げている、ということなのである。副島隆彦・記 2017年1月16日

「1944」【講演DVD】「鳩山由紀夫元首相が見た『属国・日本』の真実」(2016年11月20日)の講演ビデオについてお知らせします。鳩山元首相が日本の対米従属政策の問題点、今の民進党の問題点、アジア・インフラ投資銀行(AIIB)の実像について語ります。2016年12月26日

「1942」 北方領土まったく返還なし記念。 「自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC ネトサポ)のネット世論誘導 ネトウヨその世界」。自民党によるネット上の言論操作を暴いたNHKの番組を載せる。 2016年12月18日

「1940」先日の鳩山由紀夫元首相をお呼びしての講演会の会場で皆様から頂いたアンケート結果です。2016年12月6日

「1937」  アメリカ大統領でトランプが勝利してから私がアメリカ大統領選挙について書いた、「重たい掲示板」への投稿を載せます。副島隆彦 2016年11月22日 

「1934」副島隆彦の、 最新の金融本 『ユーロ恐慌 欧州壊滅と日本』( 祥伝社)が発売。 恒例のエコノ・グローバリスト・シリーズの第19弾。2016年10月29日

「1931」 副島先生の緊急出版 の 新刊『Lock Her Up! ヒラリーを逮捕、投獄せよ』(光文社)が発売されました。注目の米大統領選挙の真の争点を理解するために是非お読みください。2016年10月10日

「1927」来る11月20日に私達の秋の定例会を特別ゲストを呼んで開催します。今回は、鳩山由紀夫元首相をゲストにお招きして、世界の行方、東アジアの今後、日本の将来についてじっくりお話をうかがいます。2016年9月15日

「1924」番 『明治を創った幕府の天才たち 蕃書調所=ばんしょしらべしょ=の研究』(成甲書房刊)が発売になります。 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆 2016年9月4日

「1920」番  ” Lock Her Up ! ” 「 ヒラリーを逮捕せよ、 投獄せよ !」 の嵐が アメリカ全土でわき起こっている。 2016.8.11  副島隆彦記 

「1916」 最新DVD『アメリカ名物「トランプ・ポピュリズムの嵐」と最新の世界情勢』のお申し込み受付を開始します。9月以降の米大統領本戦本格化を前に是非ご視聴ください。2016年7月20日

「1912」 副島隆彦のアメリカ分析 の最新刊 『トランプ大統領とアメリカの真実』(日本文芸社)が発刊。2016年6月27日

「1910」 橋下徹(はしもととおる)前大阪市長はなぜ危険なのか。 それは国家社会主義(こっかしゃかいしゅぎ)の思想を持っている恐ろしい男だからだ。 副島隆彦 2016年6月16日

「1907」 重たい掲示板 [1938]私たちの定例会は盛況に終わりました。あとは最新の情報。 をこちらにも転載します。 2016年6月3日

「1905」番 あの2年前に突然、行方不明になったマレーシア航空機は、その後どうなったのか? 驚くべき事実が明らかになった。日本国内では初公開の情報である。 2016.5.21 副島隆彦  

「1903」【講演会】5月29日(日)の学問道場主催『ドナルド・J・トランプの<アメリカ名物>ポピュリズム旋風と現在の国際政治・経済情勢を読み解く』(東京・御茶ノ水)を宣伝します。ポピュリズム政治家の分析では日本の第一人者である副島隆彦のトランプ論をご期待ください。2016年5月9日

「1901」 4月28日発売 新刊書のお知らせ 。 日銀・黒田は、自分たちのインフレ目標が遅々として進まないのを居直った。マイナス金利導入で分かった日銀の真の思惑。 副島隆彦新刊『マイナス金利「税」で凍りつく日本経済』(徳間書店)で、日銀の「隠された真意」の謎が明かされた。 2016年4月28日

「1899」【2016年定例会のお知らせ】 5月29日に今年第一回目の学問道場の定例会を開催します。テーマは「アメリカ大統領選挙と最新の国際政治・経済情勢」です。ドナルド・トランプ旋風の原動力 “ポピュリズム”と”アメリカファースト!”とは何か、改めてじっくり語ります2016年4月20日

「1896」 副島隆彦先生の新著『日本が中国の属国にさせられる日』(ベストセラーズ社)が発刊。日本が中国の影響下に呑み込まれるとき、私たちはどのような態度をとるべきか。20世紀の右翼・左翼の両翼思想のタブーを、反権力の思想家である副島隆彦が抉り出す大著です。2016年3月28日

「1894」米大統領選挙、共和党はトランプが躍進し、民主党はヒラリーが候補を指名獲得し、二者の対決になりそうだ。2016年3月18日

「1891」 新刊のご案内『世界連鎖暴落はなぜ再発したか』(祥伝社)のご案内です。海外の金融メディアは軒並み、「黒田は弾切れ」(Kuroda's Bazooka is out of ammunition)と言い始めています。2016年3月2日

「1588」副島隆彦著作、その他の「学問道場」関連書籍を期間限定で割引販売します。この機会に是非ご利用ください。2016年2月21日

「1584」 ドナルド・トランプはどこで失速するか。急浮上してきたマルコ・ルビオ上院議員とはどういう背景を持つ政治家か。2016年アメリカ大統領選挙の予備選挙について。2016年2月4日

「1581」 『BIS(ビーアイエス)国際決済銀行 隠された歴史』(アダム・レボー著、副島隆彦監訳、古村治彦訳、成甲書房、2016年)が発売になります。古村治彦記 2016年1月21日

「1579」 学問道場関連の新刊書籍二冊、『暗殺の近現代史』(洋泉社、中田安彦が参加)と、『天皇家の経済学』(同、吉田祐二・著)が発売されています。ぜひ、お求めください。2016年1月14日

「1577」「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2016.1.1 /1月3日加筆 「崩れゆくアメリカ」を見てきて。短期留学修了を受けての報告。 中田安彦 2016年1月3日

「1576」 『物理学者が解き明かす重大事件の真相』(下條竜夫著、ビジネス社、2016年1月9日)が発売となります。古村治彦記 2015年12月24日

「1574」 『信長はイエズス会に爆殺され、家康は摩り替えられた』(副島隆彦著、PHP研究所、2015年12月17日)が発売となります。古村治彦筆 2015年12月15日

「1572」番 今の世界の中心の課題である ロシアによる シリアのIS爆撃、殲滅は、プーチンによる「ロシアから愛をこめて」である。最新の映画「OO7/ スペクター」の中にこれからの世界の動きの秘密が隠されている。 副島隆彦 2015・12・9 

「1569」 ダニエル・シュルマン著、古村治彦訳『アメリカの真の支配者 コーク一族』(講談社、2015年)が2015年12月8日に発売になります。 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆 2015年11月30日

「1566」 宗教改革の始まりにおいてルターとローマ法王はどういう言葉の応酬をしたか 2015年11月13日

「1563」 『再発する世界連鎖暴落 貧困に沈む日本』(副島隆彦著、祥伝社、2015年10月30日)が発売となります。古村治彦筆 2015年10月29日

「1560」番  今のアメリカ政治の真の焦点である、「ベンガジ事件」での下院の特別委員会を、ヒラリーはなんとか 乗り切る。そして、シリアでのサリン爆弾の真犯人たちのこと。 2015.10.15 副島隆彦  緊急で冒頭加筆します。 10月16日 副島隆彦  

「1557」 安倍晋三は国民がどれだけ「鈍感」かを試して喜んでいる。気付いている敏感な国民とそうではない国民に二極化している。2015年9月25日

「1555」 昨日、2015年9月14日に国会議事堂前で行われた安保法制反対抗議デモに行ってきました 古村治彦(ふるむらはるひこ)筆2015年9月15日

「1552」 学問道場の定例会DVD『副島隆彦が、今の重要なことを洗いざらい語ります』(2015年5月31日開催、約330分)の予約受付を始めました。ご案内が大変遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。2015年8月25日

「1551」番 栗原康 (くりはらやすし)著 『現代暴力論』 という新刊書 がすばらしいので、私が書評して強く推薦します。 副島隆彦  2015年8月25日 

「1548」 好評連載企画:「思想対立が起こした福島原発事故」 相田英男(あいだひでお) 第3章 福島事故のトリガーがひかれた日(2) 2015年8月13日

「1547」好評連載企画:「思想対立が起こした福島原発事故」 相田英男(あいだひでお) 第3章 福島事故のトリガーがひかれた日(1) ※会員ページに掲載したものを再掲 2015年8月10日

