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[2416]米中貿易戦争は、トランプの負け。金正恩との板門店会談は、その恥(はじ)隠しで、無内容。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2019-07-04 14:20:19

副島隆彦です。今日は、2019年7月4日(木)です。

世界は、私が書いたとおり、 三帝協商(トリプル・アンタント)、すなわち、 トランプと、プーチンと、習近平の 3大国(3帝国)の首脳の 会談へと向かっている。

 私は、これを、別名で、「第2次ヤルタ会談」とも呼んでいる。 他の、言論人や、新聞記者たちが、いやいやながら、私から、これらのコトバを、コソコソと泥棒(アイデア盗用)される前に、どんどん強く、キツく 唾(つば)を付けておく。

今日は、私は、1.「高い政治」 と、2.「低い政治」の 両方を、纏(まと)めて書く。そのように、事態が、まとめて進行したからだ。 

 国際政治 における、国際政治学(インターナショナル・リレイションズ)では、
 1.ハイ・ポリティクス (high politics 高い政治、高度の政治 ) と 2.ロウ・ポリティクス ( low politics 低い政治)の ふたつで出来ている。  1.の ハイ・ポリティクスは、国家の存亡に関わる 軍事、安全保障の問題だ。 それに対して、金融・経済(貿易交渉はその一部)は、どんなに重要でも、2.の ロウ・ポリティクス「低い政治」である。

1.の政治、軍事(安全保障)の問題として、トランプは、このあと大阪G20の翌日の 6月30日に、即座に、北朝鮮の板門店(はんもんてん、パンムンジョン)に行って、金正恩と会談した、ことだ。この時、38度線の、DMZ(ディー・エム・ズイー)の軍事境界線を、お手々をつないで、ふたりで渡った。
またやったよ、文在寅(ムンジェイン)の時と、同じだ。もう、飽きたよ。こんなもの、何の意味もない。

 このくだらない パフォーマンスも、米中貿易戦争での、自分の敗北、失策を、人々の目を逸(そ)らして、自分の敗北の事実を覆い隠そうとして、トランプが、「世界を煙に巻く気で」やったのだ、としか、私、副島隆彦には、思えない。

 米朝 の3回目の このトランプ・金正恩会談(6月30日)は、その前のプーチンと習近平の 中露からの 「北朝鮮への 国連決議での、経済制裁(核兵器開発をしたから。貿易、通商禁止。禁輸 。embargo エンバーゴウ)を解除に動こう」の 3大国による根回しがあったからだ。 これは、三帝協商、第2次ヤルタ会談 への道の 一部だ。

この3巨頭(3首脳、3帝)の、共通のメンター(mentor 指導教授、家庭教師、助言者 )である “ ヘンリー ” (キッシンジャー。95歳。今も世界皇帝代理 )が、「3人で、このようにしなさい」と、指導しているからだ。これで、今の世界は、動いている。 私、副島隆彦が、ずっと、このように書いて来た(数冊の本にも)ことを、見て見ぬ振りをして、とぼけている 有識者たちには、そのうち、私が、機会を捉(とら)えて、グサリと忠言してあげようと思う。

(転載貼り付け始め)

〇「 米ロ、核軍縮協議を継続へ トランプ氏、中国の参加主張 」

2019/6/28 共同通信社

(写真)6月28日、大阪で会談した際に握手するロシアのプーチン大統領(左)と米国のトランプ大統領(ロイター=共同)
 
 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は、6月28日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ大阪で会談した。米ホワイトハウスによると、両首脳は核軍縮協議を継続することで合意した。

 トランプ氏は、「新たな核軍縮条約に中国を入れる必要がある」と主張した。また両首脳は、「米ロ関係の改善は相互利益、世界の利益に資する」との認識で一致したという。

 米ロ首脳会談は、昨年7月に、フィンランドで行われて以来約1年ぶり。8月2日に失効する米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約や、2021年2月に期限を迎える新戦略兵器削減条約(新START)の延長問題を話し合ったとみられる。

(転載貼り付け終わり)
 
副島隆彦です。 このように、3帝協商、第2次ヤルタ会談 に 向かって、世界は進んで行く。 

 今から69年前の、 1950年6月25日、 に 勃発した 朝鮮戦争(コウリアン・ペニンシュラ・ウォー)の終了宣言にしたい、 と アメリカ政府は、思っているようだ。 69年たってからの、ようやくの終戦だ。まだ、終わっていなかったのだ。本当は、アメリカは、朝鮮戦争で、ボロ負けに負けている。

 この事実を、日本国民は、ほとんど、知らされていない。歴史学者や政治学者たちでも、大きな、正確な、「朝鮮戦争の真実」を知らない。 知らないままに、70年が経(た)ったのだ。

 極東方面 の 連合国最高司令官だった  マッカーサーの率いた、栄光の米陸軍、第5軍(ザ・フィフス・アーミー)とその同僚軍(海兵師団)は、 仁川(インチョン)上陸作戦(インベイジョン)での反攻の大勝利で、有頂天になって、北朝鮮まで制圧して、そのあと鴨緑江(おうりょくこう、ヤールー川)まで、渡ろうとした。 そして、待ち構えていた 中国軍(毛沢東)の一挙の大反撃に遭って、 それで、大敗北している。 

 「長津湖(ちょうしんこ)の退却戦」として、少しだけ、知られている。マッカーサーの引いた米陸軍と、海兵隊の師団の中の、6つの大隊が、壊滅(かいめつ)したのだ。この大敗北は、米軍にとって、あまりに恥ずかしいものだから、ずっと公表していない。「米軍の鴨緑江からの撤退戦は成功だった」とか、強がりで書いている歴史ものばかりだ。

 今から69年前の、1950年10月27日からの、10日間の、米軍の大敗北、敗走(はいそう)の、惨め極まりない、大失策は、アメリカ国内でも、ずっと、国民には秘密にされてきた。

 1980年代のレーガン政権の時まで、「朝鮮戦争」というコトバは、正式なアメリカのコトバとして、存在しなかったのだ。 Korean Police Action 「コウリアン・ポリス・アクション」 「韓国での警察活動 」と 呼ばれていた。アーリントン墓地の墓に戦死者の名前は、あるのだが、戦争名が、書かれていなかった。 米軍の戦死者(2万人、そして傷病兵も2万人、彼らもやがて死んだから、合計4万人の戦死者)たちは、最近まで公然とは戦死者 扱いになっていなかった。

(ただし、韓国軍も、北朝鮮軍も、中国義勇軍も 、米兵死者の、3,4倍ずつ戦死している。爆撃=エア・レイド=による死者が多い。 米の海軍の航空隊=まだ空軍は出来たばかり=は、どうも、米海軍は、マッカーサーがキライだったので、本気で爆撃しなかったらしい )

 朝鮮戦争は、最近まで、アメリカでは、「戦争」という認定を受けていなくて、「警察行動」とされていた。 米軍がボロ負けに負けた事実を、覆い隠したかったからだ。ずっと恥ずかしかったのだ。 マッカーサーという軍人は、戦争指揮の下手くそな、軍人としての能力では、罰点(ばつてん)が、付くべき軍人だった。 それなのに、共和党から推(お)されて大統領になろうとした。 

 マッカーサーは、自分の幕僚の副官(エイド・デ・キャンプ)の将軍たちまでも死なせたのだ。 がっくりきたマック(マッカーサー)は、指揮権を、リッジウエイ中将に渡した。

 その前の、ほんの1カ月前の、9月15日。マッカーサーの、アメリカ国内での、インチョン上陸での大勝利で、もの凄い大人気だった。「マッカーサーは、これで、大統領になれる。まさに勝利の凱旋(がいせん)将軍だ」、と。 

 何と、このマッカーサー人気に、あやかろうとして、トルーマン大統領までが、スケベ根性を出して、わざわざ太平洋上のウエーク島まで、マックに合いに、出向いてきたのだ。これが真実だ。

 マックと、トルーマンは、お互いを大嫌いだった。マックは、「オレは、お前の子分じゃない。ルーズヴェルトに仕えていたのだ」と思っている。トルーマンは、「この野郎。大統領である私に、敬意を持たないで、勝手なことばかりやりやがって。そのうち、首を切ってやる」と、思っていた。

 そして、翌、1951年4月に、マックが、「後方の、満州の 中国軍の本体に、原爆を落とすべきだ」という発言をした。台湾防衛で、本気の、チャイナ・ロビーの派閥(タイム・ライフ社、社主のヘンリー・ルースが頭目)に対してマックが、語った。これを絶好の好機と、トルーマンが捉えて、マックを、ばっさりと切った。 連合国最高司令官から、解任した。

 トルーマンにしてみれば、「これでは、第3次世界大戦になる」という、マックの首を切り落とす、大義名分が、成り立った。と、このことだけは、多くの日本人にも知られている。しかし、このふたりの間の、個人的な、相克、嫌い合いまでを、知られていない。

 マッカーサは、東京のお堀の前の、今もある 第一生命のビルのGHQ(正しくは、SCAP、スキャップ )の司令官室から、憲兵(MP)に、武装解除されて、がっちりと両脇を押えられ、拘束されて、本国に強制送還されたのだ。このことを知っている、日本の歴史学者も、政治学者たちも、あまりいない。

その理由は、「中国に、原爆を落とすべきだ」の発言をしたから、ではない。
 やはり、本当は、マッカーサーが、北朝鮮まで攻めて、さらには、鴨緑江を越えて、中国にまで攻め込もうとして、そして、大失敗して、敗北、米軍を潰走(かいそう)させた。4万人の米兵が死んだ。その責任が、あったのだ。「この男は、作戦の指揮の失敗で、軍法会議に掛けられるべきだ」という声が、米軍と米議会にあったのだ。このように考えないと、本当の歴史、が分かったことにならない。 

  6月25日の、北朝鮮の南への突如の攻め込みから3カ月の、仁川(インチョン)上陸(9月15日)大成功 のあと、マッカーサーは、有頂天になっていた。ところが、マックは、それから、わずか、丁度1カ月で、てっぺんから地獄に落ちた。この歴史の事実を知ることが、私たち日本人に大事だ。 

