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[3351]ウクライナ戦争についての4本目。停戦協議はこのように進行する。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2022-03-03 14:47:57

副島隆彦です。今日は、2022年3月3日(木)、雛祭(ひなまつ)りです。

 ウクライナ情勢、ウクライナ戦争についての 第4回目を書きます。
私は、ここの重たい掲示板に、1本目を23日に書いた。「西側はウクライナを見捨てた 」 それから2本目を25日に書いた。「 キエフ陥落はもうすぐだ 」である。
それに「冒頭に加筆した」で 26日に3本目を書いた。

 今日3月3日の4本目は、「停戦協議は、この様に進む」として書く。今日3日に、ウクライナとロシアの2回目の停戦協議が、ベラルーシ国の 国境に近い都市 ○○ で開かれる。


  「国際紛争の6つの段階」

副島隆彦です。この表は、私が『日本に恐ろしい大きな戦争が迫り来る』(講談社、2015年刊)という本を書いたときに作って、これまでに自分の本、数冊に載せたものだ。日本人は、「国際法と 戦争(紛争)の処理の仕方」を誰からも何も教えてもらっていない。だから日本国民への私からの教育用だ。有識者層を含む。今日はこの表を使っての説明はしない。じっと真剣に眺めればある程度のことは分かるだろう。 次の記事を載せる。

(転載貼り付け貼り付け始め)

〇 「「首都5日以内陥落の可能性高い」 アメリカ国防総省が分析」

2022年3/2(水) 11:39配信   FNNプライムオンライン(フジテレビ)

 ロシア軍によるウクライナへの軍事侵攻から、7日目となった。 アメリカの国防総省が、「5日以内にウクライナの首都・キエフが陥落する可能性が高い」と分析していることが、FNNの取材でわかった。
ミサイルのようなものが鉄塔に命中し、炎と黒煙が上がった。 これは1日、キエフのテレビ塔をとらえた映像で、ウクライナ当局によると、ロシア軍によるこの攻撃で、5人が死亡したという。 ロシア軍は都市部への攻撃を強めていて、第2の都市ハリコフでも、少なくとも10人が死亡、35人が負傷したとしている。

 ロシア軍による攻勢が強まる中、アメリカの国防総省は「5日以内に首都・キエフが陥落する可能性が高い」と分析を示していることがわかった。 また、「経済制裁によるロシアのプーチン大統領へのダメージは限定的」としていて、今後の情勢に厳しい見方を示している。

 こうした中、ロシアメディアなどによると、ウクライナとロシアによる2回目の停戦協議は2日に行われる予定で、双方の代表団が、すでに会場に向かっているという。 ウクライナ ゼレンスキー大統領「爆撃機が上空を飛び、攻撃されている間は協議の席に着くことはできない」 一方で、ゼレンスキー大統領は、ロシア側の姿勢を批判しているほか、双方の主張には隔たりがあり、協議による進展があるのかは不透明。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。このように首都キエフが、あと数日で軍事的に陥落(fallフォール)するか、それともその前に、ゼレンスキー大統領が白旗を上げて、降伏(サレンダー)するか。その降伏を大前提にして停戦協議(シース・ファイア・トークス)をするのか。それともゼレンスキーがさらに徹底抗戦を主張することで、ロシア軍がキエフ中心部まで突入して、一般国民(非戦闘員 non combatant ノン・コンバタント)の死者までを増やすか、だ。

 昨日、緊急の国連総会で、以下のようにロシアへの非難決議をした。しかし、これは何の実行力(強制力、軍事行動)を伴うものではない。努力目標のようなものだ。いわゆる最後通牒(さいごつうちょう ultimatum アルティメイタム)ではない。最後通牒(通告)であるなら、「この国際社会の命令に従わないときには、国連憲章第48条を適用して、直接の軍事力(これがPKO。ピース・キーピング・オペレイション、平和維持活動。強制執行 )で排除する」となる。

国連憲章の第48条は、次のように書いてある。「国際(注。 とは、国と国の関係のこと)の平和と安全の維持のため、安保理(あんぽり)の決定、履行するのに必要な、行動は、安保理が定めるところに従って、・・・とられる」 となっている。