「1544」 副島隆彦先生の新刊・中国研究本の第7弾! 『中国、アラブ、欧州が手を結び ユーラシアの時代 が勃興する』 が先週末に発売。ロンドン金(きん)の値決めに中国の二大民間銀行が参加、人民元決済圏の拡大 から 南沙諸島問題も含めてユーラシア大陸の時代 を余すところなく分析。2015年7月26日

「1542」番 戦後七十周年企画  なぜ日本は戦争に向かわされたのか(1)   日本共産党の戦前最後の委員長 野呂栄太郎(のろえいたろう)の命がけの闘いから昭和史の真実が見えてくる。 津谷侑太(つやゆうた)2015年7月13日

「1539」番  俳優 高倉健(たかくらけん)の生き方 と死に方について考えたこと。 副島隆彦 2015.6.27(転載)

「1536」現下の政治状況を勢力分析する。大阪都構想の住民投票に現れた、若い世代のファシズムへの欲求。それを支える橋下徹・菅義偉の背後にある勢力とは。安倍・菅の野党分断の動きに対し、維新の党の執行部をおさえた旧小沢グループが巻き返しにでている。2015年6月11日

「1535」 佐藤優氏との対談本、『崩れゆく世界 生き延びる知恵』(日本文芸社)が刊行されました。「発売後、即重版」で非常に好評です。副島理論を真っ向から佐藤氏が受け止めている重厚対談です。2015年6月6日

「1532」番  来たる 6月7日(日)に 横須賀市で私の講演があります。 いらしてください。「軍港 横須賀の150年の歴史」にちなんだ話をします。 副島隆彦 2015年5月27日日

「1529」5月31日に都内で開催する、学問道場自力主催講演会の具体的な講演内容が固まってきまたのでお知らせします。参加者はまだまだ大募集中です。ぜひおいでください。2015年5月11日

「1526」 副島隆彦の最新金融本、『「熱狂なき株高」で踊らされる日本』(徳間書店)が発売されました。第5章、アベノミクス金融緩和など金融政策の理論的支柱となっている「合理的期待(予測)形成学派」の正体を暴いたところが非常に学問的には重要な本です。2015年4月27日

「1523」来る5月31日に講演会『副島隆彦が、今の重要な事を洗いざらい語ります』を開催いたします 2015.4.16

「1520」 AIIB「アジアインフラ投資銀行」の設立をめぐるゴタゴタの真相を載せます。 副島隆彦 2015年4月1日 (重たい掲示板から転載)

「1517」 新刊2冊『余剰の時代』(ベスト新書)と『日本に恐ろしい大きな戦争(ラージ・ウォー)が迫り来る』(講談社)が発売されます。生き延びるための政治思想とアメリカ政治本です。2015年3月13日

「1515」 「思想対立が起こした福島原発事故」相田英男 第2章 「札束で引っぱたかれた科学者達」をシリーズで短期連載します。(第2回)2015年3月5日

「1514」「思想対立が起こした福島原発事故」相田英男 第2章 「札束で引っぱたかれた科学者達」をシリーズで短期連載します。(第1回)2015年2月25日

「1511」カナダの政治。カナダの歴代首相を、隣国の大国アメリカとの「帝国-属国」関係において明快に解説します。2015.2.7

「1508」 新刊本二冊を紹介します。『副島隆彦の政治映画評論 ヨーロッパ映画編』(ビジネス社)と、先生が巻頭文を書いた吉本隆明(よしもとりゅうめい)の評論集『「反原発」異論』(論創社)の二冊です。 2015年1月26日

「1505」 中田安彦です。私の新刊『ネット世論が日本を滅ぼす』(ベスト新書)が発刊されました。数年間「ネット世論」に密着して観察して学んだ結果を一冊の本にまとめました。ネット言論の理想主義はなぜ次々と自滅していくのか?その答えを知りたい人はぜひお読みください。2015年1月12日  

「1501」番 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2015.1.1 続けて 「1503」番として、「1495」番の谷崎潤一郎論の第3部(終章)を載せます。副島隆彦 記

「1500」最新講演DVD『2015年、世界は平和か戦争への岐路に立っている』が完成しました。ぜひ御覧ください。2014.12.25

「1497」オーストラリアの歴代首相について。 日本人が知らない、オーストラリア政治の基本骨格を副島隆彦が分かり易く解説します。2014.12.17

「1496」番 俳優の菅原文太氏が亡くなった。 「1194」番会員ページ に載せた副島隆彦との対談を再掲します。 2014.12.13

「1493」 自力主催講演会「2015年、世界は平和か戦争への岐路に立っている」(2014.11.16)のアンケートの回答結果を掲載します。2014.12.4

 「1491」番 ノーベル物理学賞受賞の中村修ニが、なぜ重要であるのか、の本当の理由。10年前のここの、私たちの文を再掲載する。副島隆彦 2014.11.22 

「1487」 『官製相場の暴落が始まる――相場操縦しか脳がない米、欧、日 経済』(副島隆彦・著、祥伝社)発刊のお知らせ。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。 2014.10.26

「1485」書評:アメリカの著名ユダヤ人小説家、フィリップ・ロスの小説「プロット・アゲンスト・アメリカ」(集英社)/架空歴史小説を手がかりに「アメリカ国内優先主義」(アメリカ・ファースト)の美名を表と裏で使い分けた米財界人の冷酷な世界戦略が見えてきた (その1) 2014年10月14日

「1481」 来る11月16日に都内・上野で「政治・国際情勢・経済」についての時局講演会を開催します。聴講希望者を現在募集中です!2014年9月29日

「1479」 『英語国民の頭の中の研究』(副島隆彦・著、PHP研究所)発刊のお知らせ。大幅に加筆修正が加えられています。「まえがき」 と 「あとがき」 を掲載します。 2014.9.22

「1476」番   文学とは何か の 2 。 日本文学とは何か 論。 を 載せます。 副島隆彦 2014.9.6

「1472」 『日本の歴史を貫く柱』(副島隆彦・著、PHP文庫) が8/4から発刊されています。「まえがき」 と 「あとがき」 を掲載します。 2014.8.27

「1470」 夏休み特集。アルチュール・ランボー論。パリ・コミューンという政治的事件を書き残そうとした文学について。2014.8.16

「1466」 お知らせ:『税金官僚に痛めつけられた有名人たち』(副島隆彦・著、光文社刊)が8/1に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.7.24

 「1460」 7月1日に、SNSI論文集第7弾『フリーメイソン=ユニテリアン教会が明治日本を動かした』が出ます。従来の教科書や歴史書では描かれない明治期以降の日本真実の姿を描き出しました。2014年6月25日

「1456」番  村岡素(もと)一郎 著 『史疑(しぎ) 徳川家康事績』(1902年刊)についての 松永知彦氏の長文の歴史論文を載せます。 2014年6月10日 

「1454」 【今読み返す副島本】 米同時多発テロ事件前に発表された、副島隆彦の「集団的自衛権」論をそのまま転載します。 今こそ読み返してほしいと思います。 2014年6月3日

「1451」【中国を理解する】『野望の中国近現代史 帝国は復活する』(ビジネス社・刊)(原題:Wealth And Power:China's Long March to the Twenty-First Century)という本を紹介します。中国の近現代史を正しく理解しなければ、日本は中国の台頭に向き合うことは出来ない。2014年5月25日

「1448」番  私が、今やっている仕事、考えていること、書くべき文章のことなどを、まとめて報告します。 副島隆彦  2014.5.11 

「1443」最新講演DVD『キャロライン・ケネディと安倍晋三』が完成しました。このDVDで米オバマ政権と安倍政権の暗闘の実態が分かります。現在の日本政財界に影響を与えるハーヴァード大学人脈についても解説。ぜひ御覧ください。2014年4月16日

「1441」 副島隆彦先生の最新金融本『金融市場を操られる 絶望国家・日本』(徳間書店・刊)が発売されます。日本は、アベノミクスに浮かれて「成長国家」どころか、「貧乏国家」となってしまった。この現実から逃れることが出来ない。世界の金融も統制されている。2014年4月5日

「1436」 後藤新平―日本の「セシル・ローズ」論(全4回/第1回) 中田安彦・記 2014年3月16日

「1433」『靖国問題と中国包囲網』(副島隆彦・著、ビジネス社刊)が3/7に発刊されます。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2014.2.27

