「112」  「プラズマ宇宙論 vs ビッグバン」議論の 第2回 の分を載せる。 2009.10.27
副島隆彦です。 今日は、2009年10月27日です。

続けて、「プラズマ宇宙論 vs ビッグバン」の第2回を載せます。 ポイントフォームの31番から80番までです。
副島隆彦拝

(要約文の 続きの 転載貼り付け始め)

31. ダークマターの問題が最初に提起されたのは、銀河ではなくて、銀河団の質量である。 Zwicky が、1930年代に、「銀河団 の メンバー銀河の速度分散から銀河団の質量を見積もると、私たちの目に見えている銀河の質量の和よりも、それは数百倍も大きい」 と いう事実を初めて見つけた。 1930年代だから、ガモフ の 「αβγ論文」よりも前だ。

 その後、銀河の rotation curve  から、銀河にも ダークマター が付随しているらしい、ということを Rubin が発見したのが1970年代だ。 同じ1970年代に、計算機で銀河のシミュレーションをすることができるようになった。渦巻銀河のような円盤状の質量分布だけだと、 bar instability という不安定性が起きて 銀河の形が数回転で崩れてしまうことが分かった。 この不安定性を防ぐには、円盤全体を包むようにして、円盤の5倍以上の質量が球対称に 広がっていないと無理だ、ということも分かった。
このぐらいは天文学史の常識である。

 ちなみに、銀河団のダークマターについては、メンバー銀河の運動から示唆される以外に、重力レンズの観測からも存在が確実視されている。 銀河団によって遠方の銀河の像が円弧状に引き伸ばされた重力レンズ像の例が HST によってたくさん撮影されるようになった。
http://map.gsfc.nasa.gov/ContentMedia/A2218.jpg  (← こういう画像だ)

 これらの像の位置を測れば、レンズとなっている重力源の質量は一般相対論から簡単に計算できる。だから、 こうして銀河団の質量を見積もってみると、やはり目に見える質量の数倍以上あることが 分かっている。

32. ビッグバン派からの反論   反論私は、てっきり、1970年代の渦巻き銀河のシュミレーションでダークマターの仮説が生まれたのかと思っていた。

 プラズマ論者たちに難しいこと言っても無視されるか、あるいは全く頓狂な答えが返ってくるだけだから何を言っても無駄だ。 その当たりのやりとりは、前スレから読んでいれば判る。
 本場のアメリカでもプラズマ宇宙論の提唱者はまともなのに、現状の支持層、が物理学と天文学ともに囓(かじ)ったこともないような全くド素人たちしかいない。日本で言うところの「ムー」誌を読んでるような感じの変人しか居ないというのが現状だ。 一昔前はもう少しまともな人が多かったけれど、今はみんな逃げ出しちゃった。 プラズマ理論も、宇宙の限定的局地的な運動には十分信頼できて議論する余地はある。

33. ビッグバン派のみなさん、忠告ありがとう。真に受け止めます。 プラズマ宇宙論の重要性は、みなさんも充分に理解していると感じます。 おろかな行為 (副島隆彦注記。何が?) でネガティブな印象を与えたのは事実です。まさしく本末転倒でした。 これからは正しい方法でプラズマ宇宙論を広めます。

34. 質問です。 私たちに見えている銀河(団)の質量 は どうやって計算したのか?