 英文では、” The aciton shall be taken .... by all the menbers of the United Nations ...."となっている。 これが、「国連・・・平和・・・維持・・・活動」、いわゆる PKO peace keeping operation である。だが、この強制力(軍事力)を行使するのは、実際上、5つの大国(強国、列強)である。 だから、小室直樹は、国連の本質は、「剝(む)き出しの列強政治」naked powers politics 「ネイキッド・パウワズ・ポリティックス」だ、と言うのでなる。日本国民よ、このことを、ゆめゆめ忘れる勿(なか)れ、と。

(転載貼り付け始め)

〇 「 対ロシア非難決議案採択 141カ国が賛成 国連特別総会 」

 2022年3/3(木) 2:09配信 FNN
 
 国連総会(加盟193カ国)は2日、ウクライナ危機をめぐる緊急特別会合で、ロシア軍の完全撤退などを要求する決議案を141カ国の賛成多数で採択した。決議に法的拘束力はないが、侵攻に踏み切ったロシアを非難する国際社会の政治的意思を示した。反対は5(ロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリア)、棄権は35。・・・・

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。私はこの一週間ずっとニューズ記事の形で入ってくる情報を集めて読んだ。      欧米を含めて、日本の有識者(専門家)たちの意見を読んだが、たいしたものは無かった。やはり23日に私が書いた、小室直樹(こむろなおき)先生の復刊本の『戦争と国際法 を知らない日本人へ』 (徳間書店、2月28日発売) が断トツで優れている。

(ここに今日のぼやきへの の URLを貼ってください)
http://www.snsi.jp/tops/kouhou
 今日のぼやき 広報ページから

政治学者 故・小室直樹は、この本(1997年刊。25年前)で、以下のように書いている。
「・・・・ 国際連合は、対枢軸(たい・すうじく)軍事同盟として生まれた。 (中略) 国際連盟(ザ・リーグ・オブ・ネイションズ)は、仮面をかぶった列強政治(disguised powers politics ディスガイズド・パウアズ・ポリテイックス) だったが、国際連合は、むき出しの列強政治(naked powers politics ネイキッド・パウワズ・ポリティックス )である。・・・・・」

 副島隆彦記。 ここで小室直樹は、国際連盟(こくさいれんめい)は、当時、すでに強国(軍事大国)になっていた日本の満州占領すなわち中国侵略 に対して無力だった。
 満場一致(日本を除く)で非難決議を出した。「日本国は満州から撤退せよ(出てゆけ)」と命令した。「もし日本が言うことをきかないなら、それを強制力(軍事力)をもって排除する」と命令した。しかしそれが出来なかった。それだけの軍事力を東アジアにまで投入する力が国際連盟にはなかった。だから国際連盟は瓦解した、と小室直樹は書いた。 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。私が書いた上記の小室本への解説文を、もう一度、みんな読んだ方がいい。この「国際連合の参加国の多数決で、世界政治が決まってゆくのではなくて、その中の大国(列強)が持つ軍事力で、世界は決まってゆくのである。・・・日本人よ、ゆめゆめ忘れること(なか)勿れ」なのである。

 今回のウクライナ戦争は、 NATOとアメリカがロシアに対して、ウクライナを救援するために、強制力(軍事力)を投入出来なかった、だからNATOは瓦解するのである。ストルテンベルク事務総長の悲痛な表情に、それが如実に見て取れた。

 天才・小室直樹先生が、書いて予言したとおりだ。まさに、

 「死せる孔明(諸葛亮、しょかつりょう)、生ける仲達(ちゅうたつ。司馬懿=しばい=)を走らす(敗走させた)」

の、「三國志」のとおりになっている。「死せる小室直樹が、生きている私たちを叱咤激励している」のである。「日本人よ、しっかり勉強せよ。眦(まなじり)を結(けつ)して、この世界政治の厳しい現実から学べ」と。

  ウクライナは、これまで、アメリカと西欧の主要国( powers パウアズ 列強=れっきょう=)である英、独、仏に、いいようにおもちゃにされて、「NATOに入れてやる」と嗾(けしか)けられて、利用されて、そして、ポイされるのだ。なんと残酷なことだろう。誰も助けには行かない。ゼレンスキー大統領は、下に載せた25日の午前9時前の記事で、