「1429」 【寄稿・偉人伝の裏側を見破る】 自由民権運動の父・板垣退助はフリーメイソンだった!~伊藤博文のフリーメイソンネットワークに加入した板垣退助~津谷侑太(つやゆうた)筆 2014年2月5日

「1426」古村治彦研究員の新刊『ハーヴァード大学の秘密』(PHP研究所)の紹介と、その出版記念を兼ねた「囲む会」主催の2014年初めての主催定例会『キャロライン・ケネディ駐日大使着任が日本政治中枢に与えている衝撃』(仮題)のお申込みのご案内を致します。2014年1月21日

「1423」 明治期の慶応義塾で 最先端の学問を教えたのは ユニテリアン(フリーメイソンリー)だった 石井利明(いしいとしあき)研究員 2014年1月11日

「1421」TPP交渉と平行して、水面下で進む「民法改正」の動き。大新聞は連帯保証人(個人保証)制度の改正部分だけをクローズアップするが、実際はこの民法改正はアメリカによる日本社会改造計画の一つである。2013年12月29日

「1418」孫崎享・副島隆彦講演ビデオ『外務省の正体』のご予約を承ります。日本の国家の行く末を大きく左右する外務省(MOFA)の内部と歴史はどうなっているのか、必見の講演です。2013.12.10

「1414」新刊『説得する文章力』(KKベストセラーズ)と『闇に葬られた歴史』(PHP研究所)をご案内します。2013.11.27

「1411」副島隆彦新刊金融本『帝国の逆襲―金とドル 最後の戦い Empire Strikes Back, Again.』(祥伝社)が発売されました。今年前半から中盤の主な金融ニュース(TPP、シェールガス、金価格の急落についても)を副島隆彦独自視点で分析しています。2013年11月16日

「1409」 腰痛(ようつう)と首、肩の痛みは治るようである。 「トリガーポイント・ブロック注射」という治療法を紹介する。 副島隆彦記 2013年11月6日

「1406」新刊『税金官僚から 逃がせ隠せ個人資産』(2013年10月、幻冬舎刊)発刊のお知らせ。官僚たちはいかにして資産家からお金を奪い取ろうとしているか。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2013.10.18

「1404」【最新版】世界権力者人物図鑑 刊行が発売中です。2010年発刊の第一弾から全面リニューアルのデザイン・内容です。2013年9月30日

「1402」 来月、10月26日(土)開催予定の「囲む会」秋の定例会のお申し込み開始お知らせ。今回は元外務省元国際情報局長の孫崎享先生をお呼びして「過去現在未来の日本外交」を語りつくします。ご期待ください。2013年9月16日

「1399」鬼塚英昭(おにづかひであき)氏の『日本の本当の黒幕』(下)を読む。戦前の日本政治の闇を象徴する田中光顕(たなかみつあき)という怪物を知る。それは現在の日本政治を支配するヤクザたちを知ることでもある。2013年9月1日

「1396」 新刊『中国人の本性』の紹介。私たちはどれだけ中国の思想史について知っているだろうか? そこで副島先生が中国亡命知識人の歴史を中共からの亡命知識人である石平(せきへい)氏に徹底的に質問しました。夏のうちに是非読んで下さい。2013年8月8日

「1394」定例会完全収録のDVD『いい加減にしろ!マイケル・グリーン/恐ろしいヨーロッパの秘密―フランドルからフローレンスへ』が完成しました。2013.7.29

「1392」 参議院選挙が終わって、次の日本国民の課題に向かう。アベノミクスとはA-sset B-ubble E-conomy(資産バブル・エコノミー)のことである。金融緩和派の経済学者のおかしさを理路整然と暴いた野口悠紀雄氏を評価する 副島隆彦 2013年7月25日

「1389」参院選後、日本の各階層(金持ち・サラリーマン・貧乏人)への、安倍政権による国家統制が進む可能性がある。その兆しとして参院選初日に福島県の総理演説会で自民党職員らが行った、一般国民の「表現の自由」への取り締り行為の動画がある。決して貴方の一票は自民党には投票してはなりません。それから先日の講演会のアンケート結果を載せます。 中田安彦(アルルの男・ヒロシ) 2013年7月13日

「1387」 『統制が始まる 急いで金を買いなさい』(祥伝社・刊、2013年6月)の宣伝を載せます。2013.7.4

「1384」再度、6月29日の定例会のお知らせをします。タイトルが「いい加減にしろ!!マイケル・グリーン~米中“新秩序”に取り残される日本」になりました。米日関係その他の政治経済の話題に縦横無尽に切り込みます。2013年6月13日

「1381」 私たちの福島復興活動本部 を 閉じて 撤退式をします。6月23日です。時間のある人は福島の現地まで自力で来てください。 副島隆彦 2013年6月2日

「1379」先週土曜日の会員交流会開催後のお礼の報告と、次の6月29日の講演会のお知らせ。2013年5月20日

「1376」 最新DVD『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(2013年3月3日、講師:副島隆彦・藤森かよこ)と、新刊・映画本『アメリカ帝国の滅亡を予言する』(日本文芸社)頒布のお知らせ。お待たせしました!2013.5.4

「1375」黒田金融緩和と金価格急落、そしてBRICS開発銀行の設立。新しい秩序に向けて世界は動いている。副島先生の最近の「重たい掲示板」への書き込みをまとめて載せます。2013年4月20日

「1372」副島先生の新刊『浮かれバブル景気から衰退させられる日本』(徳間書店)ではTPP交渉とアベノミクスの欺瞞について詳しく紹介。今回も豊富な図表・資料付きです。また、新しい試みとして会員同士の交流会(会員交流会 自由におしゃべり)もまだ募集中です。講演会とは別の形で交流(情報交換)いたしましょう。2013年4月4日

「1370」 日米地位協定に続いて、日米原子力協定(1988年)を暴く。中曽根康弘の周辺の「原子力外務官僚」たちが、アメリカに抵抗するカードとして持ちだした「日本の核武装論」には全く意味が無い。六ケ所村の再処理工場を維持してきた日本原電は中曽根派の利権の巣窟であるからすぐに破綻させるべきだ。(苫米地英人『原発洗脳』(日本文芸社)と有馬哲夫『原発と原爆』(文春新書)を書評する。)(その1) 2013年3月27日

「1366」書評:前泊博盛・編著『本当は憲法より大切な 日米地位協定入門』(創元社)を読む。ジャパン・ハンドラーズと外務官僚が威張れるのも日米安保と地位協定があるからだ。2013年3月8日

「1363」新刊『それでも中国は巨大な成長を続ける』(ビジネス社)の刊行のお知らせ。アメリカでは、巨大な中国とどう付き合っていくかは熱心に議論されていても、中国崩壊論など真面目に受け取られていない。2013年2月18日

「1361」 副島隆彦を囲む会・定例会、第29回定例会・自力主催講演会『ますます衰退国家にさせられる策略を見抜く』(講師:副島隆彦・藤森かよこ、開催日:2013年3月3日、日曜日)開催のお知らせ。2013.2.8

「1358」 アダム・ヴァイスハウプト著 『秘密結社・イルミナティ 入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ)が発刊されました。ドイツ啓蒙主義から生まれた「イルミナティ」はフリーメーソンなど秘密結社のルールブックを制定した集団である。2013年1月21日

「1356」番。 年末からの2週間の「産みの苦しみ」のあとで、副島隆彦が全力で書きます。 「ヒラリーの終わり」論文です。 今年もよろしく。 2013年1月8日

「1354」 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。 2013.1.1

「1351」自民党・公明党・日本維新の会の圧勝と民主党勢力の壊滅大敗北を受けて、「個人の力量によるサバイバル」というものが必須になってくる。そのことを選挙の数カ月前に副島先生の新刊『個人備蓄の時代』(光文社)では予測していた。みなさんも早く手を打ったほうがいい。2012年12月17日

「1349」  選挙が始まっての 直近での動き を読む 副島隆彦・記 2012年12月7日

「1346」 副島隆彦・最新DVD『ミケランジェロ、メディチ家、ルネサンスの真実』(2012年11月3日、講師:副島隆彦・松尾雄治)頒布のお知らせ。「教科書」と本編DVDのお得なセットも、個数限定で実施します。2012.11.29