回答  測光して、M/L(質量光度比) から質量に換算する。

35.  今年は、特殊相対性理論が発表されてちょうど100年目だ。 まだ一般相対性理論が発表されて90年しか経っていない。人類の時間と空間に対する認識が大きく変化した、と言ってみても、まだ人間の3世代分しか、時間が経っていないのだから、始まったばかりだ。

36. だから科学という学問自体もまだ流動的に捉えるべきだ。 つまりまだまだこれが科学(サイエンス)と言い切れるほどのものではない。 プラズマ論者が「宇宙を語るのに物理は要らない」言い切ったあたりで、このスレは破綻して長続きしないだろうと予測できた。

37 再反論 >特に「宇宙を語るのに物理は要らない」言い切ったあたりで。

どこにそんなこと書いてあるのですか。

38. いまだに近代学問自体の基礎がわかっているわけではない。 物理学は自然認識の一分野だ。
「どのように人間は自然認識を為すのか」 が解明できているわけではない。  自然の一部である人間が自然を認識する。では人間は果たしてそのままの形で自然をできるのか? 数式はこれに対してどのような役割を果たしているのか?

ビッグバン学説が、天動説の展開と酷似していることは、その歴史を紐解けば一目瞭然だ。 ビッグバン肯定派に、このような問題意識が無いのならば致し方ない。 真理が学会の多数決で決まるわけでは無い。 批判されているのはどちらであるか。 それを決めるのはあなた達ではなくて、後世が決めてくれる。

39. ビッグバン派からの揶揄(やゆ)   認識論や後世の評価などを持ち出すような高尚なレベルではなく、 「今すでに」 物理学的にお話にならないから無視されているだけだ。 今までのプラズマ宇宙論支持者の書き込みを野球で言うと、 「打った後で1塁と3塁どっちに走るかも分かってないレベルの奴が 監督の采配について論じようとしている」 のと同じくらい、読んでいて辛い。

40.  ビッグバン理論と天動説の歴史のどの辺りが似ているのか聞きたい。似ても似つかない。 宇宙がいつ誕生したのか誰も疑問に思わなかったらビックバン説もなかったはずだ。激しい思い込み だ。

41. 割り込んできた勝手な意見   勝手な意見宇宙はこうなっているのだと思うが?  150億光年先まで広がる大宇宙の外に同じような大宇宙が在って、 数億から数京個が集まってミクロの世界の素粒子のような物を形作り原子そして分子と同じ仕組みで、色々な物質を造っていて この大宇宙もその世界からみたら超極小の物だろう。

また逆に、ミクロな世界の原子更に極小のコークの更に小さな世界ではそこにこの大宇宙のような空間で銀河、星雲、星団が 同じ仕組みで活動している。そこでは我々の一瞬が数億年に感じる世界だ。

42. 佐藤勝彦派の追随者が登場する   理性としては「インフレーション+ビッグバンだな」って思ってる反面、やっぱそれは違うんじゃないかなって思う。

相対論や量子力学を 「常識的ではない結論が導かれる」と思うのと同様、インフレーションやビッグバンという考えが、過去の宇宙に満たされたエーテルの如く、100年くらい経ったら20~21世紀に掛けてこんな風に袋小路に陥っていた。

43. 中間派の意見    別に宇宙物理学としては袋小路にはなってない。ただ観測が困難なだけ。それとビッグバン理論に誤解が多いが、ビッグバンは 「昔、宇宙が火の玉の時代があった」 という事以外語ってはいない。宇宙創造とは関係がない。

既存理論では解決困難ないくつかの問題を、プラズマ派の最新理論は解き明かしているのは、相対性理論がブレイクスルーだったのに似ている。

44. 宇宙の中心には超巨大な反物質天体があり、それの生み出す強力な反重力によって正物質宇宙の膨張が起こっている。 この反物質天体は正物質から見れば「ホワイトホール」と呼べるが、あまりに地球から遠い為に観測されない。 ・・・・・・と、クエーサー並に電波を飛ばしてみる。

45. 反物質は正の質量・正の圧力を持っていて大量にあれば宇宙膨張のブレーキになる。反物質が反対なのは電荷だけだ。 暗黒のエネルギーは正の質量とマイナスの圧力を持っていて宇宙の膨張を加速させる。

46.物質でも反物質でもない、虚物質や反虚物質というのは無いのか。 虚数(きょすう)の虚(きょ)だ。

47. 虚数(きょすう)は、物理上無意味とされている。それでも物理的に出てくるのは、タキオンの主張する 静止質量 が 虚数 だったり、ホーキングの 無境界条件 に出てくる 虚時間 とかがあるからだ。 ちなみにタキオンは超光速で運動するので 見かけの質量 はマイナスになる。

これが実在するかは怪しい。 無境界条件は無矛盾という面で評価されているが、次期重力理論が出来ない事にはあまり意味がない。

48. 圧力って何?