(転載貼り付け始め)

〇 「 ウクライナは「孤立無援」 大統領 」

2022年 2/25(金) 8:52配信 AFP=時事 

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は25日、ロシア軍の大規模侵攻を前に「われわれは孤立無援で防戦している。共に戦ってくれる者はいないようだ」と述べた。また、ロシアの工作員が首都キエフに侵入したとして、住民に警戒と夜間外出禁止令の順守を呼び掛けた。  

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。ゼレンスキー大統領は、「われわれは孤立無援で防戦している。共に戦ってくれる者はいないようだ」とある。その前に、「我々は、侵略者と戦う、そして勝つ。ウクライナ、万歳」と、悲愴な内容をツウイッターと自撮りの動画で発表していた。

 だから、日本(人)も、ウクライナと同じ目に遭(あ)わないように、大国(列強)にいいように操(あやつ)られて利用されて、その挙句、捨てられる、ということがないように、慎重に行動しなければいけないのだ。それが昭和天皇の私たちへの重大な遺訓である。
だから憲法改正、そして戦争が出来る国になろう、などという、愚かな考えに乗ってはいけない。分かりますか? 大国(列強)政治にいいように騙されて、翻弄されたら、日本は再び戦争の惨禍を浴びる。

 日本は自分だけで勝手に、西側同盟(Western allis ウエスターン・アライズ)の主要国だ、などと思い込んで、調子に乗っていると、本当に、日本は、再びヒドイ目に遭わされるだろう。

 今の日本は、大国(列強)ではない。ごく普通の小国だ。この 同盟国、 ally アライ、同盟諸国 アライズ  allies  という英語ひとつ、日本国民は、誰も教えられていない。「新井さん」と発声するこのコトバを、バカみたいと思わずに、みんなで、この ally をしっかり勉強して理解しないといけない。

 だから2月23日の1本目の文を、私は、見出しを、「西側は、助けに来ない。ウクラナイナは見捨てられた」として書いた。

〇 「 ウクライナ女性が英ジョンソン首相に涙ながらに詰め寄る 」

2022年3/2(水) 7:56配信   TBS ニュース

 イギリスのジョンソン首相にウクライナ人の女性が、NATO=北大西洋条約機構がウクライナ上空に飛行禁止区域を設定するよう涙ながらに詰め寄る一幕がありました。 ジョンソン首相が訪問先のポーランドで開いた記者会見で、二日前にウクライナの首都キエフから逃れてきたというウクライナのNGOの女性が発言しました。

  ウクライナNGO ダリア・カレニュークさん 「貴方はウクライナ人のストイシズムを語りますが、ウクライナの女性と子供たちは空から降ってくる爆弾やミサイルに怯えているんです。私たちは欧米にウクライナの空を守って欲しいと必死にお願いしています。

(ウクラナイ上空に)飛行禁止区域を設定してほしいんです。貴方は今、キエフまで来ていません。リヴィウにも来ていません。怖いからです。 
NATOが我々を守りたくないからです。NATOが第三次世界大戦を恐れているからです。でももう始まっているんです。そしてウクライナの子供たちが被害を受けているんです。私の家族も、私の同僚も、みんな泣いています。どこへ逃げたらいいかわからないんです。これが今起きていることなんです、首相」

 イギリス ジョンソン首相 「ご質問、ありがとうございます。(この場に)来て頂いてありがとうございます。貴方がポーランドにたどり着けたことを嬉しく思います。

 正直に申し上げます。(NATO=北大西洋条約機構がウクライナ上空に)飛行禁止区域を設定することについてですが、(私は)ゼレンスキー大統領に二度申し上げました。

  残念ながら飛行禁止区域の設定は、英国がロシアの航空機を撃墜することを意味します。ロシアと直接戦闘をすることは我々が想定していることではありません。もしそれが起きれば、事態を制御することは非常に困難になるでしょう」
ジョンソン首相はこう述べた上で、ウクライナへの武器支援とロシアへの厳しい経済制裁は効果がある、と理解を求めました。 (02日07:35)

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。このボリス・ジョンソン英首相の「正直に申し上げます」発言は、重要だ。イギリスとNATOは、今、ロシアとは戦争は出来ないのです、だ。他の大国(列強、れっきょう)であるドイツもフランスもこれと同じだ。 だから「ウクライナには、軍隊を出せない」となって、ウクライナを見殺しにすることになった。