マックは、調子に乗って、満州(中国領土)にまで攻め込もうとしていた。なんとモスクワまで、行こうとしていた、という説まである。

マッカーサーは、平壌(ピョンヤン)まで2週間で制圧した。このとき、「あの出っ歯の
キム(金日成のこと)は、私を出迎えに来ないのか」と、軽口を叩いた、という。

 常に米軍よりも前方(フォーワード)に置かれて、先鋒として、使い捨ての韓国軍5万人ぐらい は、鴨緑江を越していた。米軍の最前線の斥候部隊=スカウト・プラツーン=)も、川を越えていた。 そして、そこへ中国軍の怒濤の進撃だ。マッカーサーが、この時、どれぐらい真っ青になって、気が動転したか。10月28日には、ペンタゴンから「全軍、撤退せよ」の撤退命令が出た。 米軍の兵士たちは、命からがら逃げた。潰走(かいそう)だ。最前線が崩れて、全軍、総崩れになって、逃げるときが、一番、たくさん戦死者を出す。

 この10日間で、200キロ後退した。米兵、14,000人が、この時、死んだ。将軍たちもいた。逃げる途中に、中国軍に挟み撃ちにあって、退路の両側の山から撃ってくる、中国軍の大砲で、たくさん死んだ。米軍は、逃げる途中で多くが死んだのだ。

 日本の歴史学者(現代史や、朝鮮戦争史の専門家たちも)も政治学者たちが、この事実を、今も、知らない。アメリカが資料を出さない、アメリカ軍が真実をずっと公表しなかったから。 私、副島隆彦は、ようやく、この真実に、たどり着いた。

 だから、今頃になって、トランプが、「朝鮮戦争で死んだ米兵の 遺骨を 渡してくれ」という交渉を、金正恩としているのだ。 日本の 南方(なんぽう)の島々への、日本軍が玉砕(ぎょくさい。肉が砕け散って死ぬこと )した島への遺骨収集団(いこつしゅうしゅうだん)と同なじ感じだ。アメリカでも、今頃になって、こういうことをするのだ。 

 これらの事実を、先日(6月30日)の、学問道場の定例会(講演会)で、会員たちに、話した。どれだけの人が、このことの重要性を分かってくれたか、分からない。それを、「本物の、朝鮮民族の英雄の、金日成は、次々に4人いて、全部死んだ。

 5人目の、どうしようもない、ガキ( 33歳。本名、金聖柱 、きんせいちゅう )を、ソビエトのスターリンと、ベリアが、『こいつにしよう』と作って、北朝鮮の民衆の前に出した(1946年10月、平壌の群民集会)。 ソビエトの傀儡(かいらい、あやつり人形)として、使うのに、丁度いいのを、モスクワで5年かけて、育てて、連れ帰ってきたのだ。

 民衆は、「この人は、私たちが尊敬する、金日成ではない。こんなに若い人のはずはない」と、皆で、訝(いぶか)り、失望した。 この贋者(ニセモノ)の金日成 のお孫さんが、金正恩だ。真実の大著、李命英(りめいえい)著 『金日成は 4人いた』(初版、1978年刊、成甲書房)に、すべて書いてある。この 本さえ、しっかり読めば、本当の、この100年間の、朝鮮、韓国のことが分かる。

 この本だけで、朝鮮史、韓国史は、大きな真実が分かる。 他の、日本人の、朝鮮史や、北朝鮮の研究者と称する者たちの、本なんか、何の意味もない。すべてゴミだ。 韓国人で、この李命英の仕事に、忠実に、学んで、数人の本当の自国の朝鮮、韓国の研究家がいるようだ。
日本人の 朝鮮研究の本なんか、本当に、ゴミだ。何を書いているのか、ウソばっかりだ。

 和田春樹(わだはるき)という左翼の東大教授の本も、長年の社会党左派や日本共産党寄りで、自分たちの恥部(ちぶ)に、触れようとしない。 私が、ウィキペディアをサラッと読んでみたら、やっぱり、
この李命英 の本こそが、真実だ、という事実を、書き手のCIAの手先どもが、憎々しげに、この李命英の本に、言及しているくせに、その内容を葬り去ろうとして、ぐだぐだ、ウソを書いている。 許し難い、歴史の真実の偽造人間たちだ。

 金日成(きんにっせい、キム・イルソン) という朝鮮民族の、抗日(こうにち)の英雄の出現は、この100年間の朝鮮現代史、そのものだ。  1907年の 抗日(日本による、朝鮮半島の、植民地化への抵抗。独立運動)の 「義兵(ぎへい)」の 運動から始まる。

 1909年に、日本の最高権力者であったはずの、伊藤博文を、満州の中心都市のハルピンの駅頭で、ロシア公使と挨拶を交わそうとして、射殺した。 同じ長州の、 ワルの大物の、山県有朋の
銃殺隊が屋根の上から、射殺したのだ。 山県たちこそは、イギリス(大英帝国)の次の手先代表となった。 伊藤は、ロシア帝国や、ドイツ帝国とも、仲良くしようとした。すでに、日露戦争(1904,5)の勝利で、日本の大陸利権は、はっきりしていた。

 私、副島隆彦は、ようやく、はっきりと分かった。30年掛かったぞ。
日本は、朝鮮王国 を、併合すべきではなかったのだ。 属国(従属国)のまま、残すべきだったのだ。
「李氏(りし)朝鮮」と、私たちは、中学校から習ったが、 李王朝の朝鮮王国(600年、続いていた)を、消滅させて、「1910年、日韓併合」したことが、どれぐらい、朝鮮・韓国に、対して、ヒドいことだったのか。日本人は、誰も自覚していない。

朝鮮人、韓国人が、なぜあんなに、今でも日本がやったことに、怒るのか。私は、ようやく、その謎が大きく解けた。小室直樹先生の「韓国の悲劇」(カッパブックス)が、長年気になっていて、ヒントになった。なぜ、小室直樹だけが、韓国で、一番、尊敬されている、日本人学者なのか、ようやく分かりそうだ。

 同君連合(どうくんれんごう)、United Kingdam 「ユナイテッド・キングダム 」というコトバはある。ここに大きな、謎があったのだ。 「同君連合」してしまうと、併合される民族が、消滅させられる
。スペインによって、ポルトガルが。 イングランドによって、スコットランドが、同君連合された。

 植民地(コロニー colony )のままなら、まだ、何とか、なったのだ。併合 =同君連合 にされたら、民族が殺される。 日本が、朝鮮半島で、やってはいけない最大のことは、日本の神社を、ずっと作って回って、そして、日本の天皇を、拝ませたことだ。 文化と伝統と歴史をもっている国民に、日本は、本当に悪いことをしたのだ。 

そして、景福宮(けいふくきゅう、王宮)の真ん前に、ドカーンと、日本総督府の建物を建てたことだ。  
台湾に対しては、日本は、何も悪いことはしなかった。台湾人は、日本に感謝している。台湾は、まだ、未開の地だったから日本の文化と技術を喜んで、受け入れた。

李王朝を廃止して、同君連合で、併合(コンソリディション)して、朝鮮民族を否定して、消滅させて、しまったことが、どれぐらい、朝鮮人の怒りを買ったか。 創氏改名(そうしかいめい)や、日本語の強制もした。

だから、抗日パルチザンの、朝鮮革命党 の連軍(れんぐん)の中から、日本軍や日本の警察と戦う、人々が当然のこととして、出てきた。それが、1910年の 日韓併合(日本の敗戦の1945年までの、35年間 )の、絶対的な、日本の 過ち、間違いだった。

4人の 本物の、次々と戦って、死んでいった、金日成たちが、やったことは、たかが、日本人の警察署を襲って、2人ぐらい日本人の警察官を、何年かにいっぺん、殺害する程度のことだった。それしかできないのだ。 それが、偉大なる 「抗日の戦い」なのだ。 非対称戦争(ひたいしょうせんそう)だ。
日本から見れば、共産匪賊(きょうさんひぞく)、共匪(きょうひ)の、犯罪、として扱われた。

そうすると、 討伐隊 300人とか、が、ただちに組織される。大がかりな犯罪者狩りだ。 満州軍(実質、日本軍)とか、日本警察隊が、徹底的に、犯人の捜索をして、どこまでも追いかけて、そして、逮捕する。そして見つけ出して殺害する。捕まった他の者たちも処刑した。これが、朝鮮の現代史の、この100年の真実だ。そんな立派な、何千人もの戦闘員が、交戦し合う、戦争なんか、一度も有りはしない。 だから、日本と朝鮮の、この100年の関係は、どうだったのか、何が何だか、日本人は、理解できないのだ。

 まだ、中国(蒋介石の国民党政府 と 国民軍) に対しては、大きな国だから、日本が、どのように侵略して、戦争をしたか、割とみんな、知っている。歴史年表にも、細かく、出ている。

ところが、朝鮮については、併合して、同君連合で、日本人だ、ということにしてしまったので、何が何だか、分からなくなったのだ。 それから、この4人の本物の、民族独立の英雄の、金日成たちは、
ソビエト共産党や、中国共産党からも、都合のいいように扱われて、それで、ヒドい目に遭っている。
可哀想な民族なのだ。

 これを、回廊国家(コリダー・ネイション)という。廊下、回廊(かいろう)のように、どちらからも、踏み荒らされる。ヨーロッパではポーランドがそうだ。ロシア帝国と、ドイツ帝国に、いいように併合され、国として消滅させられた。 大きな国たち(日本を含む) に挟まれて、いいように扱われるのだ。  

 だから、同君連合=併合 というのが、どんなに、悲劇的で、残酷なやり方か、が、私、副島隆彦にようやく、はっきり分かった。まだ、植民地とか、属国(従属国)のままにしておくほうが、ずっと、いいのだ。このことが、分かる人は、おそらく、日本では、私以外には、いないと思う。どんな学者、知識人でも、だ。