49.押し退ける力のことだ。

50.反論  虚数は無意味ではない。曖昧な質問に変な回答をするな。

51. 再反論 計算上・計算途中はそうかも知れないが、物理量 として虚数を使っていて妥当なのか ?

52.♪ 三角形の秘密はね  ♪美味しさのひみつはね

ビッグバーン!  くだらない仮説だ。 考えて見!  爆発で拡張? だったら、中心からの前後の拡張と左右上下の拡張はずれているバズだ。 特に、左右上下の拡張は遠くの銀河ほど拡張率が大きいはずだ。  例えば、扇子を立てて横に直線をひいて見るとよい。 骨と骨の間隔を測定すればすぐにわかる。
これを、説明したビッグバンの説は聞いたことがない。

53.反論  拡張=ちょっとした計算誤差。 拡張なんてしてないと思う。あり得ない

54. 天体観測結果で突っ込まれまくっているのがビッグバン学説である。

55. だいたい、(佐藤勝彦らの) インフレーション理論などは後追い説明である。物理的には証明できない仮説で説明して満足している。 証明されていない仮説で説明するのならオカルト・サイエンス を批判できない。 現在まででたしかなことは、有限宇宙論はなんら証明されてはいない、ということだ。 そして無限宇宙論もまた否定はされていない。観測が全てなら、観測されていないのだから。

身の周りのものは何一つ無くならないし、また生まれない。 宇宙もまた生まれもしないし消滅もしない。
証明されてもいない仮説で繕っているのがビッグバン学説の現状だし、仮説の段階を出ていない。 繰り返すが、有限宇宙論は証明されていないし、無限宇宙論もまた否定されていない。

56.次期重力理論はインフレーションにも答えを出している。

57.それは分かるが、最初の質問が、物質・反物質に対しての虚数のようだから、電荷が虚数にになったら無意味な計算になる。この意味で無意味と言いたかった。

58.ビッグバン派からの反論   ビッグバン否定派の特徴
インフレーション や 無からの宇宙創生説を攻撃することでビッグバンモデル全体を否定した気になること。 最新の観測がビッグバン説と矛盾する、とやたら書き立てるが、 ビッグバンモデル以外だとそれ以上に観測と矛盾してしまうことには触れない。 軽元素の存在比についてなぜか語らない。 引用元がAstroArts ニュース。  たぶん高卒。  コンノケンイチという信じられないような事を書いている奴もいる。

59.ビッグバン以前の 「無限に高温高密度な状態」なるものは どのように形成されたのか? そもそもそんな状態が存在しうるのか?

60. プラズマ派(ビッグバン否定派) 自身による  ビッグバン否定派の特徴
インフレーションや 無からの宇宙創生説 を攻撃することで、 ビッグバンモデル全体を否定した気になどなっていない。 最新の観測がビッグバン説と矛盾する、と事実を主張する。観測と矛盾してしまうことにもしっかり言明している。 軽元素の存在比についてはプラズマ宇宙論では現時点では説明できないと認めている。 引用元は一般の人にも分かるように AstroArts ニュースからが多い。 人格者である。
正義感が強いので 投稿する。 海外の大学院卒、あるいは在学中である。


