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気になる記事の転載掲示板


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[旧・気になる記事の転載掲示板]


◆巻頭言◆
新設されたこの掲示板(BBS)は、私、副島隆彦宛ての読者からの個人メールの転載サイトです。私の「今日のぼやき」ではとても対応できない状態になりましたので、このように拡張しました。
学問道場への入門許可の意味も含みます。別に自分は入門したい訳ではないという人もいるでしょうが。私宛てに挨拶を兼ねた簡略な自己紹介文を寄せてくれた人々と、ここの先進生たちとの情報共有の意味と更なる情報開示方針決定に従う趣旨もあります。以後は積極的に各掲示板の方へ書き込み投稿して下さい。(2001年4月1日記)




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[269]イスラエルがシリアを空爆
投稿者:会員番号7535 清水
投稿日:2013-05-05 21:11:39

Iran Jyapnese Radioのニュースです。
(転載始め)
イスラエル軍が再びシリアを空爆(映像)
シオニスト政権イスラエルの戦闘機が、シリアの首都ダマスカス近郊にある軍事研究施設を再び攻撃しました。
シリアの国営サナ通信によりますと、イスラエルの戦闘機は、5日日曜未明、ダマスカス近郊の軍事研究施設にミサイル数発を発射しました。
この施設は、今年1月にも、イスラエル軍の戦闘機のミサイル攻撃を受けています。
サナ通信は、「今回のイスラエルの攻撃による被害について、正確な情報はまだ入っていない」と報じました。
シリア空軍も、このイスラエルの攻撃に対し、イスラエルの戦闘機1機を撃墜しました。
シリア軍は、シリア領内で、この戦闘機のパイロット2名を拘束したことを明らかにしました。
これに対してイスラエルの政治家は、これまでのところ、反応を示していません。
イスラエル当局は、4日土曜、シリア国内でミサイルを運搬していた部隊に空爆を行ったとしていますが、シリア政府はその情報を認めていません。
イラン外務省のメフマーンパラスト報道官は、イスラエルによるシリア攻撃を非難しました。
イランのヴァヒーディ国防軍需大臣も、「イスラエルのシリア攻撃は、シオニスト政権の寿命を縮めた」と表明しました。
アメリカ、サウジアラビア、イスラエルなど、一部の国々は、2011年3月から、シリアにテロリストを派遣し、彼らを資金、武器、メディアの面から支援することで、シリアに情勢不安を作り出してきました。
これらの国は、シリアのアサド政権が、地域の反シオニズムの抵抗運動の中心にいることから、この政権の転覆を狙っています。
( 転載終わり)
爆撃の映像をみますと、一つは核爆弾(暗くてやや判りにくいがきのこ雲があがっています)で、もう一つは、ロシアとアルゼンチンで隕石詐欺に使った新型兵器のようです。副島先生が予測されたとおりでした。。これから、シリアはどうなってしまうのか。。なにがなんでも戦争を起こし続けたい狂人達(主に米国多国籍企業のことだろうけど)が、跋扈する世の中になっていくのを、どうすれば阻止できるのか。。



[268]ドナルド・キーン氏の養子縁組
投稿者:渡邊隆史
投稿日:2013-05-02 23:42:40

文化勲章受章者でもあるキーン氏が養子を取ったことがリリースされていますが、これは日本の男色の伝統からいえばほぼカミングアウトに近しいように思えます。

とすると、副島先生いうところの中曽根=三島の特殊な関係に連なっていることを認めたも同様なのかもしれません

(引用始め)

キーンさん養子縁組 浄瑠璃三味線奏者 上原誠己さんと

(東京新聞 2013年5月1日 朝刊)

 日本文学研究者のドナルド・キーンさん(90)が、浄瑠璃(じょうるり)三味線の奏者、上原誠己(せいき)さん(62)と養子縁組したことが三十日分かった。キーンさんから養子縁組の声が掛かった。キーンさんは昨年三月八日に日本国籍を取得し、その直後に誠己さんが養子となった。
 新潟市出身の誠己さんは五世鶴沢浅造として、人形浄瑠璃文楽座で活動。九七年に、健康上の理由で文楽座を離れ、家業の酒造会社を手伝いながら、地元で三味線の指導などをしていた。
 二〇〇六年十一月に、誠己さんがキーンさんを訪ねて、交流が始まった。

(引用終わり)

墓場まで持って行こうとしている話がきっとあるのでしょう。



[267]アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容とは .
投稿者:よっちん
投稿日:2013-03-25 01:52:37

よっちんと申します。

『アメリカ市民団体がTPPについて報道した驚異の内容とは .』

という動画が、ユーチューブにありましたので、以下に貼り付けしておきます。

http://www.youtube.com/watch?v=HLVKAalmD48&NR=1&feature=endscreen



[266]鎮守の森
投稿者:会員番号7535 清水
投稿日:2013-03-18 07:10:02

3月5日のIWJ(インディペンデント ウェブ ジャーナル)の記事です。昨今、ぐったりする情報が多い中で、風鈴の音を聞いたような錯覚を覚えました。85歳になるという宮脇昭氏の、清々しい話しぶりも教わるところが多かったです。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/64723

〈転載始め〉
「世界で唯一の防波堤林、がれきを活かした鎮守の森を作ろう!」宮脇昭氏インタビュー
本物の森、『鎮守の森』が日本を、地球を救う」と、60年間で4千万本の木を植え続けてきた、宮脇昭氏(地球環境戦略研究機関国際生態学センター長)はインタビューで語った。森作りのスペシャリストである宮脇氏は、自身の長年の研究と実践を活かし、「日本人と鎮守の森ー東日本大震災の防潮堤林についてー」と題した、命を守る森作りについて解説。「何があっても日本の国土と国民の命を守るために、三陸海岸の南北300キロに渡って本物の森を作り、さらにそれを日本全土、アジア、世界に発信するためにがんばります」と意気込みを語った。そして、三陸海岸を出発点として始まろうとしている「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」を、国家プロジェクトとして、国民運動を通じ日本全体が命の森に囲まれるよう、「一人ひとりが木を育み、皆で共に植え続けていきましょう」、と呼びかけた。
 「本物の森、『鎮守の森』が日本を、地球を救う」と、60年間で4千万本の木を植え続けてきた、宮脇昭氏(地球環境戦略研究機関国際生態学センター長)はインタビューで語った。森作りのスペシャリストである宮脇氏は、自身の長年の研究と実践を活かし、「日本人と鎮守の森ー東日本大震災の防潮堤林についてー」と題した、命を守る森作りについて解説。「何があっても日本の国土と国民の命を守るために、三陸海岸の南北300キロに渡って本物の森を作り、さらにそれを日本全土、アジア、世界に発信するためにがんばります」と意気込みを語った。そして、三陸海岸を出発点として始まろうとしている「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」を、国家プロジェクトとして、国民運動を通じ日本全体が命の森に囲まれるよう、「一人ひとりが木を育み、皆で共に植え続けていきましょう」、と呼びかけた。