 日本も悪いが、それでもニセ者の5人目の 金日成を 作ってからあとは、ソビエトが悪い。

 このあと(1945年からあと) は、ロシアが悪い。 こういう、民族指導者の傀儡、ニセ者 を作って、いいように朝鮮を操った、ソビエト(ロシア)が悪い 。こういうことを、するんじゃない! やっぱりソビエトは、打ち倒され、滅びるべき悪の帝国 evil empire だった。 

 朝鮮戦争で、南(韓国)に、北朝鮮軍(カイライの金日成の支配下 )に、1950年に、攻め込まさせたのは、ロシアだ。スターリンとベリアの命令だ。


( 副島隆彦です。2019年7月5日。ここから、さらに加筆で、追加します)

  日本が、朝鮮・韓国に対して、絶対的にやってはいけなかったのは、同君連合(ユナイテッド・キングダム)として、 = 併合( 合併、吸収、 consolidation コンソリデイション)して、朝鮮王国 を消滅させたことだ。 その前15年前に、最大の悲劇が起きている。

 それは、1895(明治28)年の 10月8日 に 起きた、ソウルの朝鮮王宮 である
景福宮(けいふくきゅう)への、日本軍の乱入である。 

 このとき、日本公使であった 三浦梧楼(みうらごろう)が、自分も乱入して、王妃(すなわち、皇后)である 閔妃(みんひ、ミンピ)を殺害したのだ。閔妃の首を締めて殺したという。すなわち絞殺(こうさつ)である。まわりのお付きの者たちは、日本軍のあまりの暴虐に逃げ惑ったのだろう。

三浦梧楼(1846-1926)という凶暴な、陸軍中将、学習院学長、貴族院議員をした男は、本国に召喚されて、ほんの少しだけ刑務所にはいった。すぐに出てきて、その後は、政界の黒幕として長く暗躍した。 こういう非礼極まりない残酷なことを、我らが日本国は、隣国にしたのだ。

 王妃の殺害 というのは、日本で言えば、皇后陛下を殺した、ということだ。それを、皇居に乱入してやった、ということだ。 それが、どれぐらい、朝鮮人、韓国人にとって、耐えがたいことか、考えるといい。 朝鮮人、韓国人なら、怒り心頭に発して、どんな人でも、日本人への反抗心で、我が身をなげうってでも戦うだろう。 このことを、私たち日本人は、今もよく分かっていないのだ。誰も、はっきりと教えてくれない。学校で習わない。 「閔妃殺害(みんぴさつがい)」は、歴史の事実として、日本でも本が数冊、出ている。だから知識人なら、この事実だけは、知っている。

 だが、それを取り巻く周囲の歴史事実を知らない。 その前年1894年に、日清戦争(黄海海戦で、中国の軍艦2隻を沈めて、講和)で、日本が中国(清朝)に 勝って、居丈高になっていた。
朝鮮半島は、日本のものだ、と、当然のことと、多くの日本国民も思った。そういう時代だったのだ。弱肉強食の世だ。世界は、「 植民地主義(コロニアリズム)から、帝国主義(インペリアリズム)の時代」に変ろうとしていた。 

 ヨーロッパの 列強(れっきょう。強国たち。European Powers ヨーロピアン・パウワズ ) が、そのような生き方の見本を示していたので、馬鹿が調子に乗って、「日本も大日本帝国だ」と、実力もないのに、列強の尻馬に乗って威張り腐った。

 朝鮮王 である 高宗(こうそう。閔妃 の 夫)は、困り果てて、「ロシア帝国よ、助けて下さい」と。王妃を殺されたあと、自分を支えてくれる、すなわち、宗主国(そうしゅこく)であるはずの中国(清朝)も、もう宛てに出来ない。日清戦争で日本に負けた国だから。それでは、と、高宗は、自らロシア大使館に、逃げ込んだ。「ロシアよ、朝鮮を助けてくれ。日本があまりに凶暴だ」と。 

 このことを、朝鮮史の本には、「高宗は、親ロシア政権を成立させた」などと、わざと訳の分からない書き方をしている。ロシア・日本戦争(the Russo Japan War 1904,5年)は、この8年後だ。 こういう 朝鮮半島の 奪い合いで、ロシアと日本はぶつかることになる。

 そして、上述した、1909年の、伊藤博文の、ハルピンでの暗殺 。伊藤は、イギリス帝国の言うことを聞かなくなっていたからだ。 安重根(あんじゅうこん、アン・ジュングン)が、伊藤をピストルで撃った、ということになっているが、これは、作られた犯罪だ。

 伊藤のまわりの警護隊を、たった一人の不逞の輩(ふていのやから)が、 突破することは出来ない。安重根は、警護の人間の股(また)の下から、一発、銃を発射した、となっている。馬鹿を言え。 

 同じ長州の山県有朋、 桂太郎、児玉源太郎、田中義一 らの、根っからの右翼体質の ゴロツキ人間たちに、伊藤は殺されたのだ。伊藤は、人生の後半は、福澤諭吉と組んで、「どうやったら、日本は、大英帝国の頸木(くびき)から脱出できるか。 隆盛(りゅうせい)する新興国のアメリカに学ぼう」と、動き出していた。

 前述した、三浦梧楼も、長州だ。本当に長州(今の山口県)の人間は、わるい。悪いのがたくさんいる。それが、今も、岸信介から、安倍晋三に繋(つな)がっている。

 山口県出身の皆さん、ゴメンナサイ、などと、私、副島隆彦は、言わないからな。本当に、長州人は、悪いんだ。私、副島隆彦は、「佐賀の副島氏 」だ。 福島(会津)の人たちは、今も、そう言っている。 会津戦争(2400人の会津藩士、兵たちが死んだ) のあと、薩長政府は、若松城の死体(自害した、武家の女性たちもいる)を3年間、片付け、埋葬させなかった。 逆賊だから、という理由で。それが、どれぐらい、福島県人を、いまも怒らせているか。

 だから、百田直樹(ひゃくたなおき)と、その取り巻きども。私、副島隆彦の言うことを、よーく、聞け。日本が、どれぐらい朝鮮・韓国に悪いことをしたか、このことで、もう少しは、朝鮮人、韓国人の言い分を、私たちは、しっかり聞かないといけないのだ。 

 だから、今は、従軍慰安婦(じゅうぐんいあんふ)の問題に続いて、強制的に連れて来られて、徴用工(ちょうようこう)にされた、もう高齢で死にかかっている韓国人たちの裁判が、騒がれているのだ。
 私の母は、この徴用工で、働かされていた朝鮮人たちの様子を、目撃している。ポツリと話してくれたことがある。「可哀想だったんだよ」と。当時の日本人たちは、このことを知っている。

 それを、1965年の 日韓条約で、政府間で、「国民それぞれの悲劇は、自国で政府が、処理すること、となっている」 として、日本政府(安倍首相 と 河野外相)が、このことでの、韓国政府の態度、対応に怒っている。 私、副島隆彦は、 この問題を、 日本国民向けに、「公法、私法 の2元体系論の問題。法学理論の限界 」 として分かり易く説明して、教えないといけない、と思っている。

 いいか。百田。 日本は、朝鮮王の奥様の、王妃を殺害した。そして、朝鮮国を併合(吸収、合併だ)したのだぞ。 それが、どれぐらい、ヒドいことであったか、少しは、真面目に考えろ。誰も教えないし、ほとんどの日本人は、習いもしないから、今では気にも留めようとしない。日本の知識人がしっかりしないからだ。

 また、韓国で騒いでいる。昔のことで、いつまでも、うるさいなあ。どうして、朝鮮人、韓国人というのは、あんなに、古いことを、蒸し返して、いつまでも、しつこく騒ぐのかなあ。イヤな人たちだな。  と、 普通の日本人たちまでが、思っている。

 これを、今は、百田直樹によって代表される 朝鮮人、韓国人による 「いつまでも、謝れと、しつこい」理論と言うのだろう。 これは、私の命名だ。 それに対して、「日本人は、過去のことを、いつまでも恨みに思わない、さらさらとした、爽やかな国民だ」理論というが、対(つい)になって、存在するようだ。

 そうではないのだ。百田たちよ。  朝鮮王国を、1910年の、日韓併合で、日本が、消滅させてしまった。このことが、許し難いことなのだ。李王朝(朝鮮国王)を、そのまま残して、属国(従属国、保護国、 プロテクトラット protectorate  )として、存続させておけば、まだ、よかったのだ。

 それを、属国(従属国) と、 植民地(コロニー)という小さな商業地域(香港や、シンガポールのような)向けのコトバとも、しっかりと、区別を付けることを、しない、させない、気づかせない、わざと、混同させる、ことによって、大きな真実を、世界民衆に、教えない、でやってきたのだ。 

 過去の歴史では、どんな国にも、戦争やら、騒乱やらがあって、それぞれ、大変だったんだろう、で、大きく曖昧(あいまい)にして、誤魔化してしまう学問的な策略なのだ。 私、副島隆彦は、 ようやく、30年かけて、このことが、分かった。  だから、みんなに、急いで、知らせないといけないのだ。これが、私の運命で、使命 だ。

 もっと、恐ろしい歴史の真実を、ひとつ教えよう。 この 同君連合(どうくんれんごう。ユナイテッド・キングダム)による、弱い方の国の消滅、ということが、どういうことか。 それは、スコットランド王国を、同君連合で、乗っ取って、併合して、消してしまった、イングランド王国(今の英王室。ここが、だから、ローマ・カトリック教会に次いで、人類の諸悪の根源だ ) が、どれぐらい、スコットランド人に ヒドいことをしたか、を、日本初公開で、教えよう。

 私は、イギリス人から、かつて、40年前に、ロンドンで聞いたのだ。そのことの意味が、昨晩、ふーと、私の頭に、亡霊からの 言付けのようにして、私の脳に、蘇(よみがえ)った。

 たとえば、今のテリーザ・メイ(もうすぐ辞任)の前の、イギリス保守党で首相だった、ジェーズム・キャメロン(憎めない感じの若い、おっとりした兄ちゃんだった)は、
「キャメロンは、スコッチ Scotch ( スコットランド人の略称。かすかに差別的な感じがある)の血が半分入っている」と、よく言われた。イギリス人たちが、パブとかで、言っていた。