61.ビッグバン派からの反論  ビッグバンが最新観測結果とことごとく矛盾するのは天体物理学の分野でだ。 宇宙物理学では確証は高まっている。

62.穴だらけである 相対性理論 に乗っかっているアインシュタイン信者たちは、自分の頭で考えた方が良い。 スーパー宇宙線 の件でも、日本側の主張が正しかった場合、相対性理論の軌道修正が必要になってくる。 まあ今回のことは序の口でしかない。 相対性理論とビッグバン派の諸説は、観測技術と科学の発展に伴い蜂の巣にされてゆきつつある。 このことは数十年前から反ビッグバンの科学者からは当然のように言われていた。 さようなら、アインシュタインとその仲間たち。 あなた方は現代のプトレマイオスとして科学の暗黒史に晒されることになる。

http://www.asahi.com/science/news/TKY200602140493.html
 スーパー宇宙線 の存在が確実になれば、定説のよりどころである相対性理論が、極めて高いエネルギー領域では通用しない可能性が出てくる。 相対論にほころびがあるとなれば、物理学では大きな事件だ。
スーパー宇宙線の発生源も謎だ。 が、ビッグバン直後に生まれた未知の粒子のかけらと考える専門家もいる。

63. 高エネルギー領域で相対論が破綻しても何も困らない。むしろビッグバンが確実にあった事を裏付ける。相対論が破綻するほどの高温の時代があったわけだから。

この謎をプラズマ宇宙論が解決してくれる可能性がある。 様々な天体現象が、重力理論では説明不可能になっている。それをプラズマ宇宙論が解決してくれる。こうして ビッグバン理論はプラズマ宇宙論に欠かせない磁場を提供してくれる。

64. フォログラフィック宇宙論 なるものが出てきた。
宇宙磁場の起源、解明へ! ~ 宇宙初期の密度ゆらぎと化石磁場 ~
http://www.astroarts.co.jp/news/2006/01/06universe-origin_nao174/index-j.shtml
宇宙磁場の起源解明へ一歩前進
http://slashdot.jp/science/article.pl?sid=06/01/07/157229

65. やはり問題は、エリック・J・ラーナーが指摘したように、プラズマ宇宙論系統の研究論文は、天文学の専門誌ではなく電気工学などの専門誌に発表されている。何とかして知名度を高めなければならない。

66. 最近は 銀河の構造が維持されている事を、星間ガスを計算に入れることで いくつかの問題を解決している。電磁流体力学 を導入する気は微塵もないらしい。

67. このスレの目的は プラズマ宇宙論≒MHD(電流流体力学)天文学 を啓蒙する事だ。 その目的はだいたい達したと思われる。

フリー(使用が自由)のMHDシミュレータが無いみたいだから、自分で作ろうかとも思ったが時間が無い。 目的は膨張宇宙の中での MHD の振る舞い を計算したかった。が、そうなると余計無いようだ。

本格的なものを求めるならスーパーコンピュータが必要になるだろう。 PS3 の 60GB が発売されるまで我慢だ。

68. PlayStation には、ベクトル演算専用プロセッサ があるから向いているかもしれない。
以前、πを計算するのに Windows では余計な事にリソース使いまくるので、Linux で動かしてみたが
計算速度が速くなった様子は無かった。 ATX 自体あるいは 86系CPU 自体が 計算に向いてないのかもしれない。 数世代前のスーパーコンピュータと同じだと言われているが、その数世代前のスーパーコンピュータでは、πを1億桁出していた。 が ATXでは10万桁が限界だった。 私が使っているPCは、 AthronXP3000+とAK77シリーズを使った自作PCである。

69. プラズマ宇宙論は、宇宙は膨張も収縮もしないという考えからスタートした。 アンチ・ビッグバンだったと言える。 しかし現在では (体制派への迎合と妥協で。副島隆彦注記) ビッグバンとの融合を進めている研究者もいる。  新しい世代の研究者が、2つの学説の壁を取り払い新たなパラダイムを生み出す事のありうる。