 宮脇氏は、日本人はこれまで、森林を破壊したり焼いたりしてきたが、必ず鎮守の森を作ってきたという歴史的経緯を紹介し、自身の進める「日本人と鎮守の森ー東日本大震災の防潮堤林についてー」と題した、命を守る森作りについて解説した。鎮守の森を作るという日本の文化は、世界で唯一のものであり、「ふるさとの木による、ふるさとの伝統だ」と、先人たちに敬意をはらい、鎮守の森という名の本物の森作りが、日本、引いては世界をも救えるという可能性について言及した。

 戦前においては、日本の国土の98%は自然の森、主にシイ・タブ・カシなどの広葉樹の一種である照葉樹林で覆われていたことから、その自然の状態の森に戻す森作りが必要だと宮脇氏は語る。東日本大震災でも、自然の状態で育った本物の木は生き残り、偽物は全てダメになったという。津波が襲った海岸沿いの被災地の森で撮影した写真を用い、本物の木は6メートルもの根を張り、津波を止めたというエピソードも紹介した。宮脇氏が本物の木と称する照葉樹のシイ・タブ・カシの木は、針葉樹の倍ほど根を張る。そのため、海岸沿いだけではなく、市街地に自生していた本物の木も、車などのがれきが流れるのを食い止めていたとした。

 宮脇氏を中心として計画が推進されている、三陸海岸の南北300キロに渡る森作りは、「瓦礫を活かす森の長城プロジェクト」と名付けられ、がれきの汚染物質を取り除いて土と混ぜ、マウンドを作り、そこに植林を施すというものである。土とがれきが混ざることによって、土壌に隙間が生まれて空気が入るため、それが木の生育を高め、しっかり根が張るのだという。また、がれきについて、宮脇氏は「がれきはがれきではない。亡くなった方々の命の遺品が混ざっているかもしれない。生き延びた人々の生活の歴史が濃縮されているもの」だと述べ、がれきを活用する理由として、単なる利便性を追求したのではないという思いも語られた。

〈転載終わり〉

人間の文明は、とどのつまり、大地の砂漠化を助長します。砂漠化を克服できる民族が、人間の将来を担うことになるだろうと思います。



[265]国と東電相手に集団提訴=原発避難者ら1650人―請求額53億円以上【震災2年】
投稿者:かず子
投稿日:2013-03-11 14:51:19

今日のネットニューズで見つけました。低線量被曝への補償を訴えるところなどは、ホルミシス効果というものがあるのに、少しの被曝を気にしていて残念な気がしますが、何にしろ、原発避難民1650人が、国と東電を始めて訴えたということは意義のあることだと思い、転載します。

(はりつけ始め)

国と東電相手に集団提訴=原発避難者ら1650人―請求額53億円以上【震災2年】 時事通信 3月11日(月)11時54分配信

 東京電力福島第1原発事故で避難や低線量被ばくを余儀なくされたとして、東日本大震災から2年となった11日、周辺住民が国と東電を相手に、慰謝料と原状回復を求め、福島地裁、同地裁いわき支部、千葉地裁にそれぞれ集団訴訟を起こした。同日午後には、東京地裁にも慰謝料などを求め、避難者らが提訴する予定で、原告は4地裁・支部で計1650人、請求額は少なくとも約53億6000万円以上になる見通し。弁護団によると、原発事故で国を相手とした集団提訴は初めて。
 福島地裁の提訴には、事故発生当時、福島、宮城、山形、栃木、茨城各県に居住していた800人が参加。このうち、1割が避難指示区域からの避難者。原告側は放射線量を事故前の状態に戻すことと、戻るまでの間、慰謝料として1人当たり月額5万円の支払いを求めた。
 国を被告に加えた理由について、弁護団は「原子力事業は国策として推進されてきた経緯があり、国による事業と同視できる」としている。馬奈木厳太郎弁護士は提訴後、記者会見し「訴訟を通して原告だけでなく、被災者全体の救済につながる制度の制定につなげたい」と強調した。 

(はりつけ終わり)



[264]教育再生実行会議のメンバーに大竹美喜氏の名前
投稿者:渡邊隆史
投稿日:2013-01-12 10:27:05

安倍内閣の教育再生実行会議のメンバーが発表になりました。
各布陣の中でも比較的、イデオロギー色が出た顔ぶれだと思われます。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130110/plc13011021310022-n1.htm

(転載開始)

教育再生実行会議の委員が内定 座長に鎌田薫・早大総長
2013.1.10 21:30

 文部科学省は10日、今月下旬に発足する「教育再生実行会議」の委員15人を内定、発表した。座長には早大総長の鎌田薫氏が就任する予定だ。鎌田氏以外の委員は以下の通り。

 大竹美喜(アフラック最高顧問)、尾崎正直(高知県知事)、貝ノ瀬滋(東京都三鷹市教育委員会委員長)、加戸守行(前愛媛県知事)、蒲島郁夫(熊本県知事)、川合眞紀(理化学研究所理事)、河野達信(全日本教職員連盟委員長)、佐々木喜一(成基コミュニティグループ代表)、鈴木高弘(専修大付属高校校長)、曽野綾子(作家)、武田美保(スポーツコメンテーター)、佃和夫(三菱重工会長)、八木秀次(高崎経済大教授)、山内昌之(東大名誉教授)-の各氏。

(転載終わり)

ふと気になったのはここに大竹美喜氏の名前があるところ。
これは「今日のぼやき143」で副島先生が「メフィストフェレス」と評した大人物でしたね。
タカ派主導となるのは織り込み済みでも、それが「反米化」しないためのくさびでしょうか。