「1343」緊急情報:アメリカによって崖から突き落とされた野田政権。解散総選挙はアメリカからの司令で行われた。今回もジェラルド・カーティスが根回しをしている。2012年11月15日

「1340」橋下徹(はしもととおる)大阪市長や一部大阪市特別顧問による「週刊朝日」に対する“言論弾圧”問題について考える。言論の自由が死ぬときとは、デモクラシーが死ぬときである。2012年11月5日

「1337」尖閣問題について。橋下徹・大阪市長の言う「国際司法裁判所」における解決の提案を支持します。副島隆彦・記 2012.10.18

「1334」新刊を二冊紹介します。権力者共同謀議という合理的選択で概ね、歴史は動いてきたから、私たちは世界の支配層の行動原理、思想、そして企業活動に現れる彼らの「合利的」な動きを理解しなければならない。2012年10月1日

「1332」 副島隆彦を囲む会・定例会、第28回定例会・自力主催講演会『ミケランジェロ、ダ・ヴィンチ、ダンテ、マキアベッリ、メディチ家、ルネサンスとは何だったか』(講師:副島隆彦・松尾雄治、開催日:2012年11月3日、土曜日)をご案内します。2012.9.25

「1330」SNSI・夏季研究報告から 「今こそ3分で読む小室直樹の『新戦争論』」六城雅敦(ろくじょうつねあつ)・記 2012年9月14日

「1327」共和党候補、ロムニーの安全保障政策を知る。最新刊『アメリカが作り上げた“素晴らしき”今の世界』(The World America Made)(ビジネス社刊)の紹介。古村治彦研究員の翻訳で刊行されています。2012年8月27日

「1324」  副島隆彦著の仏教論、『隠された歴史:そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)の読みどころを解説します。2012年8月12日

「1322」副島先生の仏教論の集大成『隠された歴史~そもそも仏教とは何ものか?』(PHP研究所)とロン・ポール米下院議員の『連邦準備銀行を廃止せよ(END THE FED)』(佐藤研一朗・訳、成甲書房)が発刊されました。 2012年7月29日

「1319」 副島先生の新刊本2冊。『ロスチャイルド200年の栄光と挫折』(日本文芸社)と石平(せきへい)氏とのケンカ対談『中国 崩壊か 繁栄か!? 殴り合い激論』(李白社)が発刊されました。世界の実像を知るのにおすすめの2冊です。 2012年7月19日

「1317」 副島隆彦・最新DVD『橋下徹の登場 と 政治思想の歴史』(2012年6月2日、講師:副島隆彦・中田安彦・須藤喜直)/最新刊『国家は「有罪(えんざい)」をこうして創る』(副島隆彦・植草一秀・高橋博彦・著、祥伝社刊)ラインナップ追加のお知らせ。2012.7.8

「1314」 「増税談合勢力」 の 野合(やごう)の増税に反対する。2012年6月25日

「1312」 第27回副島隆彦を囲む会主催定例会『橋下徹の登場と政治思想の歴史』に来場された会員の皆様のご意見をご報告します。 2012年6月19日

「1310」 ロマノ・ヴルピッタ『ムッソリーニ』を読む。現在の日本で重要な意味をもつ「ファシズム」とは何かを再考する 2012年6月4日

「1306」 爆弾のような破壊力を持った一冊!! 古村治彦著『アメリカ政治の秘密』(PHP研究所)を強力に推薦する。2012年5月13日

「1304」 副島隆彦を囲む会・定例会、第27回自力主催講演会(講師:副島隆彦・中田安彦・須藤喜直、開催日:2012年6月2日、土曜日)をご案内します。演題は『橋下徹の登場 と 政治思想の歴史』と決定しました!※金融・経済のお話はありません。2012.5.6

「1301」 新作DVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(2012年3月24日、講師:副島隆彦・古村治彦)のアンケートの結果を掲載します。2012.4.25

「1300」 新作DVD『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(2012年3月24日、講師:副島隆彦・古村治彦)/『欧米日 やらせの景気回復』(副島隆彦・著、徳間書店刊)のお知らせ。2012.4.19

「1296」橋下首相を誕生させようと目論む、関西財界ネットワークの正体とは 2012年4月3日

「1294」アメリカの共和党予備選で公然と囁かれる不正投票の横行。スーパチューズデーを終えて共和党予備選挙の様子、大統領選挙予備選挙・党員集会の複雑な仕組み、衝撃的な内部事情を現地から緊急報告します。 2012年3月24日 佐藤研一朗・筆

「1292」 (1) 4月28日(土)~30日(月)の「福島原発・難民キャンプツアー」のお知らせ。/(2) 6月2日(土)の「政治思想・日本政治の歴史(1960年代からこっち)講演会」のご案内。/(3) SNSI研究員・崎谷博征(さきたにひろゆき)氏の新刊『医療ビジネスの闇』(学研パブリッシング。2012/2/28刊)が出ました。2012.3.13

「1289」 (1) 3月24日(土)の「学問道場」定例会『今、世界経済がどう変質しつつあるか』(副島隆彦)の再度のお知らせ。/(2) 対談CD『日中殴り合い対談』(石平、副島隆彦。李白社)をご紹介します。2012.3.6

「1288」 日本は、「新・知日派」の台頭でも基地移設問題でアメリカの要求に屈服してはいけない 2012年3月2日

「1285」 「小沢一郎・陸山会裁判」の急展開。小沢一郎側が勝利しそうである。「ぼやき・会員ページ 1284」に掲載された文章の後半部分を、こちらにも転載します。2012.2.19

「1283」 まんが家・イラストレーターのぼうごなつこさんによる、政治漫画「小沢一郎・陸山会事件説明まんが お天道様がみてる」を掲載します。2012.2.10

「1280」 本年度初の副島隆彦を囲む会・定例会、第26回自力主催講演会(講師:副島隆彦先生・古村治彦研究員、開催日:2012年3月24日)をご案内します。2012.1.30

「1278」書評『父・金正日と私』(五味洋治・著)と『後継者・金正恩』(李永鐘・著)を読む。北朝鮮は改革開放に乗り出せるのか。“属国論”の観点で北朝鮮の対中外交を整理する。2012年1月23日

「1276」 新刊『中国は世界恐慌を乗り越える』(ビジネス社)と『衰退する帝国・アメリカ権力者図鑑』(日本文芸社)が発売されました。中国の発展の姿は100年前のアメリカ帝国そのものである。2012年1月10日

「1273」 「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。 2012.1.1  下に加筆します。1月5日です。副島隆彦です。


「1577」「副島隆彦の学問道場」から 新年のご挨拶。2016.1.1 /1月3日加筆 「崩れゆくアメリカ」を見てきて。短期留学修了を受けての報告。 中田安彦 2016年1月3日


あけましておめでとうございます。
昨年中は色々とお世話になり心よりお礼申し上げます。

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

2016年 平成二十八年 元旦

副島隆彦の学問道場

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 新年あけましておめでとうございます。中田安彦です。新年1月3日です。今年も「副島隆彦の学問道場」をよろしくお願いいたします。

 「会員ページ」では何回か報告させていただきましたが、去年の9月から12月末まで、私はアメリカに語学研修の形でアメリカに留学していました。今年の元日に日本に帰国しました。今回は、その最終的な報告ということで私が見た範囲でのアメリカ(ワシントン)の状況をお伝えしたいと思います。私が数ヶ月だけ、それもワシントンDCという極めて特殊な場所で経験してきた内容ですが、参考にしていただければ幸いです。

 アメリカの景気が回復して、利上げが進んでいるというような報道が日本やアメリカのマスメディアではされていますが、私がワシントンDCで抱いた第一印象は「ワシントンは崩れているなあ」ということです。そのことは実感面で言えば、ワシントンの社会インフラが目に見えて老朽化していることや、毎日テレビニュースで見せつけられる、アメリカの大統領選挙報道や相次ぐ銃犯罪のニュースで痛感しています。「崩れゆくアメリカ」と問題が、共和党の大統領候補者選びで最大の争点になった移民問題をめぐる論争によく現れています。このことをお話したうえで、アメリカでの日常生活、ホストファミリーとの会話で分かったアメリカのリベラル層の実感でのアメリカ政治に対する現状、次に私の通ったジョージタウン大学のEFLという英語コースでの様子と、CSISなどのシンクタンクでのイベントの様子、について報告したいと思います。