 どういうことか。それは、スコットランド(グラスゴーの方が、よりスコッチ的。エジンバラには、英王室の バルモラン城、という侵略城がある)を、イングリッシュ(イギリス人)が、制圧して、同君連合で、スコットランド王 を 廃止して、しまって、からだ。
この戦いが、何度かある。ウイリアム・ウオーレスのような、スコットランドの英雄で、イングリッシュと戦って勝って、最後は、車折(くるまざき)の刑で、八つ裂きにされた、民族の英雄たちがいる。

 ジェームズ・キャメロン前首相は、スコットランドでも、ローランド(低地)で、南の方だ。
もうどこまでがスコットランドなのか、イングランドなのか、分からないぐらいに、混血している地帯だ。 キャメロンたちは、この地方の人だ。日本で言えば、東北地方だろう。

 ローランドに対して、ハイランドは、山岳地帯で、山地(やまち)だから、イングリッシュとあまり、混じっていない。ハイランド・ウイスキーを、スコッチという。これは、日本人は、皆、知っている。 このハイランダーたちは、「クソ野郎の、イングリッシュめ」と、今も、敵意をむき出しにする。 今も、スコットランド独立党が、大きな政党として、脈々として、生きていることの意味を、私たち、日本人は、知るべきだ。 

 同じく、ウエールズ人、とアイリッシュ(アイルランド人)の、問題もある。ここには、今日は、触れない。

 実は、ローランドの スコッチに対して、イングリッシュは、ヒドいことをしたのだ。これは、あまりにも、残酷な話なので、スコッチたちも、あまり話したがらなかった。ロンドンのパブで、私は、同僚のスコッチ(出世は絶対にしない、ずんぐりむっくりの、高卒の社員。日本人も同じ扱い)が、ぼつりと言って、教えてくれた。40年前の話だ。亡霊が、昨晩、私に囁(ささや)いた。

 ローランドのスコッチの 若い 女たちは、「初夜権(しょやけん)」という、領主や、司祭(ビショップ、坊主)の権利があって、結婚する前に、夜、イングリッシュの領主や司祭の所に行って、処女を献げる、という法律があったのだ。 

 そうやって、 スコッチを、どんどん、イングリッシュと、混ぜて、混血させたのだ。だから、ジェイムズ・キャメロン 前英首相、は、そのようにして、スコッチの血が入っているイングリシュということになるのだ。 分かったか、日本人ども !   百田直樹 !

これが、同君連合(ユナイテッド・キングダム)という、残酷極まりない、強い国家なるものが、まわりの小国に、押しつけた悲劇だ。  

 だから、私たち、日本人は、今からでいいから、隣国、朝鮮、韓国の本当の歴史を、学ばなければ、いけないのだ。 

 百田よ、「韓国に謝ろう、そして、さらばと言おう」などと、言えるのか。ここまで、はっきりと、書く、副島隆彦に、お前は、言論人として、立ち向かえるか。いつでも、相手になる。その場所を、設定せよ。  副島隆彦 2019。7.5 加筆 終わり) 


 話を、今に戻す。
 6月28,29日の 大阪G20での、米中の トランプと習近平の トップでの、貿易交渉は、ロウ・ポリティックス である。 29日の 午後1時半、習近平との会談を終えて、 トランプが、 ホアウエィ(華為技術)への アメリカ政府の取引規制(アメリカの安全保障に害があると認定して行った)を解除して、その他に、3000億ドル(33兆円)の第4弾の懲罰関税(ピューニティヴ・タリフ)を、延期した、というか、取りやめた。

 トランプは、悔(くや)しそうに、 「中国が、1兆ドル(108兆円)分の、アメリカの農産物を買う、と約束した」 と、トウィッターした。

 アメリカ(トランプ)の負けだ。 中国の勝ちだ。誰が何と言おうと、このケンカ(米中貿易戦争)では、トランプが、負けたのだ。 

中国は、 前日の深夜まで続いた、事務方(官僚たち)と閣僚たちの交渉で、一貫して、 「ホアウエィへの取引禁止措置 が、首脳会談の前提となる。 そして、3000億ドル の追加の懲罰関税の問題が、その次だ」と、主張し続けた。そして、中国の言うとおりになって、アメリカ(トランプ)は、この2つ共で、折れた。やはりアメリカの負けだ。

(転載貼り付け始め)

〇「 トランプ氏 華為“禁輸措置解除”を表明 」

2019年 6/29(土) 17:53配信   NNN 日テレ

 アメリカのトランプ大統領はG20サミット閉幕を受けて記者会見を開き、中国との貿易協議再開を巡り、通信機器大手「ファーウェイ」に対する禁輸措置を解除する方針を表明した。

トランプ大統領は会見で、貿易協議再開により中国から農産物の大量購入を勝ち取ったとアピールしたが、中国側への譲歩が目立つ内容となっている。

トランプ大統領「中国は交渉中でも莫大(ばくだい)な量の食料や農産物を購入する予定でかなりすぐに始めることになるだろう」

今回の決断は来年の大統領選挙を強く意識したことをうかがわせる。その一方で、大統領は「ファーウェイ」に対するアメリカ製品の禁輸措置を解除する方針を表明した。制裁関税第4弾の発動を・・・・

(副島隆彦注記。この辺が、加筆の最中に、文が、飛びました。あとで修復します)

・・・・なに食わぬ顔をして、「金正恩よ、私は、今から 板門店に行くぞ。会いに来てくれ」と。

 日本を代表する、“トランプ・ウォッチャー” だと、自認する、私の 判定表 によれば、トランプは、 26勝1敗 のあと、続けざまに、この最近、3連敗している。

 4月30日、南米のベネズエラ国 でのクーデター(マドウロ政権の転覆)の失敗。これで、アメリカの南米全体への 管理戦略は、大きく頓挫した。 ベネズエラは、スペイン系の白人が、今も、一番、多くいる、南米諸国への 玄関、入り口だ。 ベネズエラは、南米で一番の 格式のある国なのだ。
 ここから、シモン・ボリバルの 南米革命、南米(ラテン・アメリカ)諸国の、植民地であることからの独立運動が起きたのだ。 

 ベネズエラで、南米戦略で、4月30日に大失敗したあと、すぐに、何と今度は、遠く、中東のイランに向けて、舵を切って、空母打撃群2隻 (連合艦隊、ジョイント・フリート だ) をオマーン湾に派遣した。そしてイランに、軍事的な圧力をかけた。 

 これも、トランプと ボルトンの、いつもの、「する、する詐欺、やる、やる詐欺」の、出来もしないくせの、軍事圧力だ。もう、世界中が、みんな飽きたよ。 お前たちは、本当に、チキンホーク( chiken halk 、ニワトリのせくに鷹(たか)を気取るやつ。強がるばかりで、口ばっかりの、弱虫)だ。

 ボルトンは、「イランに、12万人の米軍の兵力を送る」と言った。皆、白けた。 馬鹿じゃないか、こいつ。 イラク戦争(2013年から)の時だって、最大で、ようやくのことで、16万人だったのだぞ。ベネズエラには、4万人の米兵を送る、と、CNNの画面に向かって、自分が、抱えているブリーフケースから、書類が、わざと見えるようにはみ出させて、やった。こういう、あざといことを、する男なのだ。 

ロシアが、スペツナーツ(最強の特殊部隊)を、数百人、ベネズエラに送り込んだ。それと、地対空ミサイルの、「S300」を空輸した。 これで、マドウロ大統領を空爆で、暗殺する、アメリカの計画は、破られた。

 隣のコロンビアの長い国境線から、米兵の特殊部隊 を、ベネズエラに、投入しようとする計画だったというが、ところが、キューバの最精鋭の 1万人ぐらいの部隊が、それを、迎え撃とうとして、待ち構えていた。これが、真実だ。それで、ボルトンは、さっさと、ベネズエラから、イランに、自分の、馬鹿な脳を切り替えた。あの、 グアイド国会議長 と言う、 アメリカが、青年の時から、手先として育てた男は、見捨てられて、何をしているのだろう。マドウロは、わざと、グアイドを捕まえもせずに、ほったらかしにしている。 笑い話のような、本当に、ラテン人、というのは、陽気だなあ。

 だから、ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官(ナショナル・セキュリティ・アドヴァイザー)に、「 こいつ、何、寝言ををいっているんだ」 と、ペンタゴンの 職業軍人たちは、皆、呆(あき)れている。 でも、上司の悪口を、言って、それが、内部に伝わったら、自分の 出世どころか、老後の年金が心配だから、軍人たちは、黙っている。  今、アメリカ国内で、保守派の人間で、トランプの悪口を、言うのは、相当に憚(はばか)られている。 軍人どもが欲しいのは、老後の年金と、軍人用の手厚い医療保険だ。
 
 6月12,13日に、日本の安倍首相を、“子供の使い”で、お使いにやって、イランの、ロウハニ大統領、それから、最高指導者のハメネイ師(アヤトラ)に、一応、仲介の役をやらせた。 

 これを、直接、安倍に、「お前が、行ってこい」と 命令したのは、5月26日に、トランプの新天皇への挨拶に同行して来た、ボルトンだ。  ボルトンの、 軍事外交でのスタンドプレイの拙(まず)さ と失策が、どんどん、目立ってきた。 

 アメリカは、日本が、イランともの凄く太いパイプを持っていることを、重々(じゅうじゅう)知っている。 日本の三井物産のテヘラン支社が、持っているイランの 政財界との、もの凄く親密な関係だ。それは、50年前の バンダル・ホメイニの天然ガスプラント作りのときからの、三井ロスチャイルドの深い連携だ。 アメリカは、それに期待している。

 だが、安倍が、ハメネイに、直接、手渡して、読んで貰った、トランプからの親書(しんしょ)を、ハメネイは、「こんなものに 返事はしない。人を脅迫してから、交渉、話し合いをしよう、などという失礼極まりない 者(国)は、相手にしない」と、鼻で嗤(わら)った。それを、公開のニューズ動画にして配信した。 困り果てて、しょぼんとしている、安倍晋三の顔まで、はっきりと映った。文字通り、「子供の使いじゃあらへんで」になってしまった。