[263]胆管がん多発事件について
投稿者:会員番号7535 清水
投稿日:2012-12-18 22:09:35

大阪の小規模な印刷会社で、胆管がんを発病する従業員が増えている、とのことでニュースになっていたようです。最初のニュースは今年8月頃だった模様で、先日(胆管がん多発事件)として、専門家が集まってシンポジウムを開催しました。そのシンポジウムのお知らせで事件を知ったという訳です。

(転載開始)

「胆管がん多発事件はどうして起こったか?」
~原因と対策を考える~
日時 :12 月16 日(日)午前9 時30 分~午後4 時30 分
会場 :エル大阪 南ホール(地図参照)大阪市中央区北浜東3 番14 号
大阪地下鉄/京阪電車「天満橋駅」西300m、「北浜駅」東500m
主催 :全国労働安全衛生センター連絡会議、関西労働者安全センター
参加費 :無料

●午前の部(9:30~12:00)
<問題提起>
「胆管がん事件の経緯と現状」 熊谷信二(産業医科大学准教授)
「胆管がん事件の背景と意味」 久永直見(愛知教育大学教授)
「胆管がん事件と化学物質管理制度」 中地重晴(熊本学園大学教授)
「胆管がん事件を疫学者はどうみるか」 毛利一平(三重大学准教授)
<被害者からの報告>
被害者代表(予定)
●午後の部(13:00~16:30)
<シンポジスト、参加者による討論>
進行/ 古谷杉郎(全国安全センター事務局長)
片岡明彦(関西労働者安全センター事務局次長)


大阪市中央区にある校正印刷会社「SANYO-CYP 社」で胆管癌患者が多数発生している ことが社会的に明らかになりました。これまでに15 名の発症、うち7 名の死亡が確認され るという、きわめて異例の職業がん事件に発展しています。原因は、SANYO-CYP 社の 校正印刷部門の作業にあるとみられています。また、原因物質としては大量に使用された 二つの有機溶剤(ジクロロメタン、1,2ジクロロプロパン)ではないかと考えられてい ます。
関西労働者安全センターは、昨年3月に死亡退職者の知人の方々から相談が持ち込まれ たことから本件にかかわることになりました。熊谷信二産業医大准教授に疫学調査を依頼 するとともに、被害者の調査と支援を行ってきました。被害者とそのご家族、退職者や友 人の方々の協力を得ることができ、今年3月、ようやく最初の労災請求を大阪中央労基署 に提出するに至りました。
5月には報道機関が取り上げ、熊谷准教授が日本産業衛生学会で報告されるに及んで、 厚生労働省は全国調査を開始、印刷業界全般における杜撰な有機溶剤の使用実態、安全衛 生対策が明らかになってきました。これまでの印刷業における胆管癌での労災請求件数は、 全国で52件(うちSANYO-CYP 社15件)にのぼっています。
こうした惨憺たる職業がん事件がなぜ起こったのか、防ぐことはできたのか、有機溶剤 使用の規制制度に問題があったのではないか、どのような歴史的背景があるのか・・・。 本件をさまざまな視点と角度から検討し、被害者の補償・救済、今後の被害予防対策に 役立てていかなければならないとの認識から、本シンポジウムを企画いたし ました。
シンポジストには、SANYO-CYP 社胆管がん事件を最初に報告し、今も、調査を継続さ れている熊谷信二氏、有機溶剤による健康障害問題に詳しい久永直見氏、環境・労働現場 の有害化学物質管理制度に詳しい中地重晴氏、職業疫学に精通する毛利一平氏の4氏をお 迎えして、報告と問題提起をいただきます。SANYO-CYP 社被害者の方からもお話しを いただく予定です。

(転載終わり)
このシンポジウムの内容はIWJ(インデペンデント ウェブ ジャーナル)で録画、放映されており、それを見ていて気になることがありました。ここで問題になっているジクロロメタンという物質は、印刷業界に限らず金属の洗浄剤として優れているため、多くの工場で使われております。揮発性が高く、経皮吸収もあるため、注意しなければならない有機溶剤ではありますが、発がん性については動物実験では認めるものの、ヒトについては因果関係が証明されていませんでした。どれくらいの価格か詳細は不明ですが、他の洗浄剤に比べて安価なため、中小の工場で汎用されているようです。
。。シンポジウムの発表を聞いていますと、当該工場において、有機溶剤をどの程度の頻度で使用していたかとか、換気設備がどうなっていたかとか、その辺の調査説明は納得できるものの、途中から厚生労働省による全国中小企業への調査といった話題となり、
法律で決められている有機溶剤主任者を置いてなかったところ、換気施設が完備していなかったところ、特定検診を受けさせてなかったところ、などなど他の中小工場のアラをどしどし出してきて、最後は発病している11人の胆管がんの人を是非労災認定させよう、
でしめくくっていました。
 この大阪の印刷工場は、メディアに攻撃されて、労災認定をせざるを得なくなって、倒産では済まないぐらいひどい事になってしまうのでしょう。沢山の胆管がん患者が発生してるので、もうどうしようもありません。しかし、有機溶剤による健康被害の氷山の一角であり、その一方で、そのようにして身体に負担をかけながらも工場で働いて、産業を支えている多くの人がいる。。。そういった実態を知ってか知らぬか、この事件を利用して、ジクロロメタンの使用を格段に厳しくしよう、中小企業への規制を厳罰化しようといった厚生労働省サイドの意見が透けてみえて、これは町工場にとっては大変な火種となりそうだな。。と感じました。
どなたか、この件について詳しいことをご存知でしたら、教えてください。




[262]忘れられた一票 2012 第22回最高裁判所裁判官の国民審査が世界一わかっちゃうサイト から 西川伸一教授(明治大学政治経済学部教授)へのインタビュー 『裁判のベテランがひとりもいない最高裁』
投稿者:川端優美子
投稿日:2012-12-16 20:09:52

群馬のゆみこ(川端優美子)です。

今日は2012年12月16日(日)で、衆院選の投票に行きました。そうしたら、辞めさせたい最高裁判事に×をつける紙を渡されて、「あ、国民審査か、忘れてた」ということで、適当に×をつけて出しちゃおうかな、とか、真っ白で出しちゃおうかな、という考えも頭をよぎったのですが、比例代表と小選挙区だけ投票して、国民審査の紙を「誰がわりぃ判事か調べて、また来ます」と係りの人に預けて、いったん家に帰りました。