 世界中の専門家の間では、以下のことが規定(きてい)事実となりつつある。それは、去年の12月7日に、バイデンとプーティンが、電話会談(今は、テレスクリーン会談)の時、 バイデンが、「アメリカは、ウクラナイには軍隊を派遣しない。ウクライナはNATOの加盟国ではない」と言ってしまった。 これを聞いた、プーティンが、しめた、これで、ロシアはウクライナに侵攻できる、と決断した、と。おそらくこの事実が、日本国内でもこのあと共通知識になってゆくだろう。

 私が、3本目として、26日の午前4時に書いた、文の中のこの個所が重要だ。

「 ウクライナ軍の中の徹底抗戦を主張する者たちが、まだおそらく1万人は残っている。この者たちに、最後の突撃を敢行させて、全滅させなければ、戦闘は終わらない。そのあと、ゼレンスキー大統領の降伏(surrender サレンダー)の申し出が出る。

 ガリチア右翼(カトリック教徒。ギリシア正教の分派のウクライナ正教でもない。ナチス・ドイツ軍と一緒に動いた)と呼ばれる、ウクライナ西側の山岳地帯を中心とする、反共右翼(はんきょううよく)の、燃えるような情熱の、反ロシア、反共産主義の軍人と活動家たちが、あと2千人死ななければ、戦闘は終わらない。

 彼らの正式の名は、「右派(ライト)セクター」Right sector で、 ステパーン・バンデラ主義者(反共の民族主義者)たちで、指導者は、ドミトロ・ヤロシ(52歳)である。その一部 は、「アゾフ大隊」と呼ばれる。所謂(いわゆる)ネオ・ナチである。

 プーティンは、この強固な信念の反共右翼たちに、死に場所を与えるつもりである。この者たち2千人を生かしておいたら、このあと彼らは、鬼になってプーティンを殺しにゆくからだ。 燃えるような情熱の、自分の一生をかけて、反ロシア、反共産主義の 大義( たいぎ cause コウズ)を持つ者たちは、ここで死ぬ気だ。」
(引用終わり)

 ロシア軍の中の最精鋭の特殊部隊を、スペツナーツという。一瞬で10人ぐらいを撃ち殺せる猛者たちだ。 このスペツナーツが、この「右派セクター」の過激な暴力集団(民兵(みんぺい)組織。 paramilitary パラミリタリー。準(じゅん)軍事組織)を追跡して、射殺して回っているだろう。それぐらい、ロシア軍の彼ら、ウクラナイナのガリチア右翼への憎しみは深い。  

 それは、2014年の2月18日に、キエフの首都のマイダン(独立)広場で起きた、政府打倒の抗議集会を、仕組んで、そのとき、このドミトロ・ヤロシが率いる「右派セクター」が、その時の、ヤヌコーヴィッチ大統領(親ロシア派 pro Russian )の大統領警護隊や警官隊に向かって、狙撃兵の組織で、マイダン広場前で、どんどん射殺していったからだ。その時、500人ぐらいのウクライナ軍人と警官たちが殺された。普通の抗議集会ではこんな死に方はしない。このあと、命の危険に晒(さら)されながら、ヤヌコーヴィッチ大統領は国外に脱出した。 次の右翼のポロシェンコが、その3か月後に、大統領になった。今のゼレンスキーの前任者だ。

 この非道の マイダン暴動 Maidan revolt の深く仕組まれたウクライナのネオ・ナチたち(アメリカの強硬な、CIAと統一教会Moonie の政治家、ヒラリーやジョン・マケインたちが首謀者)によるクーデターが有った。だから、プーチンが、今、要求しているのは、ウクライナの完全な「中立化」と、「非ネオ・ナチ化」である。あとは、東部2州(一応、独立国)とクリミア半島のロシアへの併合である。 西側のメディアは、このプーティンの、「ネオ・ナチたちを排除して、処罰せよ」の要求項目を、わざと報道しない。

鳩山由紀夫元首相が、以下の文を投稿して、ネトウヨたちに騒がれているそうだ。

(転載貼り付け始め)