ジョージタウン大学を1789年に創立したジョン・キャロルというイエズス会の宣教師


普段は全く感じさせないが学内のいたるところにイエズス会関係の建物はある

 私がワシントンに来て一番驚いたのは、ワシントンの地下鉄の古さです。ワシントンDCにはシンクタンクが集まる「デュポン・サークル」という地区がありますが、その地区にある地下鉄(メトロ)の駅の構内に向かうエレベーターや、地下鉄車両が老朽化している。調べてみると、地下鉄の車両のデザインは1976年にメトロが発足した時から進化していなくて、地下鉄車内には次の駅を表示する電光掲示板もないし、エスカレーターは常にギシギシとものすごい音を立てている。エスカレーターが止まって動かないでいることもしばしばでした。アメリカの道路はワシントンに限らず、かなり舗装が雑だったり、道路に穴ぼこ(potholes)があっても、修繕されずに放置されている状態になっているので、メトロバスも日本のバスの二倍くらいグラグラ揺れる。ワシントン・ポスト紙のウェブサイトには地域のページに道路の亀裂をリアルタイムで表示する地図のページが有りました。アメリカというのは行政機関が、日本のように住民サービスを充実させようと言う発想がない、徹底的に自己責任の国なのだと思いました。バスの乗り換えも停留所の表示だけではわからないし、バスが予定に遅れることもしょっちゅうで、同じ路線のバスが2台同時に同じ停留所に同時に到着することもよくありました。私は現地ではホームステイをしていたのでホストファミリーに「なんでメトロのサービスは良くないのか」とたずねてみましたが、「どうしょうもない」と諦めているようでした。アメリカは徹底的な車社会で、公共交通機関は貧乏人が利用するものという意識があるとも聞きました。


ワシントンDCの道路は歩道もあぶない


地下鉄も恐ろしく古臭いので驚く


 道路だけではなく歩道に大きなくぼみがあっても、修繕されることなく放置されています。私は滞在数日目にデュポン・サークルの歩道のくぼみに足を取られ、頭を打って軽い脳震盪(のうしんとう)になってしまいました。ただ、アメリカにいるので、下手に病院に行くと留学健康保険が効くか効かないかわからないという不安もあって、病院に行くことは滞在中一度もありませんでした。私の知り合いの留学生は、一度歯医者に通っただけで800ドル請求されたとぼやいていました。オバマ大統領の実現したオバマケア(国民皆保険制度)はアメリカの保険事情のせいで、日本の国民健康保険制度と全く違って、国民が民間の保険に加入しなければならない仕組みで、皆保険実現は私の周りにいたアメリカ人(中流階級の下くらいの人たち)たちは軒並み高い評価をしていましたが、これにも歯科治療は含まれていません。あとで書くようにアメリカは物価が高いし、医療費が高い。健康保険制度は日本の国民皆保険制度はやはり誇るべきものだと、実際に「医者に怖くてかかれない」という状況を経験することで痛感しました。

 「アメリカが崩れている」と思ったもう一つの理由は、銃犯罪と黒人差別です。私がアメリカにいた去年の秋は、ほぼ毎日のように、テレビのニュースでは黒人たちが白人の警察官に射殺される事件や銃の乱射事件が起きたことを報道していました。事件はパターンがあって、黒人の若者に対して白人の警察官がいきなり発泡して射殺する。2014年にミズーリ州のファーガソンというところで大規模な黒人暴動事件がありましたが、この事件もきっかけは白人警官による黒人の射殺事件でした。去年はオバマ政権の初代大統領首席補佐官をしていたラウム・エマニュエルが市長をしているシカゴが舞台となった白人警官の黒人青年の射殺事件の映像が公開されたりして、これがシカゴの黒人たちの大規模な抗議集会に結びつきました。エマニュエル市長はこの事件の処理で窮地に立たされています。

 そのような相次ぐ黒人射殺事件を受けて、「黒人の生活が重要だ」(Black Lives Matter)という黒人のグループがこの問題や大学キャンパスでの黒人差別への抗議運動を展開したことが大きな話題になっていました。プリンストン大学の総長を務めたウッドロウ・ウィルソン大統領が実は白人至上主義団体のKKKを支持していたことから、黒人グループが、ウィルソンの名前を大学の施設から削るように運動したことは、「流石にそこまでやるのはやりすぎだ」という賛否両論を呼んでいました。リベラル派は、黒人差別問題と日本でも注目されているゲイ・レズビアン(LGBT)の権利問題、それに銃規制の問題に注目している一方で、保守派は、黒人差別ではなく、ドナルド・トランプ大統領候補の発言に象徴されるようなヒスパニック系に対する排斥発言や、ベン・カーソンという黒人の元脳外科医の大統領候補の発言に見られるような「イスラム教徒は大統領になれるか」という論点に注目しがちで、ますますリベラル・保守の二極化が進んでいるという印象です。この二極化問題は、アメリカだけではなく、ネット右翼・在特会とシールズが対立している日本でも同じですし、ルペンのような「極右」が躍進し、既成政党が保守・リベラルとも分裂していくという欧州でも同じです。二大政党による健全な政策論争と政権交代いうモデルが先進国では軒並み崩れているのに、それにしがみつこうとしている状況です。


人種差別問題はリベラルや保守もピリピリしていると強く感じた。これは黒人差別問題がニュースで話題になった翌日に学校に来た時に発見したもの

 アメリカの場合、経済・外交政策では打つ手がないか、二大政党のどちらもあまり過激なことができないという状況に追い込まれているので、返す刀で共和党の保守が主導する形で、同性愛問題や移民問題や銃規制問題といった文化的イシューでリベラルと保守が対立点を作っているわけです。共和党のポピュリストと言われる、トランプ、カーソン、テッド・クルズ(テキサス州選出上院議員)といった候補は「米国内のイスラム教徒を一時的に追い出せ」などということは過激ですが、外交政策ではむしろ「アメリカの地上軍派遣をするな」という立場で、ネオコンのジョン・マケイン上院議員やその後継者とも見られる、マルコ・ルビオ上院議員(フロリダ州)のようなタカ派路線とは全く逆というのが本当のところです。アメリカは保守とリベラルが「内戦」をしている、これはワシントンのような全体的にリベラル中道派の政治的な都市にいたので実感できたわけではないですが、報道を分析する限りではそういう結論になります。

 そして、アメリカで頻繁に起きる銃犯罪事件が、11月のパリの劇場襲撃事件の後、12月上旬にカリフォルニア州サンバーナーディーノという場所で起こったイスラム原理主義者による障害者支援施設の襲撃事件で「テロリズム」に結びつきました。襲撃犯がどこまでISISと関係があったかはわからないし、ISISが後付けで利用しているだけと思いますが、過激思想を持ったイスラム原理派がアメリカ国内に住み着いてテロを仕掛けることへの恐怖感が高まっているわけでもないのですが、それなりに意識されてくるようになりました。


12月の銃乱射事件が起きた時は学内でも臨時にCNNをプロジェクターに写しだしていた


 このような事件を生み出すのはやはりブッシュ政権のイラク政策が遠因にあるというのがリベラル派の結論です。アメリカは、今はオバマ政権があまり過激に地上部隊を派遣してまで中東の治安を維持しようとはしていませんが、ブッシュ政権時代にフセイン大統領をイラク戦争で失脚させて、シーア派主導の政権をイラクに樹立してから、フセインによってかろうじて保たれていた、シーア派、スンニ派、そしてクルド人の民族バランスが流動化し、それがシリアの内戦と結びついて、イスラム国(ISIS)というものが誕生して今に至っています。

 ただ、アメリカのこれ以上中東の泥沼に関わりたくないという意識は超党派で存在します。ISISにはアサド政権を打倒したいというアメリカのネオコン派のテコ入れもありましたが、パリやアメリカで襲撃事件が起きても、フランス人やアメリカ人は911事件のあった2001年の時と比べてぜんぜん戦意高揚ムードが生まれていない。共和党のポピュリストはアメリカ人の下層白人の民意を代弁していると言われて、私もその通りだと思いますが、彼らの怒りは遠く離れた「中東」ではなく、「国内におけるテロの恐怖」という方向に向かいつつあります。アメリカはそもそも移民国家なのですが、それにもかかわらず「ヒスパニック系」に対する批判する演説が受けてしまうのは、白人層がこれ以上崩れて行きたくない、という内向きの思考の現れではないかと思います。