「ついに小沢・鳩山 民主党が政権を取るぞ」という2009年の衆院選では、日本中が改革の期待に燃えていて、わたしも国民審査のことまでネットで調べてから行ったものですが、今回はすっかり忘れていました。 それで、家に帰って、ネットで調べてみると、こんな素敵なサイトがあったので、皆さんにご紹介します。

「忘れられた一票 2012 第22回最高裁判所裁判官の国民審査が世界一わかっちゃうサイト」:http://miso.txt-nifty.com/shinsa/

ここに「国民審査の×ガイド 2012」というのがあって、5問の設問に答えていくと、どの判事が どれくらい自分の考えと離れているかが点数で分かる、というものです。このサイトを作った人(たぶん「長嶺超輝」(読めない)という人、九州出身の法律系ライター。NPO法人“企画のたまご屋さん”出版プロデューサー。『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)他 著者)は、8点以上の判事は×をつけることを提案しています。 わたしもやってみて、8点以上の判事三人に×をつけることにして、再び投票所へ行き、国民審査を済ませました。面倒だったけど、わたしなりにちゃんと出来て、晴れ晴れとした気持ちです。 また、個人でこのような啓発サイトを作ってくれた方に、大拍手をしたいと思います。“民間人”“普通の人々”の創造力というのは、すごいわぁ、と思います。判事たちの似顔絵まで、それぞれ描いてあるんですよ。どなたが描いたのかしら。ただ判事の名前が書いてあるだけでなく、この似顔絵があるお陰で、判事たちがぐっと具体的に感じます。こういうセンスは素晴らしいと思う。

それで、「気になる記事の転載」ですが、同サイトにあった西川伸一教授(明治大学政治経済学部教授)へのインタビュー 『裁判のベテランがひとりもいない最高裁』が面白かったので、転載します。 副島先生と山口宏さんの『裁判の秘密』という、とっても面白い本を思い出しました。 では、どうぞ。

取材日:2009年5月19日(東京・神田神保町 明治大学・駿河台キャンパス 西川伸一研究室)だそうです。インタビュアーは長嶺超輝さんと思います。

(はりつけ始め)

西川伸一教授 『裁判のベテランがひとりもいない最高裁』… 国民審査スペシャルインタビュー

日本の裁判所では、どういうわけか、あんまり裁判をしない裁判官のほうがエリート扱いされ、人一倍の出世を重ねていくとのこと。

 すなわち、キャリアを重ねて最高裁判事に就任する裁判官というのは、裁判の現場から離れていた期間のほうが、むしろ長い、ということだ。

 裁判をやらないからエリートなのか? エリートだから裁判をしないのか?

 “裁判のベテラン”が、ひとりもいない最高裁判所の実態とは、どんなモノなのだろう。

 私の愛読書である『日本司法の逆説』著者の、大学教授にお会いして、尋ねてきました。 いろいろと。

(以下、氏名表示につき敬称略)

  西川伸一(にしかわ・しんいち)
 1961年、新潟県生まれ。
 1990年、明治大学大学院 政治経済学研究科 政治学専攻博士後期課程退学。
 同年、明治大学政治経済学部 専任助手。
 2005年、明治大学政治経済学部 教授。
 著書に『官僚技官 ― 霞が関の隠れたパワー』(五月書房)、『立法の中枢 知られざる官庁・新内閣法制局』(五月書房)ほか多数

 
■ 政治学者が、法廷で見たモノ

 ――― 先生は国家論について研究されているということですが、

 西川 「はい」

――― 裁判所について研究しようと考えた、キッカケを聞かせていただけますか。

 西川 「これは……、私のまったく不徳の致すところで」

――― いえいえ。とんでもないです。

 西川 「『官僚技官』という本を刊行した後にですね、ここにも紹介した農林水産省の元役人の方から手紙が来まして、『オマエの書いていることは間違っている』と。 もっといえば、名誉毀損であると」

――― は……はい。

 西川 「でも、私のやったことは、新聞記事を引用して、典拠も示して。 それでも『オマエは全然、事実関係を確認しなかっただろう』と、そういう苦情をいただきまして。 でも、引用するとき、いちいち登場人物に確認するなんてことは、普通しませんし」

――― 普通しませんね。

 西川 「記事書いている人も、一流のライターさんだし、信用して書いたんだと。 しかし、やっぱりお叱りをいただきまして、ついては、首都圏で出ている5紙に謝罪広告を出せと。 そういう手紙が舞い込みまして」

――― はい。

 西川 「でも、私がでっちあげた記事じゃないわけですし、私としては、あれこれ言われる筋合いはないわけで、心外であると。 それで無視してたんですけど、数カ月ほど後に、東京地方裁判所から特別送達といういかめしい封書が届きまして」

――― そうですか。

 西川 「それで私は民事裁判の被告になったことを知ったわけです。これは大変なことになったということで、弁護士の方を紹介していただいて、法廷闘争になったんです」

――― はい。

 西川 「むしろ表現の自由や学問の自由の侵害だ、と言って争ったんですが、東京地裁の判決は、私の敗訴で、金100万円を払えということで、その後、高裁、最高裁まで争いましたが、結局そのまま確定しまして、法務局に供託をしたわけですが」

――― えぇ。

 西川 「そのときに、いったい裁判というのは何なんだと。 裁判官と弁護士の方がやりとりしているのが、一切私にはわからなくて。 まるで外国語ですから」

――― はい。

 西川 「後で弁護士の方に“通訳”してもらわないとわからないと。 あるいは、裁判官によるんでしょうが、法廷にパッと入ってきて、挨拶もせずに座ると。 でも、こちらは裁判官がお出ましになると『きりーつ!』という声がかかるので、反射的に立ってしまうのですが……」

――― そうですか(笑)

 西川 「何なんだ、この権威主義はと(笑)。 非常に鼻につくというか。 もっといえば官僚的だなという印象を受けて」

――― はい。

 西川 「要するに、裁判官を研究テーマにしたのは、私怨を晴らすためにですね(笑)」

――― いえいえ(笑)。 そうなんですね。

 西川 「裁判官の、特に人事面で調べてみると、行政官僚と似たようなキャリアシステムで出世していくと。 “裁判官の独立”っていわれてるのに、まさか裁判官が出世なんて、それまで何も知りませんでしたから」

――― はい。

 西川 「裁判官が官僚機構にガンジガラメにされていて、みんな“上”を見て仕事していると。 これはもしかしたら、裁判官も十分に国家論のテーマになりうるんじゃないかと思いまして、いろいろ調べて、『日本司法の逆説』という本を出したわけです」

――― はい。

 西川 「だから今では、私、訴えてきた方に非常に感謝していますね。 あのとき訴えられなかったら、こういう研究もしなかったでしょうし。 非常に視野が大きく広がりました」

――― ちなみに、その慰謝料の100万円というご負担は、厳しかったのではないでしょうか。

 西川 「何回分か忘れましたけど、6回分か10回分か忘れましたけど、分割して…… 法務局に供託するというかたちで」

――― そうなんですか?