〇 「 鳩山由紀夫氏、ウクライナのゼレンスキー大統領は「親露派住民を虐殺までしてきたことを悔い改めるべきだ」」

2022年3/1(火)   スポーツ報知

 鳩山由紀夫元首相が1日、自身のツイッターを更新。ロシアのウクライナ侵攻について言及した。この日、「私はあらゆる戦争を非難する。ロシアは一刻も早く停戦すべきだ」とつづった鳩山氏。

「同時にウクライナのゼレンスキー大統領は自国のドネツク、ルガンスクに住む親露派住民を『テロリストだから絶対に会わない』として虐殺までしてきたことを悔い改めるべきだ。なぜならそれがプーチンのウクライナ侵攻の一つの原因だから」と続けていた。報知新聞社

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 鳩山由紀夫が書いていることが正しい。今のゼレンスキー政権(2019年から)を含む、2014年2月から「マイダン暴動」後の、ウクライナ東部のロシア系住民の多いところで、親ロシアの民兵組織が、ウクラナイナ軍と交戦して、激しい内戦(シヴィル・ウォー civil war ) になった。それからの8年で、親ロシア派の非戦闘員(一般住民 )の住民が、5,000人、殺されたようだ。

だから、プーチンが、この親ロシア派の住民を虐殺から守るために、「もう、我慢できない」ということで、2月21日に、この地域にロシア軍を投入した(侵攻させた)のである。プーチン自身が、このことを何度も言っている。

この時、プーティンは、この2つの州の住民が、独立することを承認した。そして独立したのだから、その国の要望に従って、ロシア軍が進撃(作戦行動)を開始したのは、国連憲章(こくれんけんしょう Charter of the U.N. )の、第7章 「平和に対する脅威、平和の破壊および侵略行為に関する行動 」 の 

第51条「自衛権」の中の、「・・加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、・・が必要な措置を取るまでの間、個別的又は集団的自衛(しゅうだんてきじえい)の 固有の権利を害するものではない」という文言(もんごん)を、根拠にしているようだ。 私が、動画の彼に発言を、英語に訳した通訳者の言葉を聞いていて、理解したのは、このことだ。

 おそらく、プーティンは、この国連憲章の第51条の条文を使って、「ドネツク、ルガンスク両州の多数派であるロシア系住民の新政府からの要望で、51条が定める集団的自衛権を、緊急時だから行使した」という法律構成(ほうりつこうせい、 =理屈付け)をしたのだろう。これ以上は、今のところ、私には分からない。だから、鳩山由紀夫が、上記の短い文で、ゼレンスキー政権を批判したのは、理屈に合っていて正当である。

 それでも、「ロシア軍は、女や子供たちを空爆で殺している」と、日本のメデイアは、わざと不正確に報道している。 ロシアの精密(せいみつ)誘導爆弾である、巡航(じゅんこう、クルーズ)ミサイルは、正確に軍事施設と通信施設および石油やガスの貯蔵施設に命中している。 

 激しく抵抗している、ウクラナイナ第2の都市ハリコフ(日本で言えば大阪)には、遂に、中心の市庁舎(シティ・ホール)の20階建てぐらいのを立派な建物を爆撃した。あのすさまじい光景を見た世界中の投資家がびっくりして、3月1日のNYの株式は、800ドル下げた。彼らは、カネのことしか考えないから、自分たちの資金、資産を守ることがすべてに優先する。 とてもではないが、自分が、戦闘に巻き込まれて死ぬ、などということは考えない。まず、いち早く逃げる。

自ら武器を持って、死ぬ気で戦う者(コンバタント)と、 死にたいとは思わない一般民衆(非戦闘員、ノンコンバタント)は、厳しく区別されなければいけない。ロシア軍はこのことをよく知っている。 

 それでも、流れ弾と爆撃の周辺で死ぬ者たちは、どうしても出て来る。だから、急いで停戦(シース・ファイア cease – fire )して、死者の数をできるだけ減らさないといけないのだ。 ウクライナ軍の 予備役(よびえき)と志願兵(しがんへい)に、18歳から上、60歳以下の男たちが自主的に徴兵に応じているようだ。それが13万人(正規兵は19万人)いると言われている。 だがこの志願兵になる者たちだって、本心は、死にたくはない。残された家族のことを考えると、死ぬに死ねない。