 トランプは、ハメネイから、ガキ扱いされて、顔に泥を塗られた気がした。それで、怒って、生来の暴力団(マフィア)体質の所為(せい)もあって、独裁者(ディクテイター)の習性が、すっかり身についたものだから、激発して、「ちょっと、痛めつけてやれ」と、子分たちに命じた。 この我慢出来ない、忍耐力の無さ、が、やがて、トランプの命取りになるだろう。

 ペルシャ湾の入り口、出口の ホルムズ海峡で、石油タンカーが攻撃されて、火を噴いたら、世界中が、ぎょっとして、注目するだろう、と、トランプは思った。だが、「世界中」の方が、もう、賢くなっている。

 トンキン湾事件(1964年)も、朝鮮戦争での、P2偵察機撃墜でも、アメリカ帝国による、いつもの手口の、ヤラセの “ 戦争勃発 ” に、「世界中」が、「またかよ」「アメリカは、いつまでも、同じことを、よくやるねー」と、醒(さ)めて、白(しら)けてみている。 

1915年の、WW1(第1次世界大戦)へのアメリカの参戦の理由に、上手にされた、米客船ルシタニア号の ドイツ海軍潜水艦による撃沈の やらせ、捏造も。 その前の、1898年の、米西戦争(アメリカと、スペイン帝国との戦争)での、キューバのハバナ港にいた、米軍のボロの軍艦が放火で沈められたことを、理由として、スペインに宣戦布告して、痛めつけた。

フィリピンと、グアムと、キューバを、落ち目の帝国だったスペイン から取り上げて、アメリカのものにした。こういうことばっかり、アメリカ帝国はやって来たのだ。 

 日本軍の真珠湾攻撃(奇襲。 スニーク・アタック1941年12月7日)も、大きくは、アメリカに、嵌(は)められて、日本海軍のトップまでアメリカの手先だったので、上手にやらされたのだ。 こう、私、副島隆彦が、はっきりと書かなければいけない、時代が来たのだ。 証拠付きで、ガンガン、書いてやる。すでに書いて来た。仕組まれた真珠湾攻撃を、理由に、アメリカは、WW2(第2次大戦)に、参戦した。 

お前たちは、こういうことばっかり、やってきたではないか!
もう、許さん。 大きな真実の暴(あば)きの刃(やいば)で、騙(だま)されて、哀れに死んでいった者たちの霊魂の、無念の 応援を受けて、 私が、こいつらを、成敗する。

 ほんの、ちょっとでも、優れた政治見識(けんしき)のある人なら、「怪しーなあ。ホントかよ」と、疑念を持つ。 日本人でも、それぐらいのレベルには、来ている。「世界中(の人々)」を、権力の手先、扇動メディアを含めて、あまり、甘く見ない方が良い。

 米海軍の 空母2隻がやって来ている海で、レーダーやら、イージスやら、軍事用の人工衛星でがっちり精密に監視されていて、ほんの小さな船の動きでも、米軍の厳重な防御体制に入っている海域で、6月13日に、どうやって、海賊やら、イランの民兵やらの 攻撃用のスピード・ボートが、うろうろ出来るというのか。

 盗っ人猛々(たけだけ)しいことを、こら、トランプ、あんまり、いい気になって、やるんじゃない! 全部、バレているじゃないか、バカヤロー。

 このときの、イランからのニューズ映像を、見た、トランプは、またしても、カッときた。「イランのやろー。よくも、私を舐(な)めたな」と、 カッときて、何をしたかというと。

だから、ボルトンに命じて、あの、くだらない、タンカー2隻への、嫌(いや)がらせ、そのものの、小型ボートから発射する、肩に抱えて、もう一人が支えるバズーカ砲のような弾丸での、穴開け、火付けのボヤ騒ぎだ。 

 それを、さらに、粘着性の、海中でも使えるプラスチック爆弾型の機雷(マイン、mine )によるもの。それを、イラン民兵組織が、タンカーの船腹に貼り付けて、爆発させたのだ、と、証拠の 謀略画像まで、流してみせた。

 この タンカーの持ち主の、日本の会社の社長が、あーあ、言ってしまった。「乗組員からの連絡では、飛来してきた砲弾(飛翔体)で、火事が起きた」と。 これで、世界中の専門家から、トランプとボルトンは、嗤(わら)われた。

 この直後に、「この、馬鹿二人には、付き合っていられないよ」と、国防長官代行(アドジャンクト)だった、ボーイング社で、ずっと爆撃機を売ってき男が、辞任した。 議会の承認を貰って国防長官になろうとしている自分を差し置いて、権限者を無視して、勝手に 空母艦隊に、イランへの出撃命令を出した、ボルトンとトランプに、怒って、抗議の辞任をしたのだ。これで、トランプの負け、失敗だ。

 そして、米中貿易戦争 でも、トランプは、ボロ負けした。 これで、4敗だ。北朝鮮の核兵器取り上げ、で、トランプが、上手くゆくか、まだ、分からない。どうせ、北朝鮮は、最後まで、2発 だけは、絶対に、手放さない。一発は、1万キロ飛んで、ワシントンの ホワイトハウスのトランプの執務室の真上に落ちるように設計されている、 ICBMだ。

 あとの一発(は、北京の習近平のいる中南海=ちゅうなんかい=の執務室だ  )は、手離さない。 手放したら、自分は、すぐにやられる、リビアのカダフィと同じ運命になる、と 金正恩は、腹の底から分かっている。

 そこを、3帝協商の3大国が、なんとか、することが出来るか。こういうことをずっと、やっている間(あいだ)に、運命の、2024年、5年後、がやってくるだろう。私、副島隆彦は、そのように冷酷に、冷酷に、考えている。5年なんて、あっという間に来る。

私たちは、今から、その時に、着々と、備えましょう。まだ、時間は、たくさんある。

副島隆彦拝


(新聞資料、 転載貼り付け始め)

副島隆彦、冒頭注記。 ばーか。騙し合いだぞ。そんなにうまくゆくもんか。

〇 「 なぜ1日で ?  首脳会談実現 利害一致か...“非核化” は ?

FNN    2019/06/30 18:01

 電撃的に行われた、アメリカと北朝鮮の首脳会談。
トランプ大統領の呼びかけの翌日という短時間で実現したのは、なぜなのか。
トランプ大統領に同行取材している藤田水美記者に聞く。トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)の面会が、たった1日という短時間の準備で実現したのには、両者の利害が一致したことが理由だとみられる。

トランプ大統領としては、まず、膠着(こうちゃく)した非核化交渉を前に進めたいという思いがあった。そして、2020年は大統領選が控えている。北朝鮮が核開発や長距離ミサイルの実験をやめたのは、自らの外交成果だとアピールしている手前、ここにきて北朝鮮に挑発行為を再開されては困る事情もある。

 一方、金委員長にとっても、29日のツイッターの書き込みで突然面会を打診するという、一見、非礼な要請に応えたのには、長引く経済制裁で北朝鮮内での不満が高まる中、トランプ大統領が金委員長を重視している様子を示したい考えがあったとみられる。トランプ大統領は、今後3週間以内に米朝でチームを構成し、交渉を再開すると発表した。事態がようやく動き出すとみられる。


〇 「 ロシア、INF条約の履行停止 米交渉に引き出す狙い 」

 2019年7/3(水)  共同通信 、モスクワ 

 ロシア大統領府は3日、プーチン大統領が米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約の効力を一時停止する法律に署名したと明らかにした。即日発効した。8月2日にINF廃棄条約を正式に破棄する予定の米国に先駆け、条約履行を停止した。

 法律は「ロシアによる履行再開は大統領が決定する」と定めており、再び効力を持つ余地を残している。米国を軍縮・軍備管理交渉の場に引き出す狙いがあるとみられる。

 ロシアは、米国による弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の脱退、INF廃棄条約の破棄など一方的な動きが両国間の戦略的安定、世界の安全保障体制を破壊していると批判。

 中距離核戦力(INF)全廃条約 は、1987年12月にレーガン米大統領とゴルバチョフ・ソ連共産党書記長が署名し、翌1988年に発効した核軍縮条約。射程500~5500キロの 地上発射型ミサイルの発射実験と製造、保有を禁止した。

(副島隆彦注記。 ここからは、続けて、同日の 朝日新聞の文 ) 

米国が離脱を決めた米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約は
8月に失効する見通し。新戦略兵器削減条約(新START)の期限が21年2月に迫っている。両国の立場が異なるイランやシリア、ベネズエラをめぐる情勢も協議したという。

 米ロ関係は、オバマ前政権時代の2014年にウクライナ危機で悪化。2016年の米大統領選で、ロシアがトランプ陣営に肩入れして介入した疑惑が騒がれた。その捜査が、この4月に終結したことを受け、両首脳が関係改善に動いた。


〇 「 米中、貿易協議を再開へ 首脳会談で合意  対ファーウェイ、部品販売を容認  米中衝突 貿易摩擦 G20サミットで 」

2019/6/29 23:59 日経新聞 

 米国のトランプ大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は29日に大阪市内で会談し、5月から途絶えている貿易協議の再開で合意した。 

 米国は3千億ドル(約33兆円)分の中国製品への追加関税を先送りする。米企業による中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への部品販売も認める方針に転じた。米中は貿易戦争の激化をひとまず回避したが、協議の合意に向けた道筋が描けているわけではない。

 会談は、6月29日昼に1時間あまり開いた。18年12月初旬のアルゼンチン以来、約7カ月ぶりだ。トランプ氏は29日午後の記者会見で「これからも交渉を続ける。中断したところからまた再開する」と述べ、閣僚級の貿易協議を再開する方針を表明した。

 米中貿易協議は、 19年1月から本格化し、大半の分野でまとまったが、中国の国有企業などへの産業補助金や、発動済みの追加関税の扱いを巡って土壇場で対立。5月に協議が決裂すると、米中が互いに追加関税をかけあう展開になった。

 トランプ氏は会見で、「少なくとも当面は中国に対する関税を引き上げない」と語った。米国は中国製品の3千億ドル分を対象にした制裁関税「第4弾」の手続きを進めてきたが、発動を先送りする。