70. あらゆる核子は崩壊するか? あらゆる物理学的問題をビッグバンでは基本軸にしている。が 他の宇宙論においては言及する事はほとんどない。物理学の領域にまかせている。 プラズマ宇宙論においても同じだ。 物理学的な問題をプラズマ宇宙論 では説明しないからといって、 ビッグバンのほうが優れているとはならない。 プラズマ宇宙論とビッグバンとではパラダイムそのものが大きく異なるのだ。

71. 最新の研究結果から、アルヴェーンの銀河発電説 が一般的になってきたようだ。 特に観測技術の発展で宇宙のいたる所に磁場、電流が多く存在している事が明らかになってきた事が大きい。 銀河磁場に関してはダイナモ機構 と言われる 磁場を増幅する機構 で維持されているというのが一般的だ。
これは、アルヴェーンが数十年も前に提唱していた学説と同じである。 プラズマ宇宙論の後追い的な学説が増えてきた。 アルヴェーンや ペラット などの研究と現在一般的なプラズマ宇宙論を比べてみたい。

72.初学者からの質問   よく宇宙が膨張しているといいます。 これは天体を観測すると互いに離れていくという事実からその様に言われているわけだと思います。 これは銀河の模様の風船を膨らませるイラストが良くありますが、そうではなくて質量、光、の拡散であり、その質量と光が分布している論理的な閉曲面を考えたときにその閉曲面が広がっているということですか?  また、これらの拡散する質量や光は互いに万有引力によって引き寄せあい、合体しては 引力 を増し、極限においては発散するか、収斂するかのどちらかであると考えていいのですか?  そして質量が大集合したとき、ある臨界点を突破するとビッグバンが起きるのですか?  ビッグバンを起こすために必要な質量は宇宙の全質量が必要なのでしょうか、
一部なのでしょうか? 詳しい人教えてください。

73. >質量、光、の拡散であり、その質量と光が分布している論理的な閉曲面を考えたときにその閉曲面が広がっているということですか?

回答  理論的な閉局面 とは閉じた宇宙モデル の事でしょう。 が、いずれにせよ質量が拡散すれば空間は膨張します。

>合体しては引力を増し、極限においては発散するか、収斂するかのどちらかであると考えていいのですか?

一般相対性理論に基く限り、重力によって質量同士の距離が縮まれば、そのことは即ち、空間の収縮を意味します。宇宙の膨張が宇宙自体に対する脱出速度を持っています。このとき速度は分かっているので質量の密度によって発散 か 収縮 のどちらかに決まります。

ビッグバンの原因は、今もって分かってはいません。説得力のある仮説が複数あります。時空は性質の変化に伴ってエネルギーを吸収したり放出したりする事が、複数の次期重力理論で予言されています。 ビッグバン派では、「宇宙が今の姿になる時に、今まで持っていたエネルギーを開放した。その為にビッグバンが起こった」と考える説が多いようです。

紙は燃えますが、紙は灰よりも多くの化学エネルギーを持っています。燃やす事でそれを放出し残りは灰になります。 時空も同じ様にそれの持つエネルギーを放出する事で性質が変化します。

重要なことは、空間は物質(エネルギー)と独立して存在しているのではなく、物体間の距離によって 空間が発生するという事です。 仮に全宇宙の質量が自分を残して一斉に同じ方向に加速しても、空間も引きずられて 同じ運動をするので他の質量は加速を感じず、一緒に加速しなかった自分の方が加速した事になります。

74. ビッグバン以前の空間に、ビッグバンを起こすためのエネルギーはどこからやってきたのか?  ユダヤ教の神様が、「光あれ」と言ったらエネルギーが補充されてビッグバンが起こったっていうのは仮説になりますか?