 だから、ウクライナ側は、今、盛んに、捕まえて捕虜になったロシア兵に、17,8歳の、若い少年のような者たちを、SNS に登場させて、「自分は、何も知らないうちに、ここに連れられて来た」と、「ロシア兵は、厭戦(えんせん)気分に陥って、戦意が落ちている」と、盛んに報道している。そういうのをヤラセ という。 両軍とも、本当の軍人(軍曹、下級将校から上)と兵士は、そんな甘い考えはしない。

 ただ、負け戦になっているウクライナ軍の方が、悲壮感に満ちていて、「仕方がない。自分と家族の名誉のために、死ぬのを覚悟するか」となる。勝ち組のロシア軍の方が、「俺は、死にたくないよ。死ななくて済むだろう 」と本心で思っている。それでも、一般兵ではない、斥候兵(偵察部隊)や、先兵(先遣隊、先鋒=せんぽう=)の気合の入った職業軍人たちは、そういうわけにはゆかない。

 ゼレンスキー大統領は、ついにこういう決定もした。ヨーロッパに古くからある戦争の流儀だろう。犯罪者で刑務所にいる者たちを、釈放して最前線に出す、と決めたのだ。そしてこの受刑者たち、対戦車砲を持たせて、ロシアのタンク(重戦車)と戦わせる、ということだ。
 ロシア兵がすでに6000人死んだ、とウクライナ政府が発表している。ということは、ウクライナ兵は、軍幹部たちを含めて、その3倍の2万人が死んでいるということだ。負傷兵を双方、さらにその3倍ずついる。

(転載貼り付け始め)

〇「戦闘の前線で罪を償(つぐな)える」ウクライナ大統領、軍事経験ある受刑者釈放

2022年2/28(月) 21:33配信   朝日新聞 

  ウクライナのゼレンスキー大統領は28日午前、新たなビデオメッセージを公表し、軍事経験のある受刑者を釈放し、前線に配置すると発表した。ゼレンスキー氏は「軍事経験のあるウクライナ人を釈放する。自身の罪を、最も戦闘の激しい前線で償うことができる」と述べ、「今重要なのは防衛だ」と強調。「我々(国民は)全員が戦士だ。我々の誰もが、勝利をつかむと確信している」と訴えた。  

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。今 ウクライナ戦争で、一番注目を集めているのは、「ジャベリン」という、肩掛け式の、追尾誘導(エンジンの熱に反応する)型の対戦車ミサイルだ。これは、一発だけ発射式で一基8万ドル(900万円)する。これを、確かウクラナイナ軍は、180基持っていたが、足りないので、緊急にアメリカや、スウエーデンが、ウクライナに送り始めた。 

 この「ジャベリン」と、それと、「ステインガー・ミサイル」というアフガン戦争で有名になった、武装ヘリコプターを撃ち落とす、肩掛け式の誘導ミサイルだ。キエフの中心部まで、ロシア軍の軍用ヘリの編隊が現れないところを見ると、地上からの地対空(ちたいくう)の小型ミサイルが怖いのだ。 それでも、制空権は、すでにロシア軍がすべて抑えている。

最後に書く。この4日間で、一番おもしろかったのは、次の光景だ。 この口先ばっかりの芸人男の、橋下徹(はしもととおる)が、大傑作の発言をしてくれた。これには私は笑い転げた。

(転載貼り付け始め)

〇 「橋下徹氏 「(威勢のいいことを言っている 国会議員たちは)ウクライナに行って戦え」 ツイートに批判殺到。 志願兵あおる暴走ぶりに「お前が行け」総ツッコミ 」

2022年2月28日 MAG2NEWS (まぐまぐ)
https://www.mag2.com/p/news/530410
(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。 橋下徹は、27日に、テレビとツウイッターで、以下の通り発言した。

(引用はじめ)
橋下徹 「私はウクライナとともにある!ウクライナは徹底抗戦せよ! と言っていた者はウクライナに行って戦え」と綴った。さらに、「威勢のいいことを言う資格がある者は志願兵になる者だけだ。志願兵になれないのならNATOの指導者に政治的妥結を促せ。日本の国会議員は何人が志願兵になるのだろうか」とツイート。
(引用終わり)