 前回の首脳会談では協議に90日間の猶予を設け、期限までに交渉がまとまらなければ追加関税を引き上げる条件だった。今回はこうした交渉期限が設けられているかどうかは不明だ。産業補助金などを巡る両国の対立の根は深く、協議が再開後も交渉は難航が予想される。

 米商務省は、 5月、安全保障上の懸念があるとして米政府の許可なく米国企業からの部品や技術を購入するのを禁じる「エンティティー・リスト(EL)」にファーウェイを加えた。同社は次世代通信規格「5G」で先行し、携帯電話や通信基地局などで世界で高いシェアを持つ。

 米国の禁輸措置で同社は収益の大幅な落ち込みが避けられないとしていたが、トランプ氏は会見で「(ファーウェイに)米国製品をこれからも売ることを認めていきたい」と態度を軟化させた。

 トランプ氏はファーウェイの安全保障上の懸念について「非常に複雑な問題だ。貿易協議でどうなるかみていきたい」と話し、「安全保障上の問題がないところは装備や設備を売ってもいい」との考えを示した。

 ただ、禁輸措置の解除の詳しい条件などは明らかになっていない。ELからファーウェイを外すことを会談で取り上げたかについてトランプ氏は「習氏とは話していない。明日か火曜日に協議する」と語った。

 2018年に米商務省が中興通訊(ZTE)への制裁を解除した時は、ZTEは罰金支払



[2415]トランプとジョンウンが会っちゃった。
投稿者:通行人
投稿日:2019-06-30 16:13:08

トランプとジョンウンが会っちゃった。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190630/k10011976161000.html



[2414]大阪G20で、本当は、何が話し合われたか。明日は、私たちの定例会です。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2019-06-29 13:15:57

副島隆彦です。 今日は、2019年6月29日(土)です。

大阪G20 に 集まった首脳たちは、表に出ない裏側で、一体、深夜まで、何を真剣に話し合っていたたのか。今日29日 昼は、米中の貿易交渉が、激しく行われている、とニューズ報道があった。何らかの妥協が、米中のトップ( トランプと習近平 )で図られるだろう。

私は、G20の シェルパ(事務局、事務方=かた= )から、驚くべき情報を 昨夜遅く、いただいた。

何と、プーチンと、習近平と、トランプが、3人で会って、話し合うという根回しが激しく3大国の事務方で徹夜で、行われていた、というのである。もし、これが、実現したら、まさしく、世界の歴史上の「3帝協商(さんていきょうしょう)」になる。 あるいは、私が、唱えてきた 「第2次ヤルタ会談」だ。

真に驚くべきことだ。 もし、この3帝会談、あるいは、3帝協商(トライアンタント、Triple-Entente )が、実現したら、 これからの世界は、米、中、露 の 3大国による 協議と協調によって、動いてゆくことになる。



副島隆彦です。 

この 3大国の 指導者の会談の 目的は、私の予想では、 INF(アイ・エヌ・エフ、中距離 弾道ミサイルの 制限 交渉。 500から1000キロ飛ぶ。核兵器を積むことができる )であろう。

今回は、3人の指導者の 会談は出来なかったようだが、きっと、近いうちに、行われるだろう。

 私の 洞察では、6月7日の サンクトぺテルブルクでの、プーチンと習近平の会談の場に、ヘンリー・キッシンジャーから、電話があった。その場で、世界戦略家(ワールド・ストラテジスト )である キッシンジャー博士 が、次のように言っただろう。

「 3人で会談してくれ。そうすれば、世界は、安全で、安定する。 私ももう、長くないから(95歳)、今のうちに、 3人が、仲よく話し合ってくれることが、私の願いだ。 トランプには、私から、よく言っておくから」 というものだったろう。

これが、私たちが生きている今の世界だ。 私たちは、この世界の動きを、間違うことなく大きいところで、しっかりと把握していなければいけない。

3人の 独裁者(ディクテイター)が、会って話し合うことが、何の良いことなのか、という批判もあるだろう

 明日の 定例会(私たちの講演会)に、来てください。まだ少しだけ席が空いているそうです。 当日券がありますので、そのままで、いらしてください。 この 3帝協商、あるいは、第2次ヤルタ会談が、実現するだろう、 の 話もします。

副島隆彦拝  

・6/30(日)「学問道場」定例会
『「絶望の金融市場」及び「国家分裂するアメリカ政治」発刊記念講演会』

講師:副島隆彦、
古村治彦、中田安彦
開催日時:2019年6月30日(日)
12:15~
会場:JR「田町」駅 建築会館ホール

・上記定例会のご案内は、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html



[2413]来たる日曜日(30日)の定例会に来て下さい。 私が、何を話すか。
投稿者:副島隆彦
投稿日:2019-06-25 12:34:21

副島隆彦です。今日は、2019年6月25日(火)です。

 今週末の、 6月30日の 私たちの学問道場の 定例会に、会員およびその友人の皆さんは、どうぞ、いらしてください。私が、自分の能力の限りを尽くして、話します。

 席がまだ空いているそうです。当日券でも受け付けます。時間のある人は、どんどん参加してください。「そろそろ、副島隆彦の最新の考えを、直(じか)に聞いてみたい」と思う人を歓迎します。 詳細は以下の通りです。

(転載貼り付け始め)

第41回副島隆彦の学問道場定例会
「全ての経済学を貫く「Y=M」の衝撃(仮)『絶望の金融市場』及び『国家分裂するアメリカ政治』発刊記念講演会」

・講師:副島隆彦先生、古村治彦研究員、中田安彦研究員
・開催日時:2019年6月30日(日)12時15分開場、13時開演
・会場:JR「田町」駅 日本建築学会 建築会館ホール
・会場住所:東京都港区芝5丁目26番20号
TEL:03-3456-2051 FAX:03-3456-2058

・会場までのアクセス:JR「田町」駅,都営地下鉄「三田」駅(浅草線・三田線)

・当日の予定 開場 12:15 開演 13:00  終了 17:00(予定)

※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスです ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

(貼り付け終わり)

副島隆彦です。当日は、私は、以下の4つに 大きく分けて、話そうと思う。

1.すべての経済学は、「 Y = M 」の式で、出来ていて、これを解くことで解明できる。

 Y (イールド)とは、人間活動の全て、うごめき。もの、ことのすべて。 財物の生産と流通のすべて。 実物(じつぶつ)経済のことだ。 M(マネー)とは、それを、おカネで表されることのすべてだ。 そして、それを、「 Y = M 」と、等号記号(イークオール)で、結んでしまったことから生まれた、大間違いを ずっと説明してゆく。現実と合わないことまでを、欧米白人は、均衡(エクリブリアム)で
表した。

2.「米中貿易戦争」の 報道に、みんなもう、くたびれてしまった。それを仕掛けた、トランプ自身もきっと疲れているだろう。 どうしても、何らかの形で、習近平と妥協するだろう。

 私、副島隆彦は、 最近の、この3カ月の、トランプの何を血迷ったのか、おかしな世界政治の動かし方に、すっかり、辟易(へきえき)している。 今のアメリカの政権の、対外政策のほとんどは、失敗ばかりであり、大間違いばかりだ。4月30日に、ベネズエラでの、クーデター失敗のあと、
5月5日には、ホルムズ海峡(オマーン湾)に、空母2隻を出動させて(イスラエルからの 誤報の
軍事情報に騙されて。ボルトンが、支離滅裂 )、それで、タンカー2隻への 謀略攻撃をした。

 中東の 地域(リージョン)を、対イラン戦争で緊張させることよりも、 原油(WTIで1バーレル50ドル丁度まで下落していた)の アメリカ国内 値段を吊り上げたかったのだ。
そうしないと、ジャンク債(ハイリスク債)で、シェール・オイルを開発している、博奕人間たちを
助けるためだ。そうしないと、株式市場よりも、ボンド(債券)市場が、先に、暴落を始めるとこころだった。

 トランプは、NY株式さえ、政治力で つり上げておきさえすれば、退職老人の年金暮らし層の支持を
取り付けることを知っている。それがトランプの力の源泉だ。やっていることが幼稚だ。

 トランプを、柔らかく押えて、説得して、冷静にさせることが出来る、周囲の人間がいない。 トランプは、今や、駄々っ子の、我が儘(まま)放題の、子供のようであり、世界が困っている。トランプは、半ば独裁者のようだ。それでも、アメリカ国内で、国民の強固な支持層 以外に、「トランプの今のやり方で、外国をたくさん痛めつけて、それで、アメリカ国内の景気が良いのなら、それを認める」 という多数派のアメリカ国民がいる。だから、国内は、これでいいのだ。

 私は、トランプが、新天皇に会いに来て(5月27日)、大相撲も観て(26日)あちこちで日本国民に向かって、実にしおらしそうにして、ハンブル(謙虚そう)に徹して、上手に演出したことを、よく分かっている。すべて計算尽くでの動きだ。これまで、ずっと、トランプのことを嫌って、不安視していた多くの日本人を取り込んだ。日本のメディアもトランプへの悪い書き方が、減った。 

「トランプさんて、案外、そんなにヘンな人じゃないんだ。もっと恐ろしい暴れ者か、と思っていた。安心した」と、日本人の多くが思った。

 私、副島隆彦は、このことが気に入らない。トランプは、今から、これから、多くの失敗を犯して、慢心(まんしん)して、どんどん窮地に追い詰められることが、分かるから不愉快なのだ。その 策略が、まだ、早すぎるのだ。じっくりと待てない男だ。この せっかち、思慮深くない性格が、大きな敗北に繋(つな)がる。

 トランプの今の、稚拙(ちせつ)な、対外政策の下手くそ、外交のまずさは、あと、1年後に始めるべきことだ。即(すなわ)ち、来年の 2020年11月の大統領選挙で、再選されるための必死の選挙運動の時に、今のような 「世界中を不安にさせる 外交」をやるべきなのだ。来年の6月頃やるべきことだった。 それを、1年前倒(まえだお)しで、1年手前にずらしてやっている。混乱を起こすのが早すぎる。