 西川 「大学から、普段とはまた違う給与明細が送られてきまして、大変屈辱的な思いをしました(笑)」

 
 ■ 優秀な裁判官には、なるべく裁判の現場を踏ませない

 ――― ところで、最高裁の裁判官になりうる資格といいますか、その日本に15人しかいない高みに登ることが許される人材というのは、どういった方々になるのでしょうか。

 西川 「私は今まで、最高裁の裁判官というのは、一流の裁判官がいる。 現場でキャリアを踏んだプロの裁判官が、医者でいえば外科手術の優れた名医みたいな人たちが揃っているんだと、裁判所の研究を始める前は、誤解をしておりまして(笑)。 それが大きな間違いでして」

――― そうですよね。

 西川 「裁判の現場を十分に踏んできた人は、ひとりもいないということに気づきまして。つまり、15人中の9人は、もともと裁判官でありませんから、裁判に関わった経験はあるにしても、法壇に座ったことはないと」

―――  はい。

 西川 「あと、残り6人の裁判官出身者、いわゆるプロパー裁判官も、裁判実務の現場を踏んできたというより、むしろ司法行政」

―――  はい。

 西川 「つまり、裁判所の組織を運営・維持する仕事を、キャリアの半分以上やってきた人、そういう人が、高等裁判所長官の次に最高裁判事、というステップを踏んできている、という事実が、経歴を調べるとよくわかって……、あんまり期待できないなと(笑)」

――― そのようですよね(笑) 私自身も、そのことはかなり疑問に思っていまして。 そういうふうに、裁判の現場から外れた人が偉くなっていくのは、どうしてなのでしょうか。

  西川 「とにかく、出世の“あがり”として、最高裁の前は、東京か大阪の高裁長官をやってなきゃいけないと。 高裁長官の前は、首都圏の地裁所長をやってなきゃいけない。 さらにその前には、最高裁の事務総局の局長をやってなきゃいけない、というふうに、必要なキャリアというのが、あらかじめ事実上決まっていて、そこに乗らないと最高裁の裁判官になれないんだと……。 そういう不思議な出世の“オキテ”が見えるんですよね」

――― 不思議なんですよね。 なぜ、現場をあまり知らない人が偉くなれるんでしょう。

 西川 「裁判官にとって、現場を踏むのは当たり前で、そのうえでプラスアルファの仕事ができて、一流の裁判官なのだ、という発想があるようなんですね」

――― なるほど。

 西川 「最高裁の、矢口洪一元長官が、いみじくも言っているのは、“裁判ができるのは当たり前で、さらに司法行政ができて、初めて優秀な裁判官といえるのだ”と、そういう言い方ですから。 裁判所の外にいる人間には信じられないんですが、そういう“常識”があるようです」

――― 同じ裁判官として、新人のころに採用されて、ずっと現場の裁判官として仕事をしていく方が多数いらっしゃいますね。

 西川 「はい。多数いますね」

――― でも、その一方で、現場を離れた司法行政が、いつの間にか仕事の主流になっていく、あるいは東京勤務が中心になっていく方がいる。 その分かれ目になる決め手というのは、なにかあるんでしょうか?

 西川 「まぁ、原点的なことをいえば、出身大学ですよね。 東京大学か京都大学。 この2つの大学出身者は、司法試験に合格して、司法修習を受けるとき、すでに担当教官から目を付けられていて、その中で優秀なヤツを裁判官として引っぱってこようと」

――― はい。

 西川 「それがまず第一の関門で、司法試験の成績、そして司法修習の成績が優秀で、しかも東大京大卒の人は、裁判官として任官すると、最高裁の覚えめでたく、首都圏とか大阪とか、そういった大都市に初めは赴任するわけです。

――― はい。

 西川 「初任地での働きぶりから“こいつは大丈夫だな”と思ったなら、事務総局の局付判事補(きょくづきはんじほ)といって、司法行政の仕事をやらせて、 さらに“大丈夫だな”となると、また大都市の裁判所へ行かせたり、あるいは東京ばっかりじゃアレだからというので地方に。 さすがに周囲から妬まれますから (笑)」

――― そうですか(笑)

 西川 「なので、たとえば北海道に飛ばすと。 そういう地方での仕事も やらせたりして。 逆に、司法試験や修習で超優秀でなくても、現場に出していくうちに“こいつデキルな”という評価を得ると、途中で司法行政にスカウトされたりするわけです。 その典型が、今の長官です。 竹崎さんですね」

――― あ、そうなんですか。

 西川  「竹崎長官は、もともと若いころに局付判事補をやってないですから。 判事補に任官したあと10年くらいは全国異動をさせられますが、15年ぐらい経つと、全国に8つある、それぞれの高裁の管内に定着します。 この人は東京定着、この人は大阪とか。 異動は原則として管内に限られていきます。 そして、定着地が東京以外だと、最高裁への出世はあまり望めないです」

――― そういうふうに早いうちから振り分けられるというのは、やはり受験でのペーパーテストで得点を取る能力が高いという……。

 西川 「それと、事務処理能力でしょうね」

――― ああ、たしかにそうですね。

 西川 「仕事が早いとか。 いわゆる“能吏”ですよね。 能吏を選抜しているんじゃないかと」

――― それと、最高裁に楯つかないことですか。

 西川 「そうです。 そして、言われたことを、スピーディに正確に、鮮やかにやってみせると」

――― なるほど、はい。

 西川 「やはり、判決文を書くにもスピードが点検されてるんでしょうね。 判事補時代に。 まぁ、中身がどれだけ点検されているのかという問題もあるでしょうし」

――― それは、いちおう“裁判官の独立”というタテマエがありますので、あんまり他の人が、他人の判決、何を書いているのか点検するわけにはいかないと思いますけれども。