 私がアメリカの合計4ヶ月の滞在中には、一般のアメリカ人の住むアパートでのホームステイをしました。ホストファミリーはひとり暮らしのユダヤ系アメリカ人の60歳位の別の大学で講師をしているおばさんで、ペットが犬と猫がいました。元外交官の佐藤優さんのイギリスでの語学留学体験記を読むと、小学生の子どもとの会話が英語の練習になってよかったと書いてあったので、子供がいないのは残念でした。それでも、リベラルなアメリカ人の平均的な考えをホストファミリーやその友人の男性から色々聞くことができました。彼らはオバマ大統領が色々批判されているにもかかわらず、オバマ大統領に対しては国民皆保険制度を実現したので非常に高い評価を抱いています。次の大統領についても、私が「バイデンになる可能性はどうか、サンダースはどうか」とバイデンが最終的に10月下旬の民主党の討論会の直前に出馬辞退する前にしつこく聞きました。しかし、「結局はヒラリーが一番いい」という判断でした。トランプやテッド・クルズに指名が行くなるのはたまらなく嫌だともいっていました。私が共和党の討論会を一種に見ながら「ランド・ポールというのは共和党にもかかわらず外交政策がサンダースのようですね」と言ったら、外交政策についてはそうだと言っていましたが、メディアが散々、ドナルド・トランプの「問題発言」についてやるものだから、ランド・ポールは「そんな人もいたかな」程度の認識であったようです。メディアが大きく取り上げていたバーニー・サンダースも、私が通っていたジョージタウン大学の学生たちには熱狂的な人気でしたが、ホストファミリーは「バーニーの可能性はない」と極めて覚めた印象でした。バーニー旋風を見ていると、若い世代の熱狂的支持者が多かった印象があるのを見ても、2008年のロン・ポールの支持のされ方とよく似ていると思いました。アメリカの平均的な成熟したリベラル層としては「アメリカがこれ以上崩れていくことが確実なドナルド・トランプに賭ける人の気持ちがわからない。それよりもなんとか現状維持をしたい」という思いだけなのだろうと感じました。





民主党・共和党の大統領候補者の討論会があるときは学生ホールでディベート・ウォッチが催される。ピザを無料で配って学生を集めていたが、バーニー・サンダース旋風がしぼんでからは盛り上がらなくなった。民主党は学生組織があり、共和党は若手のフロリダ州のルビオ支援のグループがあったたが、民主党のグループのほうがアジア系学生には丁寧に対応してくれた。


 「崩れゆくアメリカ」という状況を生み出しているのはすでに書いたような公共交通機関や道路に代表されるインフラ整備が遅れているということが大きく関係していて、これについて私はジョージタウン大学のEFLでの課題レポートのテーマに選びました。ロン・ポールの本の翻訳をやった佐藤研一朗さんと何度もSkypeで話していた時に出てきたのも「崩れゆくアメリカからの現状報告」というものでしたが、私がワシントンに来て実際に生活してインフラの不便さを感じました。

 また、公共交通機関だけではなく、ワシントンは日本やアメリカでもニューヨークのようには手軽に利用できるレストランやコンビニエンスストアもありません。アメリカというのは「ファストフード国家」だとばかり思っていたので、実際にやってきて、思った以上にマクドナルドやバーガーキングやケンタキーフライドチキンが周りに見当たらないのに正直驚かされました。マクドナルドは市の中心部のチャイナタウンやデュポン・サークル周辺に一店舗ずつあるという感じですが、KFCは色々探してようやくワシントンDCの外れの方の高速道路近くのガソリンスタンドの周辺に一つだけ見つけました。なぜワシントンにファストフードがないのか、というのは一説にはテナントの賃料が高いので値段の安いファストフードが経営できないというものですが、一方でメキシカングリルのChipotle(チポレ)やヘルシー志向の野菜サラダボウル店のスイートグリーンや、日本でもお馴染みのサンドウィッチのSUBWAYの店舗がいたるところにあるので、これはやはりあの「スーパーサイズ・ミー」以降の現象ではないかと思います。10年間でKFCの店舗は1000店舗の規模で全米で減少しているということでした。コンビニエンスストアにしても、日本と同じロゴマークのセブン-イレブンや薬局が一緒になっているCVSというフランチャイズがありましたが、日本のセブン-イレブンのように生活必需品が何でも揃うというわけではなく、タオルや靴下の類は売っていませんし、コピー機のたぐいもありません。

 コピー機といえば、アメリカの著作権に対する厳しさを実感させられました。大学の授業のテキストがあまりにも重たくて毎日持っていくのが嫌だったので、コピーを取って必要なところだけ持って行こうと考えて、日本にもあるFedEx Kinkosでコピーを取ろうとしたら、いきなり黒人店員がおっかない顔で私のところにやってきて、「著作権の侵害になるからうちの店では認める訳にはいかない」と店を追い出されたことがありました。一つの例を見逃せば他の客も同じことをする、そうすると彼自身の立場が危うくなると考えたのでしょうが、教科書の私的利用目的でのコピーにもうるさい国なのだと知り、アメリカという国で暮らすのは大変だと思いました。著作権に対する厳しさについては、日本でと比べ物にならない指導が大学の授業でも行われました。文章を引用する場合でも「カギカッコ」で引用しないかぎりは、引用元をしっかりと表示して引用した場合でも、元の文章と違った表現を使う(これをパラフレーズ、言い換えと言う)のでなければ、「他人の文章表現の剽窃・盗作」になるということを散々言われました。日本の商業文章は引用元すら表示せず、他人の文章をそのまま泥棒していることがよくあって、それで大きな問題になっていないということを知っていただけに、この考えにはなかなか馴染みにくかった。

 と同時に、この剽窃に対する厳しい姿勢から、学術論文というのがなぜ一般雑誌の記事と比べてなぜあんなに難しい表現を使うのかという理由が分かりました。要するに、言い換えをしていくうちにどんどん表現を難しくしていっているんだと思います。だから、「優れた論文」を書くためには、知っている語彙の数を増やすのが必須で、その語彙の多くは会話では絶対に使わないものです。語彙数の違いは、読む新聞(読みこなすことのできる新聞)にも影響していて、特に文化面の記事によく現れていますが、「ニューヨーク・タイムズ」と「ワシントン・ポスト」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」の記事では使われている語彙がだいぶ違います。同じようにイギリスの新聞でも「エコノミスト」と「フィナンシャル・タイムズ」では全く違う。NYTやエコノミストの語彙は上級インテリ向けで、それ以外は一般大衆向けです。日本人からするとワシントン・ポストは読みやすく、NYTは難しいが、同時にポストの更に下を行くタブロイド紙の表現はまた逆に崩れすぎていて理解しにくい、ということだと思います。

 話をワシントンでの生活のほうに戻すと、安いファストフード店が無い一方で、物価はやたらに高い。これが本当にきつかったです。食費だけに限れば、日本の3倍はあるのではないかと思います。特に私が行っていた時期はアベノミクスが始まる前の一ドル70円台の超円高ではなく、一ドル124円台で、その分だけ円の価値が下がっているわけですから、円を持って行ってドルに変えて生活するだけでも為替による「目減り感」が実感できたわけですが、それに加えてワシントンだけに限らず物価が高いのと、それに加えて州の飲食消費税10%、さらに毎回ファストフード以外ではチップを最低15%ウェイターに渡さなくてはならないわけで、メニュー自体を見ていて20ドル(2400円)未満で済むと思っても、結局はチップまで含めると30ドル以上位かかるということがしばしばでした。日本のようにマクドナルドや吉野家(400円弱)、あるいはコンビニのおにぎり(120円)でしのぐということができない。そのうちに10ドル(1200円)で済むと「安い」と感じるように周りの留学生も含めて金銭感覚が麻痺していきました。

