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[411]4月8日西村肇東大教授の緊急記者会見「理論物理計算が示す福島原発事故の真相」 の内容
投稿者:六城雅敦
投稿日:2011-04-09 14:28:11

1970-80年代に四日市公害や瀬戸内海汚染を数式でモデル化し、公害汚染の研究で実績のある西村肇東大名誉教授の緊急記者会見に出席してきました。汚染物質の拡散には数式モデルがあり、それを用いることで福島第一原発による放射能物質の総量がわかるのです。物理学者らしい明朗な説明でわかりやすいお話でした。

1) 福島原発はチェルノブイリの10万分の1、最悪でも千分の1程度の規模
2) 津波で壊れたのではない。地震でタービン間の配管が壊れた事故である
3) 非常用ディーゼル発電機が五時間しか動かなかったことで重大事故の原因

という内容です。
観測された汚染状況から逆に推測した福島第一原発からの放射線物質の放出量は世界中で危機を煽るほどではないのです。この現実に早く気がついてください。

----------------------------
4月8日 緊急記者会見 (帝国ホテル東京 蘭の間)
西村肇(にしむら はじめ)東大名誉教授
「理論物理計算が示す福島原発事故の真相」
現代科学2011年5月号(発行:東京化学同人)に詳細は掲載予定



1.結論

(結論1)福島第一原発からの放射能物質の放出量の算出した結果、一日あたりではチェルノブイリで放出された量の10万分の一である。
もしこの状態が100日(7月中旬まで)続いたとしてもチェルノブイリの一日分の千分の一の放出量である。

※放射能物質とは具体的にセシウム137とヨウ素131である。放射能汚染はヨウ素を基準とされている。

(結論2)放射能物質の放出量は大気に漏れた量と海水に流れた量は1000:1と計算される。

(結論3)原子炉格納容器の破損はない。原子炉とタービン間の蒸気配管系がどこかで破損したものである。本来であれば単なる蒸気漏れの事故でしかなかったが、緊急ディーゼル発電機がなぜか5時間程度で止まってしまったことが、今回の大事故の元凶である。

2.解説

(海水への放出量)福島第一原発からの放射能物質の放出量はおおざっぱな計算で簡単に計算できる。海水への放出量は、排水中の放射線濃度(3万ベクレル/L?)と消防隊からの放水量(3月21日時点で200トン)から単純計算すると
放水量からの推定量は1ギガベクレル/日である

この数値はチェルノブイリの総放出量の推定値1760ペタベクレル(ペタはギガの100万倍)に比べると小さい。スリーマイル島の総放出量が500ギガベクレルである。

この試算を裏付けるために、事故後に環境調査船の白鴎丸(はくおうまる)のデータでも試算をしてみる。白鴎丸は海上30km離れた地点の採水を行い、その測定値から福島第一原発から流れている放射能物質の放出量は簡単な拡散方程式※を用いて推定することができる。(注:数式は現代科学2011年5月号参照のこと)



調査船データからの推定量は6ギガベクレル/日

となる。1ギガベクレルと6ギガベクレルでは相当隔たりがあるように思われるが、工学的な検証では「オーダーが等しい」と言える。つまりどちらも相応の数値である。

※ 1970年代に四日市公害や瀬戸内海の水質汚染の範囲を求めるために日本で完成された数式モデル。実測値と理論値の差違が少なく、実際に公的な測定で用いられており信頼性が高い。

(大気への放出量)大気への放出量も拡散方程式により計算を行った。福島県内の測定値を地図上に記し、等濃度線とその面積を計測することで発生源からの放出量は計算できる。計算結果は
1000ギガベクレル/日

となる。
したがって大気への放出量と海水への放出量は1000:1である。


(原子炉格納容器が破損していない理由)

炉内温度、圧力計が被災時から動作していないが、停電復旧時には炉内水位計は動作している。この水位計による水位変化のグラフと高温のジルコニウムによる酸化反応(水素が発生する現象)の反応率のグラフの二つを並べてみると、地震直後から水素爆発までの課程が理論計算で裏付けられる。

(水位計の注目点)グラフより地震発生時から5時間までは水位は一定であった。したがってこの時点では炉内は水によって冷却状態であったと考えられる。)



ところが5時間が過ぎると徐々に水位が低下している。これは燃料棒からの熱によって水が熱せられて徐々に蒸気となって漏れていることを示している。(燃料棒は制御棒が入っていてもそれ自体が熱を帯びるため、使い終わった燃料棒でも水中で冷却しておかなければならない)

燃料棒内部の崩壊熱で原子炉内部の水が熱せられて、水蒸気となって漏れたため水位が下がり、やがて燃料棒が露出して水素爆発にいたったものと推測される。

露出した燃料棒は100秒足らずで約800度(779度)にまで上昇し、この温度での水素発生量はジルコニウムの特性グラフから推測できるのである。水素発生量はTNT火薬で100kg相当である。

もし原子炉格納容器自体が破損しているならば、水位は地震直後に変化しているはずであるが、その兆候はなく、むしろ緊急ディーゼル発電機がなぜか5時間で止まってしまったことがすべての元凶と言える。もしこのディーゼル発電機が数日稼働していさえすれば、たんなる蒸気漏れ事故で済んだはずなのである。

3.その他の考察

なぜ福島第一原発から30km離れた飯舘村(いいだてむら)の数値が高いのか?

この現象も、公害のモデルで実証できる。それは煙突高さと風速と気象条件により、風下からどれほどの距離で汚染物質の降積量は増えるかを推測できる(プルーム理論)。その手法により、爆発当時の気象状況で検証すると、パスキル・ギルフォード線図により風下側30kmあたりから放射能物質の濃度が高いことが説明できる。



飯舘村の放射線量の計測値(ヨウ素131の放射線量)は10μSv/hであった。この計測値からも海水の1000倍相当が大気中へ放出されたことが裏付けられた。



(了)






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