 そうしたら、「そんなことを言うなら、橋下、まず、お前が行け」の嵐が、SNS上に、吹き荒れた。 大炎上(だいえんじょう)と言うらしい。
私、副島隆彦は、この橋下の発言と、それに対するコメントを、300本ぐらい集めた。それらは、のちのち、日本の政治分析をする上で貴重である。だが、今日は、ここには、のせない。 

(転載貼り付け始め)

〇 橋下徹“ウクライナに行って戦え”発言に理解示す声も「極端すぎ」「悲しい人」と批判続出
2022年3/1(火) 11:04配信  女性自身 

(ここに、誰か、この記事に付いていた、アベマテレビ に出ている橋下の画像を貼ってください)


 ロシアの侵攻により戦闘の激化が懸念されているウクライナ。2月27日、ウクライナのゼレンスキー大統領は、海外からの志願者による「国際部隊」を編成することを表明。 同日付けのロイターの記事によると、ゼレンスキー大統領は「これが、あなたがたのわが国への支持の重要な証になる」と呼びかけたという。

 そんななか、元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)のツイートが物議を醸している。 27日夕方、前記のゼレンスキー大統領が海外から志願者を募ることを報じたロイターの記事を引用し、次のように投稿(ツイートは全て原文ママ)。 《ゼレンスキー大統領「これが、あなたがたのわが国への支持の重要な証になる」と述べた。→私はウクライナとともにある! ウクライナは徹底抗戦せよ! と言っていた者はウクライナに行って戦え》 さらに橋下氏は、続くツイートでこう綴ったのだ。

《日本国内でウクライナの国旗を掲げて集まってもクソの役にも立たない。ウクライナとともにあると威勢よく言っていた国会議員は直ちにウクライナに行って戦え。それが本当に日本人を守るのか口だけなのかのリトマス試験紙。おそらく日本の国会議員のほとんどは行かないだろう》

 その後も《俺はウクライナに行く勇気はない。だからロシアに譲歩することになろうがNATOの指導者に政治的妥結を求める》《ウクライナを支援する日本政府はウクライナに行く日本人の渡航費用を予算化せよ》などと、持論を展開。

■ 「極端すぎ」「平和を願う心に資格なんているのですか?」 Twitter上で270万ものフォロワーを抱える橋下氏。勢いよく連投したツイートに、《まあ言いたいことは分からんでもないよ》や《仰りたいことはわかります》などと理解を示す声も上がっている。
しかし「直ちにウクライナに行って戦え」などの強い表現に、批判の声が相次いでいる。

《なんか極端すぎませんか》 《平和を願う心に資格なんているのですか? 何も出来なくても寄り添いたい。連帯したいと思う事は自由なはずです》 《違う気がします…。役に立たないかは誰にも分からない。戦争を嘆いたり平和を祈る気持ちを、そう断じるのは悲しい人。人にはそれぞれ役割がある。できることをできる場所で精一杯やる。少しだけ行動する。考える。発信する。無事を祈る。やり方はそれぞれ》
《「威勢のいいことを言う資格がある者は志願兵になる者だけだ。」じゃああなたも人に前線に行けなんて威勢よく言う資格ないでしょ》

現在、情報番組『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)や『めざまし8』(フジテレビ系)などでも、コメンテーターとしてウクライナ情勢について意見を述べている橋下氏。

他のコメンテーターの発言も気になるのか、評論家の寺島実郎氏が27日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で「ウクライナは一方的な被害者でもない」などのコメントを取り上げ、Twitter上でこう批判した。
《寺島氏のこのコメントはアウトだろ。現地で命を賭けているゼレンスキー氏に対して度を越している。インテリの典型。寺島氏よ、志願兵としてウクライナに行け!》

 そんななか在日ウクライナ大使館は28日、《ウクライナ領土防衛部隊外国人軍団への動員の呼びかけに際し、日本の皆様から多くのお問い合わせをいただき、誠にありがとうございます。候補に対する大事な条件の一つは、自衛隊経験など、専門的な訓練の経験です。ご了承をお願い致します》とTwitter上で呼びかけている。 国会議員や評論家に「ウクライナに行け」と捲し立てた橋下氏だが、クールダウンする必要がありそうだ。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。橋下に対する「まずお前が行け」の非難の嵐のツウイッター のあと、下の通り、なんと、橋下は、このように書いた。