 アメリカでは本屋さんもほとんど死に絶えていて、さすがにマサチューセッツ州のハーヴァード大学の周辺にはありましたが、ワシントンDCでは新聞や週刊誌(アメリカの政治雑誌)を販売しているスタンドや書店というのがジョージタウン大学から車で20分近くかかるデュポン・サークルに行かないと見つからない。大学のブックストアも名ばかりで、日本の早稲田大学の生協書店のように品揃えが充実していることもなく、単にテキストとそれ以外の書籍(ジョージタウン大学はカトリック・イエズス会の大学なのでキリスト教系書籍)が並んでいるだけです。書籍類よりも大学のノベルティグッズの販売がメインという印象です。それ以外にはハードカバーの新刊書を扱っている書店らしい書店はデュポン・サークルのその本屋だけで、それ以外では、スーパーマーケットの「セーフウェイ」がレジ周辺にある小説類を売っている程度。新聞が読まれない、本が売れないと言う以前に、本屋が存在していない、というのがアメリカの首都の実情で、ホストファミリーに話を聞くと、「買う人はみんなAmazonで買っている」という話でした。今もニューヨークには「バーンズ・アンド・ノーブル」と日本の紀伊国屋書店が店を出していますが、店舗で本を買うという文化は確実に廃れているし、Amazonにしか並ばない本というのもかなりあるのではないかと思います。ワシントンDCの隣のヴァージニア州やメリーランド州にはバーンズが数店舗ありますので実店舗で本を買うには少し車を走らせる必要があります。


デュポンサークルにあるこの書店がDCでは唯一の新刊書をまとめて扱う書店だと思う

 物価が高い、住民に黒人の割合(半数近く)が多いという点や、本屋が見つからない、ファストフード店が少ないというのは、ワシントンDC特有の現象かもしれませんが、日本よりも物価が高いのはアメリカのどこでも同じという印象を数都市(ボストン、ベセスダ、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨーク)に実際に行って感じました。日本も金融緩和と消費税増税の合わせ技を今の安倍政権がやって行くと思いますので、実際に輸入品が多い食料の物価は上がっています。佐藤研一朗さんから、「金融緩和のせいでアメリカの物価のように日本の物価も上がっていく」と警告を受けましたが、実際にその通りになっていると思います。こういうアメリカの物価の高さを見ると、あの古市憲寿(ふるいちのりとし)が言い放った「安い牛丼とハンバーガーは福祉みたいなもの」という意見は残念ながら一つの真実を言っていると思う。日本で暴動が起きないのは食事を安く済ませようと思えば、今のところいろいろな選択肢がある、ということが理由ではないかと思います。

 私が語学留学のために行ったのは、普通の語学学校ではなくて、ジョージタウン大学というワシントンで有名な外交学部がある大学に付属しているEFL(English as foreign language)というコースです。日本人の数が少ないだろうということは大方予想していましたが、驚くべきことに一番多いのは50人中25人を占めるサウジアラビアからの留学生たちでした。次に多いのはカザフスタンだったと思います。彼らはほとんどが王室や政府の奨学金でコースを受講しているという話でした。年齢は18歳から29歳というのがほとんどで、私のような「高齢者」は他にあとひとりか二人でした。ただ、サウジアラビアの留学生が多いというか、彼らのプレゼンスはものすごくて、「石を投げればサウジの生徒に当たる」というほどでした。彼ら自身もサウジアラビアと言う国のPRを自ら買って出たりして、コース全体で文化の違いについて話し合うセッションではサウジアラビアのPRグッズを予め用意してディスカッションに望んだり、コース生徒全員にサウジアラビアの遺跡のミニチュアの模型を配ったりしていて、「国家を背負っている」という感じがありありでした。彼らは奨学金を受けて留学しているのですから、サウジ国内ではそれなりのいいところの子弟なのでしょう。偶然かも知れませんが、いまサウジと敵対しているイランからの留学生はいませんでした。イエメンから来た留学生と私は仲良くなりました。 ただ、私は「中国の留学生が多いのではないか」と思っていたのですが、実際には中国人の数は台湾人(彼らも奨学生らしい)と同じくらいだったのが驚きで、サウジアラビアの存在感がものすごく強いことが強烈に印象に残っています。ただ、それほど宗教的な感じを見せる留学生はほとんどいなくて、大学内にもモスク礼拝堂があったようですが、実際には留学生は礼拝をするにしても、一人の女子学生によると、家に帰ってからやっているそうです。これだけサウジの留学生が多いと、なかなかジョージタウンもサウジに対して言いたいことを言えないのではないかとも思いました。大事なお客様ですから。大学というのも結局は教育産業で生徒がいないとなりたたないわけですから、それを国家費用で賄ってくれるサウジアラビアやカザフスタンはありがたい存在でしょう。2009年にビジネススクールが移転したビルも中東レバノンのラフィク・ハリリ元首相の名前が冠されているのも中東マネーに頼っているという意味合いが強いと思います。


有名な外交学部の学部オフィスがあるICCビルディング。ボロい。


ビジネススクールのビルは真新しい

 あまりこういうことは言いたくないのですが、ジョージタウン大学のキャンパスもまたインフラの老朽化を強く感じさせるものでした。1960年代から1980年代に建てられた建物が多くて、今でも少しずつは立て替えているようですが、私の通ったEFLの主だった教室があるICCはマイケル・グリーンが准教授をやっている外交学部のオフィスもある棟ですが、1980年代に建てられた割には古臭いビルディングで、中央図書館も1970年代の建物で内部のエレベーターなどに時代を感じさせました。滞在中にたまたまワシントンにやってきた根尾研究員も同じように、「アメリカのインフラは老朽化がひどい」というふうに感想を述べていました。アメリカのインフラが崩れているというのは、アメリカにエンジニア団体のASCEが2013年に「アメリカのインフラはAからFまでで言えばD判定」と厳しい診断を下していることからもはっきりしていて、公共交通、インターネットの速度、インフラの運用と含めて考えると、日本や中国のほうがはるかに上であるという印象を持ちました。「崩れゆくアメリカ」というのは実際に行ってみないとわからないことでしたが、要するにアメリカは戦争でカネを浪費しすぎて、世界の警察官を気取ってこの半世紀やってきたわけですが、もう本当にお金がない。日本ではゼネコンは批判されますが、それでも立派な高級なインフラを残してきたのですが、アメリカがネオコンが国外で本来国内に投資すべきカネを戦争経済で浪費しているので国内が荒廃してしまった。ドナルド・トランプの新刊の著書が「Crippled America」(壊れているアメリカ)であったり、ヒラリーを支持しているリベラル派言論人のアリアナ・ハフィントンが数年前に「第三世界のアメリカ」という本を出していることからも、アメリカのインフラは第三世界並みだという言説はあながち嘘ではありません。日本のメディアは意図的にそのことの情報を隠しているだけです。日本のマスコミはレーガン・中曽根が創りだした「強いアメリカ」神話にまだしがみついています。

 しかし、最近日本でも翻訳が出た地政学者のイアン・ブレマーの新著でもアメリカの内向き外交政策を支持し、国内投資を行う政策提言をしていることからもわかりますが、アメリカはカネが無い。カネがないから日本やフィリピンなどの同盟国・属国に武器を買わせて、中国をかわりに牽制させるという流れになる。日本の政治家はそれをどこまで理解しているのかわからないが、集団的自衛権行使容認で日米同盟が強化されたのだと平然と言います。実際は、アメリカには中国と正面から事を構えるだけの体力がない、だから同盟国に肩代わりさせようとしているだけです。
 
 ジョージタウンのEFLコースは、根本的に次にこの大学や他の大学の学部生か大学院生になるために必要な「英語によるレポート作成とプレゼンテーション能力」を高めるための講座で、「外国語としての英語」とコース名を名づけてはいますが、会話力は大前提になっていると強く感じました。日本人の英語力は中学校から大学受験までの文法・読解偏重の教育のせいか、英語は読めるし、ある程度は正しい文法での文章がかけるが、話すのとリスニングが極端に弱いという特徴があります。これはもう外国語を海外の文献を国内にいながらも読むことで理解し、その上で海外の実情を知ると言う目的を果たす道具としての言語として学んできた、日本のそれこそ平安時代からの伝統だからどうしようもありません。それでも若いうち12歳から18歳くらい、ギリギリで22歳くらいまでは文法・読解偏重の英語教育の弊害を脱することはできると思いますが、正直なところ、短期間で30歳を過ぎると英語に限らず他の言語を「話す・聞く」ための言語として、ヨーロッパ系言語と構造が違う言語を使う日本人がマスターするのは難しいというか、無理なのではないかと実感しました。今の若い人で留学する人は、それこそ中学時代から話す言語としての英語を勉強させられていると思いますから少しはマシになっているとは思いますが、日本で英語教育産業がこれほど盛んになっているのは、日本人に正しく「話す、聞く」というコミュニケーションツールとして学んでこさせなかった影響があると思います。それが文部省の責任なのか、はたまたアメリカの狙いであったのかどちらなのかはわかりませんが、いびつな「英語失語症」とも呼べるような日本人の状況が生まれています。この惨めさは実際に海外に出てみないとわかりませんでした。