 西川 「まぁ、でも、なんでも早く書けばいいってもんでもないので(笑)」

――― (笑)そうですね。 最低限のことはチェックしているのかもしれません。

 
■ 優秀な人材は、一度地方に飛ばされる

 ――― 裁判官の「3大エリートコース」というものがあるとのことですが。 最高裁事務総局の事務総長ライン……。

 西川 「それから司法研修所の所長と、最高裁の首席調査官。 プロパー裁判官が最高裁判事になるには、そのいずれかを通っていると」

――― いずれも法廷の外の仕事ですね。

 西川 「そうです。 今の最高裁判事も、プロパー裁判官出身の6人すべて、いずれかの経歴を経ているということになってます」

――― 3つとも通っている方もいますね。 涌井判事とか。

 西川 「涌井さんは、事務総長にはなってませんね。事務総局では総務局長」

――― あ、そうですか。

 西川 「総務局長と事務総長、どっちもやる人っていうのはいないんですよ。 今の6人中5人は、なにかしらの局長をやっているんですが、近藤さんは局長をやってないです」

――― 局長にはなってないんですね。民事局と行政局、2つも入っていますけれども。

 西川 「それでも甲府地裁の所長になって、高裁の長官から最高裁判事になっていますね」

――― 涌井さんは、若いころに局付判事補として刑事局に配属された後、旭川に飛ばされてますね。

 西川 「そうです。局付判事補の後は、だいたい地方に行かされますね」

――― そうなんですね。

 西川 「後で東京に戻すための口実ですね」

――― (笑) 北海道は雪深くて、僻地だから、のちに東京に戻すという条件をつけて行かせるということになるんですか。

 西川 「そうです。 局付の次は、皆さん札幌とかに行って、それから往復して東京管内に戻ってきてるんですね」

――― 竹崎長官は、若いころに司法研修所で勤めた後、鹿児島に赴任していますね。

 西川 「あ、そうですね。 鹿児島の名瀬支部ですね」

――― 名瀬というと、奄美大島ですね。 あったかくて過ごしやすい感じですけれども。

 西川 「この当時はですね、沖縄がまだアメリカに統治された時代だったんじゃないですか」

――― あっ! なるほど、そうですね。

 西川 「だから、日本の北と南、どっちかの端に行くんでしょうね(笑)」

――― そうか、奄美が最南端だったんですね。 当時は。


 ■ 優秀な裁判官が、事務仕事をする必要性

 ――― 日本では、特に“小さな司法”ということがいわれます。 裁判官の人数が少なかったり、裁判所にあまり国家予算がまわらなかったりする現状があります。 全体の0.4%ですか。

 西川 「はい」

――― なぜ、小さい司法のままで進んでいるのでしょうか。

 西川 「予算という面で言いますと、予算を増やそうと思ったら、財務省と交渉しなきゃいけないですね」

――― そうですね。

 西川 「その場合、事務次官クラス(※各省庁のトップ)の給与を取っている裁判官っていうのが、けっこういるわけです」

――― そのようですね。

 西川 「財務省としても、なるべく予算は抑えたいので、もし、最高裁が“もっと裁判官を増やしたいので、予算を上げてほしい”という要望を出したとしたら、最高裁の事務総局には、裁判官としての給与を得ていながら、裁判の仕事から離れている人がいますよね。

――― はい。

 西川 「財務省としては、そこに目を付けるわけです。 “それは何なんだ”と。 裁判官としての仕事をしているから、それだけの高い給与を保障してやってんだと。 裁判官が事務仕事をしてるんなら、たとえば(裁判所)事務官の給与体系で待遇をすべきじゃないか」

――― はい。

 西川 「そしたら、そのぶんの浮いた税金で、裁判官を増やせるじゃないか。 だから、予算を上げる必要なしと、こう言われてしまうわけですね」

――― そうですね、鮮やかな論理ですね(笑)

 西川 「しかし、そうしたら事務総局にいる優秀な裁判官のプライドや既得権益が削がれますから、あんまり予算の増額という要望を、財務省に言い出せないと。

――― だから、裁判所の予算も増やせないし、裁判官の人数も増やしにくいんですね。

 西川 「そうですね。 “まずは自分の身を削ってから”…… 財務省はそう言うと思うんですね。 やっぱり、各省庁で事務次官1人しか得られない水準の待遇を、裁判所では何十人も得ているわけですから、財務省としては面白くないでしょうね」

――― はい。

 西川 「しかも、裁判やってないわけですから」

――― 裁判官の好待遇を羨んで、検察庁でも、法務事務次官より上の肩書きとして、次席検事や検事長、検事総長などの地位を作って対応しているという話がありますね。

 西川 「そうですね。 そういった話に連動してきますよね」

――― そもそも、事務仕事を裁判官がやるという、そこが、ちょっと理解しづらいところがあります。

 西川 「おっしゃるとおりで、ひとつ言えるのは、戦前の司法省が同じことをやっていて、それがルーツだということ」

――― はい。

 西川 「しかし、戦後、裁判所は行政から独立したわけですから、やり方は変えてしかるべきなんですが、いまだに昔からの慣例を引きずっているのかもしれません」

――― なるほど。

 西川 「それと、全国の裁判官の人事を動かす立場としては、やはり事務官より裁判官のほうが、やりやすいんじゃないですかね。 司 法試験にも受かってない事務官の言うことだと納得しないけれども、同じ裁判官、しかも優秀だとされる裁判官に異動を命じられたら“しょうがないか”と思う ものかもしれません」

――― そういう側面もあるんでしょうね。

 西川 「あとは、司法を代表する立場で、国会や財務省と折衝する場合も、事務官より“裁判官が来た!”っていうほうが、向こうも緊張して、いいのかもしれません」

――― 緊張して(笑) たしかにありそうですね。

 西川 「もちろん、交渉技術に特化した事務官を養成してもいいんでしょうが…… どうなんでしょうかね」

――― 最高裁の人事局にいる優秀な裁判官が、ほかの裁判官を赴任地や待遇などでコントロールしているということなんですが、

 西川 「はい」

――― いったい何をコントロールしようとしているんでしょうか。 ひとりひとりは独立しているタテマエの裁判官ですよね。

 西川 「たまたま、去年卒業した学生がですね、裁判官に興味を持って、家裁所長までなって現在は弁護士をやっている元裁判官に会いに行って、取材したことがあるんですね」

――― おぉ、そうですか!