(引用はじめ)

橋下「・・・《俺はウクライナに行く勇気はない。だからロシアに譲歩することになろうがNATOの指導者に政治的妥結(だけつ)を求める》」と。

 私は、思わず、のけぞった。橋下は、「俺はウクライナに行く勇気がない」と書いたのだ。人には行け、と言っておいて。何なんだ、この男は。この男は、自分が維新の会というゴロツキたちの集まりの政党を、実質的に率いていると、周りのみんな、と国民の大半は思っている。それなにも、自分は、国民の代表(公人。public personage パブリック・パーソネッジ)の自覚がないのだ。

 このように、正直に書いてしまった橋下は、政治家としての資質が無いことをついに露呈した。馬脚(ばきゃく)を現したと言うべきだ。いざというときに、国民のために自分の命を差し出す、という指導者としての自覚が全くない。こいつは、本当に、口ばっかりのやつだ。何とでも言いたいように言って、周囲を煙に巻いて、それで逃げてしまうのだ、と、皆に、分かられてしまった。

  コメントの中で印象深いのは、「 私は維新を応援しています。橋下さん、こんなくだらない、余計な発言をするのをやめてください 」というのがあった。「子供おじさん」とも書かれていた。 橋下は、自分のことを、本当にタレント(芸能人)だと思っていて、日本国の重要な代表のひとり(公人)なのだ、という自覚が全く無いことが、バレてしまった。 この事実はこれからあとあと、重要な話になってゆく。

 橋下徹 は、同日、27日のテレビ番組で、安倍晋三と共に出演して、次のような、もうひとつ大失敗の発言をした。上記の MAG2 の 記事の中にある。「 核兵器(ニュークレア)のシェアリング(共同保有)」の話である。

「 橋下氏は27日に放送された『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)に出演。
安倍晋三元首相と共に 日本でも「核共有(核シェアリング)」の議論が必要であると訴えた。
 橋下氏はウクライナの情勢を見て自分たちで国を守る力が絶対に必要だと実感したといい、打撃力と反撃力、中距離ミサイルをアメリカと共で日本に配備し、将来的には、非核三原則を超えてアメリカと共有という形でも核を保有すべきで、政府は及び腰だと訴えた」(引用終わり)

副島隆彦です。。日本政府が堅持する「非核三原則」は、「核を作らず、持たず、持ち込ませない」である。このうちの3つ目の、「(アメリカから)持ち込ませない」を、捨てて、アメリカの核兵器を、日本にも配備できるようにせよ」という大きな国家政策の変更のことである。

安倍と橋下は、愚か者の 仲良し二人組で、意気投合して、こういうことをウクライナ戦争に乗じて、言い出した。この核シェアリング(核兵器の共同保有)が、どんなに愚劣で、知恵が働かない考えであるか。すぐに軍事問題と外交問題の専門家たちから、反論が出た。 

 ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリアの5か国は、自国領土にアメリカの核兵器を配備し、各国が共有する協定を結んでいる。しかし、この核兵器は、レンタル契約の核兵器ではない。レンタルなら、自分の判断で使用できる。だから、自分で発射できる。だが、核シェアリングされた核兵器の、配備、管理、使用の権限は、アメリカ政府が持つ。配備された国にはない、のである。 この事実が重要だ。

 おそらく安倍晋三と橋下徹 には、このあと専門家からのご注進(ちゅうしん)があって、「(元)総理、これは採用出来ません。よくない政策です」と言われて、はっと気づいた筈(はず)なのだ。だから、このあと、もう、安倍と橋下の2人組は、この「核シェアリング」という愚策を言うのを止(や)めるだろう。

 ところが、だ。生来のチンピラ右翼の、町の半グレあがりである 維新の議員たちが、本気になって、「これを国会に上程しよう」という動きなっているらしい。あーあ、勝手にやったら。 どうせ知恵の足りない皆さんのやることですから。みんなで、笑って見ていてやるよ。今日は、これでおしまいです。 副島隆彦記

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副島隆彦拝






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