 私、副島隆彦の予測、予言では、来年、2020年の トランプ再選(2期目の4年間の始まり) が、はっきりした時点(2020年の終わり頃)で、大きな金融崩れ、世界の変動に突入してゆくべきなのだ。その時に、「どうせ、オレは、再選された(される)のだから、好きなようにやる。

 どんなに苦しいことがあっても、次の4年を乗り切ってみせる」というシナリオで、動くべきなのだ。
そして、2024年の 任期末のときに、トランプはボロボロになって退場してゆくべきなのだ。
アメリカの世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)は、この時の、大恐慌突入で、終わる。それをトランプは、非常に拙(まず)いやり方で、時期尚早の前倒しで、やっている。このことに、今や独裁者になりきったトランプに、どこまで、自覚があるのかが、分からない。本当に、辛抱の出来ない、余裕の無い男だ。

 この3カ月のトランプの 連続の 政策失敗を、不愉快な思いをしながら、私は、ずっと、追い続けていた。それを、今度の定例会(私たちの学問道場の自力での講演会)で話します。

3.北朝鮮 という このやっかいな国 の 建国以前からの歴史を、ずっと、どうやったら、ズバリと、ガツンと、私たちが理解することが出来るか。このことに、私、副島隆彦は、相当に、この3カ月、苦しんで、考え込んだ。 

 今の金正恩(きむじょんうん)の体制を作るに至った、彼は、中国人から、金三胖(キム・サン・パン)と呼ばれている。それは、「朝鮮の金(キム)王朝の3代目のデブ 」という意味だ。
日韓併合(1910年、朝鮮王国を消滅させた。やってはいけないことを日本はした)の前の、1907年{義兵の運動」そして、1919年の3・1万歳事件の、 抗日(こうにち)の、激しい独立運動からの、丁度、この百年(独立を 光復 と言う)を、北朝鮮・韓国(かんこく)の 歴史の 大きな謎を、今こそ、副島隆彦が、解明した。

金日成(きんにっせい)という男が、どのように、ロシア(ソビエト)によって、創作され、偽せ者の、
民族の英雄が作られたか、を、「金日成は4人いた」(李命英=りめいえい=著、1976年刊、成甲書房)という、衝撃の、真実の大著に拠りながら、説明する。 朝鮮・韓国の本当の、抗日、民族の英雄は、4人いて、次々に、戦いの中で死んでいったのだ。 そのあと、ニセ者の、傀儡(かいらい、操られ人形)の、今の金正恩のおじいさんの、金日成(キムイルソン)が、出現したのだ。

 一体、韓(かん)民族というのは、いるのか? 朝鮮 と言う国は、いつ出現したのか? 朝鮮とは、「朝が鮮(あざ)やかだ」という意味だ。あるいは、「中国皇帝への朝(ちょう)=貢ぎ物、朝貢物=が、鮮(すくな)い 」という意味だ。  韓国人の「韓民族」は、歴史上、いつ生まれたのか。そして、このことへの、百年間の 日本(人、国)の責任を、ずっと、ずーっと、私が、説明する。 大きな謎を解く。 

最高権力者の伊藤博文は、日韓併合に反対していた。朝鮮王朝を残したまま、属国として支配し続ければいい、と考えていた。そして、伊藤は、日露戦争(1904,5年)のあと、ロシアやドイツ(プロイセン)とも 仲良くして、日本の立場を守ろうとした。 それで、伊藤は、 ワルの 山県有朋の 銃殺隊(狙撃兵)に殺されたのだ。1909年だ。併合の前の年だ。 次の最高権力者になった山県は、イギリスの手先だったのだ。 

伊藤博文は、イギリスの手先代表として、育てられた(初代の内閣総理大臣)のに、イギリスに逆らった。だから、朝鮮王朝を 消滅させて、日本国が吸収、合併したことが、どれほど、朝鮮人、韓国人を、怒らせたか。私たちは、今からでも、このことの 重大な責任を、しっかりと考えなければいけない。
それが、真の 韓(朝鮮)半島人と、日本人の 友好、親和だ。

4.「北アメリカ史」の全体像に、今こそ、トランプの出現までを、含めて、網羅(もうら)的に、 「アメリカとは、どうやって、出来た国か? 」 を、 私が、解説する。ここでも、「 世界史の 新しい、本当の理解の仕方」 の、大胆な試みとして、私が、やってみせる。 私の生涯の最後の、大仕事になる内容の、準備であり、幕開けだ。

 以上の 4つのことを 表題(ひょうだい)にして、 私、副島隆彦が、渾身(こんしん)の、怒鳴り上げで、ずっと、話します。私は、そろそろ、自分の 脳の限界、おのれの知識、思想の限界に向かって、ギリギリの闘いをしなければ済まなくなっている。

 本当に、この3カ月は、私の人生で、苦しかった。 私は、すでに、たくさんの本を書いた。200冊を超える本を書いた。そして、これらのあとに、さらに何を積み上げてゆくのかで、私は、死ぬ思いの苦労、苦悩 をしている。 

 私の言論と本に、付き合ってくださる 学問道場の会員たち と 全国の読者 たち に、私は、さらに何を 大発見として、教える ことが出来るか。このことで、私は、のたうち回っている。  

 ここで、私のささいな、私生活のことを書きます。 私は、2週間前に、 庭仕事をしていて、足のふくらはぎ に 肉離れ(ストレイン)を起こした。 肉離れ、というのを人生で始めてやった。運動をあまりやらない自分でも、 筋肉を、ふとした作業で、引っ張りすぎると、この怪我をする。 

 バキ、とかブチ というような小さな音がして、それを自分で体感した。「あ、足の筋肉の一本が、骨から外れたかな」という 自覚があった。その痛みも、ようやく治まってきた。 跛(びっこ)を引きながら、必要に迫られて家の中を動き回っていたのだが、大半は、寝て暮らした。 

 私は、静岡県の 熱海という町に住んでいるが、そこの斜面地の 崖(がけ)のような所に建っている家に住んでいる。見晴らしと景色はすばらしい。太陽も海から昇るのが見える家だ。

 その分、崖(がけ)の斜面地に、30本ぐらい果樹を植えて、それを栽培している。梅の実は、1000個(4本の梅の木から)ぐらい採れた。梅ジャムにして、お湯割りで、一年掛けて飲む。小さな畑もあって自給用の野菜も作っている。

 この崖(斜面)の庭 の 雑草刈りを、福島からわざわざ来てくれたI君と、やっていて、それで、私の 腰が痛くて、悪い体のままで、私も斜面の雑草 (ススキなどの、本物の 恐ろしい雑草どもだ)を刈っていて、それで、ブチと、ふくらはぎ の中の おそらく一本の細い筋肉に、ひび割れが起きたのだ。 

 これが、私の肉離れ体験だ。 人間、いくつになっても、新しい、いろいろな体験がアルものだ。でも、もう、治った。よかった。

 私は、この3カ月、4月の終わりから、本当に、苦しんだ。
それは、現下(げんか)の 世界情勢の 変化を読み取り、分析しながら、その先を予想することと、共に、「 世界史の全体像を、自分なりに捕まえること に挑む」という 人生の大きな課題に挑戦を思い立って、それで、もがき苦しんでいる。

 私は、もう66歳だ。そろそろ自分の人生の終わりに向かって、知識、思想、言論での大きな仕事の団取りの 準備をし始めなければ、と、欲の深いことを考えるようになった。そうしたら、この3カ月、本当に苦しい。脳(頭)が苦しい。 それに、自分のやや肥満の、運動不足の体が、脳を支えきれなくて、自律神経失調症というのだろう、生きて、生活しているだけで、苦しい。それに寄る年波(としなみ)の、老化(ろうか)が、加わって、本当に、キツい。

 だが、みんな同じなのだ。 世の中の人は、皆、人それぞれの自分の苦しみを抱えて生きている。だから、自分の苦しみを 特別扱いすることはできない。 我慢するしかない。人生は、我慢に、我慢だ。我慢すること、忍耐強くなること。

 どんなに、キツい闘いでも、自分が選んだ、この知識、思想、言論の場面での、闘いを、死ぬまで、続ける。倦(う)まず弛(たゆ)まず、グイ、グイと、歯を食いしばって、前に押してゆく。

 私が、おそらく、一番、好きな、人生訓話は、 夏目漱石が、はがきに書いた、次の文だ。 

 それは、来訪した弟子の 久米正雄(くめまさお)と 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)に当てて、来訪のあと、2人宛てに書いた葉書だ。 そこには、大体このように書いてあった。全集の中にある。

 「 世間は、打ち上げ花火のような、大きなものに驚きはしますが、それには、すぐに飽きます。それよりも、牛が、畠(はたけ)をグイグイと押してゆくように、仕事をしなさい。一過性のことを、世の中は、認めません。本当に我慢して、積み上げた仕事だけを世の中は、は認めます。
これから湯浴(ゆあ)みをします」 というような、内容の漱石の はがき(端書)の文だった。これが、私の生涯の座右の銘のひとつ になってしまいそうだ。

 私は、夏目漱石 という文豪(ぶんごう)は、実は、今の新宿区の、牛込(うしごめ) の 町方役人の、長屋、家作を 何百軒 も 持っていた、大地主の息子であったので、だから、倫敦(ロンドン)留学も、官費(だけでは足りない)で行った人だったのだ、という点を、文学部出(で)の連中が、もっと、冷酷に漱石研究をやらないことが、今も不満だ。

副島隆彦です。 私が、最近で、気になったのは、この事件だ。

(転載貼り付け始め)

〇「維新、丸山衆院議員を除名へ=北方領土「戦争奪還」発言」

2019年5月14日 時事通信



 日本維新の会の松井一郎(まついいちろう)代表(大阪市長)は、5月14日、ロシアに実効支配されている北方領土の「戦争による奪還」に言及した丸山穂高衆院議員(35)=大阪19区=を除名する意向を表明した。維新はこの後、国会内で臨時役員会を開き、丸山氏の処分を党紀委員会に諮る方針を決めた。党内外から丸山氏に議員辞職を求める声が上がった。