 西川 「その彼女が、取材で聞いた話によると、“わからない”と。 いったい何を基準に自分たちが動かされているのか、現場の方はわからないらしいです」

――― わからないんですか……。

 西川 「われわれは、何か論理性があって動かしてるんだろうと思ってしまいますが、だけど実際はたまたま(笑)、なんじゃないですかね」

――― “あの人が定年で抜けたから、この人に、あっちに行ってもらおう”とか、単にそういう発想なんでしょうか。

 西川 「それをあえて整合的に見ようとすると、“国に有利な判決を出すといい”とか“無罪判決が多いから地方に飛ばされた”とか、そういう考えになりますけど、私は意外とそうじゃないのではないかと思ってます」

――― 無罪判決が割と多い川口政明さんとか、あんまり飛ばされている感じはしませんからね。 今は横浜にいらっしゃいますが。

 西川 「最高裁の人事局と、高裁の事務局が話し合って決めているわけですが、全国に2千人、3千人いる裁判官を動かすんですか ら……。 まぁ、地裁の所長ぐらいになれば、部総括(裁判長)経験者でないと、とか、目に見える条件があるでしょうが、その他大勢になると、“地方と東京 ”ぐらいの大まかな分類がある程度じゃないでしょうか」


■ 裁判官の人材バリエーション

 ――― 最高裁が、究極的に価値判断をつかさどる機関である以上、社会の各方面から、いろんなジャンルの方が入ってきていいと思うのですが、私立大学の出身者で最高裁判事というのは、出にくいんでしょうか。 可能性としては。

 西川 「最高裁の発足当時はゴロゴロいたんですが、もう、ほとんど皆さん、旧帝大ばっかりですよね。 少なくともプロパー裁判官は、東大京大で固まっていますね」

――― 人材を登用する先輩が東大だから…… 学閥の発想でしょうか。

 西川 「そう見られても仕方ないですよね。 “そんなこと考えてないよ!”と言われるかもしれないけれども(笑)」

――― (笑)そうですね。

 西川 「結果そうなってるんですから」

――― 情況証拠から有罪と。

 西川 「そう言われても仕方ないですよ」

――― 女性の裁判官から、最高裁判事になったのは…… 野田愛子さんが、かなりイイところまで行かれたんですかね。

 西川 「高裁長官ですね。 しかも札幌。これが女性のプロパー裁判官としては最高ですね。 あとは行政官出身の高橋久子さん、横尾和子さん、今の櫻井さん」

――― はい。

 西川 「また、野田愛子さんは、家庭裁判所のエキスパートで来てまして、そういう象徴的な意味合いがあったのかもしれませんね」

――― 裁判官から最高裁に入った女性はいない、ということでは、まだまだ……。

 西川 「まだまだですよね。 ジェンダーフリーということでいえば。 世の中、そういう流れですから。 もちろん“差別なんかしてないよ”と言われるかもしれないけれども」

――― そう見られても仕方ないと。

 西川 「裁判官出身の最高裁判事が6人いるなら、2人ぐらい女性でもおかしくないんですよね」

――― はい。

 西川 「大学の教員も、3割は女性にしようと、文部科学省から話が来てますからね」

――― 先生がお書きになっている冊子(明治大学『政経論叢』「全国地家裁所長の人事パターンの制度化に関する一考察(1)」)で、長官や所長クラスのベテラン裁判官のうち、女性の割合は数%、約3%とお書きですけど」

 西川 「若い人も比べたら、今はもう少し高いですけどね」

――― 憲法上、内閣が任命することになっている最高裁判事ですが、その人材登用には、最高裁の意向がかなり入り込んでいる、という話も聞きます。

 西川 「そうです。今はもう、ほぼ最高裁の意見を内閣がそのまま受け入れるラバースタンプでしょうけど、かつては佐藤栄作首相が、4代長官の横田正俊について、“あいつは酒飲みだから気をつけろ”とかですね」

――― 酒飲みだから(笑)

  西川 「60年代、70年代の“荒れた司法”の時代には、政府としても若干モノを言ったんでしょうけど、今はもう、最高裁に言われたそのままでしょうね。 もちろん、事前に下交渉はあるんですが…… 首相と最高裁長官が会う場面というのは、けっこうあるんですよ。 戦没者追悼式とか」

――― ありますね。 お盆の。 あるいは、原爆の日のメモリアルとか。

 西川 「そういう三権の長が会うときに、長官が首相に“こういう人間がいるんですが”という交渉をしているんじゃないかなと。 確証はないんですが」

――― それは、政府から積極的に把握しようというわけではなくて、最高裁からですか。

 西川 「そうしてるんじゃないかなと思うんです。 官房長官が把握してたりとか。 まず、そういう話は官房長官に行くと思うんですね」


■ 欺瞞的な国民審査

 ――― 最後に、最高裁の国民審査についてお尋ねしたいんですが、どうやったらあの制度を活かせるのか、それとも活かすべきではないのか(笑)、ご意見をお聞かせ願えればと思うのですけれども、いかがでしょうか。

 西川 「東京大学の、ダニエル・フット先生、『名もない顔もない司法』の」

――― はい、読みました。

 西川 「あの方は、国民審査肯定派なんですが」

――― はい。

  西川 「最高裁の裁判官なんて、国民はまるで知らないし、話題にすらのぼらないけれども、当の審査される最高裁判事にとっては、プレッシャーになるのかな と思います。 そういう形式的なものでも、置いておく価値はあるんじゃないかと、先生はおっしゃってまして、ですから、私も無駄だとは思っていません」

――― はい。

 西川 「たしかに、今のやり方は、どうにかして改善しないといけませんけれども、長嶺さんも本でお書きになっているように、裁判官の氏名が審査用紙に書かれた順番によって、結果が違ってきちゃうんですよね(笑)」

――― そうなんです(笑) 心理学や統計学によると、一番右側に氏名が位置する裁判官に、われわれ有権者というのは、つい×をつけてしまうものだそうなんですが。

 西川 「じつは私、ずっと棄権してるんですけれども。 国民審査は」

――― そうなんですか。

 西川 「だって、国民審査公報を見ても、着任したばかりの裁判官は、判決実績ゼロですからね。 下級裁判所での判決見ても、それは違うし、何を見たらいいのかと。 趣味を見るのかと(笑)」