 EFLは習熟度別にクラス分けをすることになっているはずですが、そこで重視されるのは、文法の理解度だけでした。実際にクラス分けの結果を見てみても、あれだけ積極的にコミュニケーションが出来る人が下の方のクラスになっていたりするので、正直なところ、「本当にジョージタウン大学のEFLは英語の能力を的確に判断できているのか」と疑問に感じました。どんなに読解が良くても、レクチャーや講演会では本のように読み返しができないわけで、一発勝負で相手の講演の内容を聞き取れなければ的確な質問も投げかけられないわけです。リスニングと会話ができないと、周りがアメリカの英語ジョークで笑っているのに、こっちは何が面白いのかわからないで困り果てるということが何度もなりました。同じように授業は大変ではなかったですが、雑談の方が格段に難しい。内容のあることを話しているわけではないのですが、それだけに難しいという印象です。聞き取り力というのは、女の人の方が「耳が良い」と言われているので、男よりも苦労しないと言われているそうですが、実際にそのとおりだと思いました。どんなに文法や作文で苦労する留学生でも、会話とリスニングはきちんと出来るというということに、私は日本の英語教育に対して激しい怒りをここで初めて感じることになりました。

 授業の内容は参考までに書いておくと、文法、アカデミックな形式でレポートを書くための授業(読解、作文)、それからリスニング・スピーキング(大学の授業でプレゼンテーションをするための表現方法やスキルを身につける)の三種類でしたが、最初に想定した以上にアメリカの大学生や大学院生になりたい人のためのコースだったので、私にとっては「場違い」な講座でした。クラスメートからも「ヤスは学校間違ったよな」と最後の方ではジョークのネタとされるほどになりましたが、いずれにしても日本人の英語教育はその他の国々と全く違うのだと痛感しました。

 それならば、授業をサボりまくって、空いた時間はシンクタンクの講演で聞きに行こうと思ったのですが、なんと私が一番行きたかったブルッキングス研究所や、CSISやピーターソン国際経済研究所のイベントは大学の授業が入っている朝8時から午後2時台までに開催されることがほとんどでした。大学側からはあまりにサボりが多いと、米国政府が「学業の意思なし」ということで、ビザを取り消す(俗にいうキックアウト)すると大学側が学生を脅かしていたので、シンクタンクのイベントは本当にジャパン・ハンドラーズ絡みの限られたものを授業をサボって行ったり、少数の夕方に開催されるものだけに限定して聴講しました。ジョージタウンは日本で言えば、デュポン・サークルが新宿で、八王子というようなワシントンの外れにある大学ですから、なかなか外に出ていくのも大変でした。SAISやジョージワシントン大学はシンクタンクから近い場所にあります。だからマスコミの記者をアメリカに留学させる際には、最初は夏休みに外れにあるジョージタウンの英語学校(英語コースを提供しているのはジョージタウンだけ)に通わせて、その後秋からはブルッキングスやCSISなどのシンクタンクかSAISに客員研究員として席を置かせるというスタイルを取るようだということが、実際に現地に来た新聞記者の話でわかりました。また実際に取材する記者はペンタゴン周辺(ヴァージニア州)を拠点に持っているので、ワシントンからは離れているわけです。

 また、CSISの日本部のイベントについては、去年のうちに「会員ページ」で報告しましたが、その時の稲田朋美、他に沖縄担当大臣の島尻安伊子参議院議員がやってきたイベントでも感じましたが、「CSIS日本部というのは経団連の出先機関そのものだ」ということです。島尻大臣は予め用意された英語の原稿の単語が何箇所か読めないところがあり、その時は一番手前に座っているマイケル・グリーンに質問するという醜態(動画も残っている)をさらしていましたが、それだけのジャパン・ハンドラーズと言われる日本管理班にとっては非常に操りやすいのだろうと思いました。英語で相手とやりあうことができないと、結局は通訳か外務官僚かジャパン・ハンドラーズに依存して外交交渉をすることになるわけです。英語を話す言語として使えなくするという日本の英語教育はここまでくると戦略的に仕組まれたのかな、と思います。


12月になって訪米した安倍内閣の島尻安伊子・沖縄担当大臣。手前にマイケル・グリーン。

 カネだけ払ってアメリカに外交政策を決めてもらっているに等しい日本のエリートの英語力は、国家そのものが常に存在の脅威に晒されている台湾などとは全く話しにならないくらいに違う、背負っているものが違うんだと思います。日本の政治家はアメリカがアーミテージレポートとして「書いてくれた」ものを読んで、それを有りがたく実行するということで外交政策が成り立っているわけですが、他の国はそこが違うでしょう。日本の外交はアメリカだけを見ていればいい、単純な方程式でしたが、韓国や台湾などはもっと複雑な連立方程式ですから。

 マイケル・グリーンとは一度だけ話す機会がありましたが、そんなに話したわけでもないし、あとでジョージタウンにやってきた時に話しに行こうと思いましたが、実際に彼を学内で見ることは一度もありませんでした。(コリア・ハンドラーのビクター・チャは一度見かけた)それでも、安倍首相がアメリカの大学の日本研究に資金を提供するように働きかけた、ナイ、カーティスの他の中心人物の一人だったわけで、グリーンというのはカネを引っ張ってくるかかりなのだろうと思いました。グリーンの授業をとっているという学生にも二人ほど会いましたが、実際に彼を大学で見かけることはなくて、CSISの本部や日本での日経主催の富士山会合に参加していたり、麻生大臣らの国会議員のアテンドでロッキード・マーティン社を訪問した時の写真をみただけでした。CSISの日本部の客員研究員の一人は「そういうものですよ」と言っていましたが、うまくはぐらかされたなと思いました。

 私にとっては、授業そのものは大変ではなかったですが、授業外で英語を使いこなすことの難しさを実感しました。元国会議員の石川知裕さんも英語を学ぶ際にあえてフィリピン留学を選んでいましたが、アジア人にはアジア人向けの英語指導方法というのがあるはずで、いきなりアメリカに行って玉砕するよりは、まずはこういうアジア人向けの講座で馴らしてからアメリカに行くことを、今後留学を検討されている皆様には絶対におすすめしたいと思います。それから、アメリカの食事の不味さと選択肢の少なさ、恐ろしいまでの物価の高さ(それでもスイスよりは安い)は実際に行かないとわかりませんでした。食事がまずくて、なんとか食べられるのは中華料理ばかりで、私は留学生の中国人と台湾人と仲良くなって、良い中華料理店を教えてもらいました。案外、香港やマレーシアで英語を学ぶほうが世界の中心になりつつある中国のことも良くすることができてむしろ良いのではないかと思います。

 アメリカのテレビは、本当にドナルド・トランプのことしかやっていなくて、海外の動きが大きな事件でも起きないかぎり、全くわからない仕組みになっています。CNNも米国版と国際版では全く内容が違います。CNNとFOXニュースばかり見ていたら、本当に海外におけるアメリカの位置などはわからなくなっていると思います。中国の台頭についてはほとんど実生活では意識することもないし、誰も日本の新聞が書き立てているような反中意識を少なくとも一般大衆のレベルでは感じていません。日本のことなんかもっと意識されていなくて、アニメ・オタクについてもほとんど誰も知りません。ジョージタウンにもアニメサークルはありますが、以前、中国人のオタクたちと交流した時に感じた日本のサブカルチャーに対するあこがれというか崇拝のようなものはアメリカ人には当然ながらありません。

 政治意識の高い一般のアメリカ人でも話題は当たり前ですが経済問題、健康保険問題、銃規制問題、外交政策ではテロの問題、移民問題までがせいぜいです。大統領選挙の討論会でもバーニー・サンダースとヒラリー・クリントンがTPPへの反対姿勢を示していましたが、中国台頭問題については共和党、民主党ともに話題にしません。やはり中東のことばっかりです。日本にいると、アメリカは中国封じ込めに動いているという点が強調されていますが、これは一般庶民大衆レベルは全くそんなことは考えていません。ホワイトハウスの意識も中東問題やロシアのプーチンにしか頭がありません。東アジアはだからこそジャパン・ハンドラーズたちの思った通りの外交路線をホワイトハウスが選択しているということでもあります。

中田安彦(アルルの男・ヒロシ)拝

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