75. 神など存在しない。 特に周辺国の人々を虐殺するような下等民族には。

76. 「超ひも理論の風景」がどこかに載っていれば参考になるのだが。

77. 理系は認識論(エピステーメー)が弱い。 人間(人類)が生まれたということは、たんに認識に立ち現れた物理的状態の質的変化ということだ。 死も同様だ。 しかし物理(学)的には何も生まれない、何もなくならない。 対生成、対消滅というのも同様だ。 何かが物理的に生まれた、無くなった、ということが現実に存在するのなら、その出発点も終末も実在するということだ。 現実の世界には座標原点は存在しない。

特殊相対性理論があちこちで破れているということは、もともと理論(セオリー)ではないということだ。
保存則は破れっぱなしだ。 無くなる、生まれるというのは、自然を認識するときに必要なだけで、現実に存在するわけではない。

78.一般相対性理論はまだ破れていない。少なくとも破綻して困るするほどには。 どこかに理論の綻(ほころ)びがあれば、新理論の突破口になる。 ところが、特殊相対性理論は、ある1点ある瞬間には厳密に適用できるが、大きさをもった途端にまったく正確でなくなる。


79. 1970年に、ホーキングとペンローズが「特異点定理」 を発表して、一般相対性理論に基く限り宇宙は大きさの無い1点から始まらなければならない事を完全に証明した。それまでは宇宙は、デコボコしていて完全な点から始める事はないだろうと言われていた。それが、「特異点定理」以降は、既知の物理が全て崩壊してしまう特異点から始めなければならなくなってしまった。

そこで宇宙に始まりを求める事自体が間違いだと言い出す人達が現れた。 ホーキングは量子重力理論の研究に先立って、量子力学と相対論を組み合わせながら無境界条件を提出した。 ペンローズは複素数を相対論に導入する事で特異点を避ける「ツイスター理論」を発表して、ループ量子重力理論にその成果が
受け継がれている。 ビレンキンは時空が無くとも量子力学が通用するという仮説から、「無からの宇宙創造」を発表した。 これらは特異点を避けて宇宙創造を記述する物理だ。完成したものではないのでやはり間違いだと非難する人達がいる。

重力にも 量子効果 があるはずなのだが、それを計算しようとすると、重力子が重力子を生んで重力無限大になってしまう。 つまり最小の重力 とか 極めて近距離での重力の効果を計算できない。その問題に取り組む物理が量子重力理論であり、1980年代から劇的な進歩を遂げてビッグバンの原因や時空の相転移の実態を説明するようになった。 現在ではビッグバンの理論的な問題は、1970~80年とは全く事情が異なる。

そこで、このスレの目的である、もっと身近な問題である天体物理の分野になる。 ビッグバン以降に天体や宇宙の大規模構造がどう進化してきたか、だが、ビッグバン宇宙の定説では、重力のみを導入し電磁気力を無視してきた。理由は宇宙には電線が張り巡らされていないからだと言う。しかし、宇宙磁場 と プラズマ が、電線の役割を果たし天体の新化に非常に大きな影響を与えている、との主張がプラズマ宇宙論である。 既に確立している 一般相対性理論 と 電磁流体力学 をどう用いるべきか、が議題であり、生成・消滅論は厳密には議論の擦れ違い(スレちがい)である。

80. ビッグバンの定説では説明しきれない事が山ほどある。惑星系が誕生してから晴れ上がるまでの振る舞い、とか 銀河中心の超巨大ブラックホールがどうやって出来たか、ブラックホールの膠着円盤などから出るジェット現象などだ。 プラズマ宇宙論はそれらに新しい切り口を与えている。

プラズマ宇宙論を使って、ビッグバン理論(ビッグバンがあったとする学説)を覆そうという動きはある。背景放射や赤方偏移への代案がある。が、その方が無理がある。

私の主張は、プラズマ宇宙論の提唱者の ラーナー らの説明に異議を唱える。 ビッグバン理論は プラズマ宇宙論に不可欠な宇宙磁場の起源を与えてくれる。それに、「膨張する宇宙は宇宙の大規模構造が出来るまで1000億年を超える」 というラーナーの主張に再計算を求める。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

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