――― 趣味(笑)

 西川 「趣味、囲碁です、とか言われても、何を見ればいいんだろうかと」

――― 趣味が囲碁だと、思慮深い人物像とか(笑)

 西川 「(笑)非常に欺瞞的だなと思うんですが、かといって、国民審査を全部とっぱらっちゃうと、最高裁判事の任命に対してプロテストする手段がなくなってしまいますからね」

――― そうですね。 無いですね。

 西川 「今でも、国民審査を経ているからこそ、最高裁の裁判官は、民意による正当性を万が一でも保てている側面もありますしね」

――― 正当性があるように見せる。 正当性のアリバイづくりを(笑)

 西川 「ホント、アリバイづくりなんですよね」

――― 国民審査は、○×式にしたらいいんじゃないかと、本気で思うんですよ。 単純に、たくさん○をもらった裁判官はうれしいでしょうし。

 西川 「そうですね。正当性も相当強まりますしね」

――― 今みたいに、ネガティブに×ばっかり付けられたら、裁判官だって落ち込むんじゃないかと。

 西川 「(笑)……どうしたらいいのかなぁ、国民審査。 誰も疑問に思わないんだろうな」

――― それこそ、最高裁の思うツボなんでしょうけれども。

 西川 「そうそう。 そうです。 最高裁の長官ぐらい、世間で知られていいんだけどなぁ」

――― 私だって、今の衆議院議長が誰なのか存じませんので、あんまり強く言えないですけれども。

 西川 「でも、河野洋平はテレビで映りますよね。 最高裁の裁判官なんて、広島・長崎の、原爆の日の式典に出席はしてますけれども」

――― そうですね。 長官の名前で花輪を出したりしてるみたいですね。

 西川 「でも、テレビ中継していても、首相までで映像は切れちゃうんです。 その後の衆参両院の議長とか、最高裁長官は、みんなカットされてるんです(笑)」

――― (笑) 首相以外は、テレビ的につまんないから、ってことですか?

 西川 「(笑)ひどいよなぁ」

――― (笑)今年、チェックしてみます。

 西川 「月に1回ぐらい、長官が会見開いてもいいと思うんだけど。 NHKでやってくれないかなぁ。 むかし『総理と語る』という番組があったんですが、『最高裁長官が語る』ってのがあってもいいと思うし(笑)。まだまだ時間はかかりそうですね」

――― 本日は、どうもありがとうございました。

(はりつけ終わり)



[261]アームストロング氏 水葬
投稿者:会員番号5895番
投稿日:2012-09-30 22:17:42

2010年9月15日 朝日新聞 夕刊
(始)
月の英雄 海に眠る
先月、82歳で死去したニール・アームストロング宇宙飛行士の水葬の式典が
14日、大西洋上の米海軍の艦船上であった。国旗を持つ儀仗兵に送られた
(写真)=米航空宇宙局提供、ロイター。アームストロング氏は1969年、
アポロ11号で月に着陸し、人類で最初に月面を歩いた。海軍パイロット出身
の故人の遺志に基づいて、遺灰が海に葬られた。(終)

ああ、そうなのか。確かに、陸上の墓に葬られたらまずいですな。
やはりアームストロング氏は本当のことを知っていたのかもしれません。
アームストロング氏は、自分の死後、本当は月面着陸は無かったことがばれて
しまった場合、そのことで怒った人たちに、自分のお墓を暴かれるかも
しれない、それだけはご免だと思ったのかもしれません。



[260]ニコニコチャンネル「小沢一郎すべてを語る」より抜粋
投稿者:鈴木将明
投稿日:2012-09-18 10:46:46

(政策)3つ目の緊急課題 地域が主役の社会を!
 民主主義体制においては、政治・行政について国民に責任を負うことができるのは、主権者である国民に選ばれた政治家だけであり、官僚はそのスタッフに徹する、というのが鉄則です。ところが、日本では、国政の最重要課題である消費税の増税も原発の再稼働も、官僚がシナリオを作り、政治家はその通りに行動したに過ぎません。
 しかも、そのやり方たるや、「脅迫政治」と言っても過言ではありません。「増税しないと日本国債は暴落して、国家財政が破壊する」と脅し、「原発を再稼働させないと、電力不足で大停電が起きる可能性がある」と脅迫しました。しかし、実際には、消費税増税の行方とは関係なく日本国債は国内外で買われ続け、歴史的な円高も続いています。全国の電力会社では、連日の猛暑にもかかわらず、電力が余っているのです。
 およそ民主主義国家ではあり得ないことがまかり通っているのは、官僚が事実上政治、行政を支配して、中央集権体制を維持しているからです。中央の官僚が国会議員をも差配して全てを決めて、地方に押し付けています。
 この中央集権体制を打破して、地域主権の仕組みに改めないと、日本を本当に立て直すことはできません。正に、「地域のことは地域で決める地域が主役の社会を!」です。
 そのために、行政の権限と財源を大胆に地方自治体に移しますが、特に国の補助金と政策経費51兆円のうち、年金繰入分を除く40兆円強は原則、自主財源として地方に交付する対象とします。自主財源として交付する仕組みにすると、そこから10数兆円のムダを省き、新たな財源を捻出できるという試算もあります。それは実に、今回の消費税の増税分に相当するほどの巨額な財源です。
 この巨額な財源は、最低保障年金の創設を含む年金改革やその他の新しい政策の財源とすることができます。このことについては事実、私の郷里の知事をはじめ全国各地の首長も、地方で全く自由に使える財源としてもらえるならば、いま国からもらっている補助金のトータルの半額で、いま以上に住民のためにより良い行政ができると言っています。それくらい中央の官僚支配によるムダづかいが大きいということが、ご理解いただけると思います。
 このような仕組みに改めることにより、ムダづかいを止めるだけでなく、それぞれの地域の創意工夫で間違いなく地域経済は活性化され、その結果、日本経済の回復、すなわちデフレからの脱却を早めることになります。
 さらには、「地域が主役の社会」を実現することは、国民が主役の政治を確立することであり、地域が自立することでもあります。それによって初めて、日本は自立した国家に脱皮できると思います。(貼り付け終わり)






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