 松井氏は市役所で記者団の取材に応じ、丸山氏の発言について「国会議員として一線を越えた発言で、元島民、国民に不快な思いをさせた」と述べ、陳謝した。今後の対応に関し「一番厳しい処分になる。除名だ」と明言し、「議員辞職すべきだ」とも語った。

 丸山氏は経済産業省出身で当選3回。10日から北方領土の「ビザなし交流事業」に参加し、訪問先の国後島で元島民に対し「戦争で島を取り戻すことには賛成か」「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言した。酒に酔っていたという。丸山氏は臨時役員会に先立ち離党届を提出した。

(貼り付けおわり)

 あとに載せる記事の、丸山穂高(まるやまほだか、35歳)という 日本維新の会を 除名された、「(これから)戦争(をして)で 島を(ロシアから)取り戻すことに(あなたは)賛成ですか」 「(ロシアと)戦争をしないと(日本は)どうしようもなくはないですか」 

 と、この5月11日に、“ 北方領土 (ロシアは、このコトバを認めない)”のひとつの国後島(くなしりとう)で、言ったことで騒ぎになった、あの若い議員のことだ。

 後ろに新聞記事を載せる。 私は、この丸山穂高、という 若い議員の 発言は、大きくは、「ロシアと日本を、絶対に、仲良くさせない。ヒビを入れることをせよ」というアメリカの国家情報部(CIA)と、その手先として動いている者たちが、計画して、ニューズ・メディアに載せたものだ、と思う。

 この丸山発言を、国会で、国会議員たちが、「国会議員としての一線を越した発言として」議員辞職勧告決議(野党) か、譴責(けんせき)決議( 自民党) にしようとした。そして、最後は、なんと、糾弾(きゅうだん)決議という、これまで、聞いたこともない、左翼的な(笑い)コトバで、おしまいにした(6月6日 決議)。  私は、ここで、ふっと、考えた。まだ、この程度の国なのだな、と。

 国会議員たちは、一様に、当惑した。安倍晋三首相も当惑した。野党のリベラル派の人たちも、困惑した。 所属する 日本維新の会の何の役職なのか知らない、創業者、党首(代表)だったの男、すなわち、 偽善者の 橋下徹(はしもととおる)が、即座に、「維新から、除名すべきだ」と 決断して公言した。

 私は、これは、おかしい、と、強く思った。 日本維新の会だから、この丸山発言ぐらいは、平気でしているし、みんな、このように、「ロシアとは、また、戦争をして、今度こそ、勝って、それで本邦領土を取り戻す、ということも考えるべきだ」ぐらいのことを、当然の主張として、政治言論としても、言うべきなのだ。 

 日本の、反共(はんきょう)保守の男たちだったら(女でも、生来、右翼っぽいのがいるから同じ)、これぐらいのことは、日常で、たまに、ぽつりとつぶやいたり、酒の席で、言い合っていることだ。 自民党を支えている、右翼、保守のオヤジたちだったら、みんな、腹の中で、思っていることだ。

 ただし「日本が 戦争をしたって、今のロスケ(ロシア)には、勝てないよー。プーチンは、強そうだからなー」と、言い合うだろう。だから、現実味(げんじつみ)が無いから、だから、言ってはならない、タブー(禁忌)の発言だ、しかも、それを、議員が言ってはいけない、ということになるのか。

 この丸山穂高(まるやまほだか。経歴は、経産官僚上がりのエリートだ) という 若い 政治(家)生命は、これで断たれるのか。 私は、そんなことをするべきではない、と判断する。国会議員たちが、自分たちで、自分たちの首を絞めるようなことをしてはいけない。 

 丸山議員は、「私は、議員を辞職しない。私を除名した維新の会に対して、私は、おおいに不満がある」 と言う態度だ。 私は、この丸山議員の態度が、正しい、と 思う。自由に何でも発言させるべきだ。そして、大きな討論、議論の輪を作るべきなのだ。

「言論の自由」 「思想、表現の自由」 ( 憲法21条) を、日本人は、あまりにも粗末に扱っているのだ。 こういう 丸山議員の発言があったときにこそ、私たちは、真剣に、言論の自由、思想、表現の自由を考えるべきだ。

 だから、この問題は、ただ単に、言論の自由、思想・表現の自由の問題 なのではなくて、それを通り越して、国家体制そのもの に関わる問題なのだ。それをイミューニティ immunity 「国家の免疫(めんえき)」の 問題という。 

 この イミューニティ「国家の免疫」の重要性を、法学部出(で)で、弁護士上がりの国会議員たちなら、知っているだろうか。いや、どうも、彼らでもきちんとは知らないようだ。ヨーロッパ政治思想の伝来、接ぎ木 として存在するのだ、と知らない。だから、今の日本では、おそらく、最高の政治思想研究家である私が、教えるしかない。

 イミューン immune というのは、1。伝染病、ウイルスや有毒から、体を守る機能 
 2.外敵から攻撃を受けることのない防壁、防御策 のことだ。 イミューニティ(防疫、防御)とは、 ヨーロッパの中世の都市国家で、共和政(リパブリーク)である自分たちの国の、指導者、トップの3人(オリガーキー oligarchy 寡頭 という)を、絶対に守る、防御する、という制度思想として生まれた考えだ。 自分たちの指導者を、何が何でも、内憂外患(ないゆうがいかん)から守らなければいけない。 

 自分たちが信頼する 都市国家の指導者たちは、外敵からの攻撃を受けやすい。かつ、内部にも政敵を抱えている。だいたい、「カネと女」のスキャンダル、醜聞 の攻撃である。

だから、自分たちの共和国の指導者に対して、仕掛けられるであろう 攻撃に対して、予(あらかじ)め、始めから、奇妙な攻撃に遭いそうになったときのために、このトップの3人に対しては、「議員の不逮捕特権(ふたいほとっけん)」(日本国憲法では50条) と、「政治家の発言の 無答責(むとうせき)、発言の無責任。絶対に罪に問われない。自由に発言できる」(51条)を定めている。  

 議員は、 国会の中であろうと、自分の演説会であろうと、自由に、自分の政治思想と政策を語ることが出来る。 そして、そのことで、警察や 司法職員によって、逮捕されたり、辱めを受けることはない。 この制度思想が、イミューニティ immunity である。国家の免疫、防御の 思想だ。

 今回の丸山議員の発言は、まず、言論の自由であり、かつ、さらに国会議員として、この「議員の無答責=むとうせき=、発言の責任を問われない 」仕組み、で守られている。この条文そのものだ。  このイミューニティ「国家の免疫」が、日本国憲法に入っていることを、日本人は、甘く、軽く見ている。 警察や 検察庁(行政官)ども が、国会議員を逮捕する、などということが、気軽に出来る国であっては、いけないのだ。

 国会議員の資格を剥奪できるのは、次の選挙で、その議員を、落選させることの出来る国民だけだ。ちょっとぐらいの不品行や、限度を超えた発言であろうと、国民の審判に寄らなければいけないのだ。 

 この イミューニティ「免疫(めんえき)」の条文が、日本国憲法にしっかり、入っていることの重大性を、私たち日本国民は、もっと、真剣に考えなければいけない。 

だから、今、孤立無援になっている 丸山穂高議員を、私は、応援する。そういう国民は、密かに、たくさんいる。本当に頭のいい人間なら、私と同じように考える。あるいは、違和感を覚える。それは、 決して、反共(はんきょう)右翼の、おかしな安倍晋三支持派の、連中だけでなく、本当の本物のリベラル派の人間だったら、「この議員に、もっと、自由に 発言させればいい」と 考えるはずだ。

日本政府のロシア政府との交渉に、この丸山発言は、差し障(さわ)るから、いけない、などど、何を、知ったかぶりのことを言うか。そういう愚か者が、実にたくさんいる。頭が悪いのだ。頭が悪い人間を、のさばらせたらいけない。  

 丸山は、偽善者で、鉄面皮(てつめんぴ)で、二重人格で、生来のウソつき人間である 橋下徹 に 刃向かって、もっと、もっと、こいつに、挑み掛かってゆくべきだ。 「あなたは、私と同じ感じ方をして、同じ考えを持っている人間のはずだ。正直に、言って下さい 」と、 掴(つか)み掛かって行けばいい。それを、見ている、私たち国民にとって、本当に、いい勉強になる。

そういうことを許すと、日本がさらに右傾化して、戦争国家になって行く、などと、馬鹿な考えをするな。その、自分の足りない知恵、おつむ、知能 で。

 この4月に、私が、佐藤優(さとうまさる)と出した対談本「激変する世界を先読みする」(日本文芸社刊)の中で。私は、佐藤優を庇(かば)った。だから、

 「 (歯舞、色丹の)2島 さえ返って来ない、事態になったのは、アメリカのCIAの手先だった、末次一郎(すえつぐいちろう)という、裏のある 男が、表面だけは、沖縄返還の時も、好々爺(こうこうや)の、実に、温厚そうな振る舞いをして、蠢(うごめ)いた。この謀略人間の、末次一郎が、今の、
「旧島民の会」 という、善良さの頂点を突いた、奇妙な組織を作っている。丸山は、この組織の中にいる、本物の 謀略人間に、計画的に、刺されたのだ。

 末次一郎という、謀略をする男が、鈴木宗男と佐藤優たちの 2島返還 路線を、ぐちゃぐちゃにかき混ぜて、40年間も、交渉を停滞させた。 『4島一括返還でなければ、絶対に飲めない』という ごり押しをずっとやった。それなのに、今は、安倍晋三だって、2島返還になってしまった。ところが、その2島さえ返って来ない、となりつつある」 と、私は、 佐藤優を擁護する態度を取った。

 丸山穂高に対して、「国会議員としての 一線を越えた発言だ」で、議員辞職勧告の決議を求めた 野党の議員たちも、もう一度、考え直した方がいい。そして、維新の会や、自民党の中のタカ派(安倍晋三を支える)の人たちは、この「もう一度、ロシアと戦争をして、勝って、実力で4島を取り戻すしかない」と、本音で、本気で、考えている人たちに、正直に、そのように言うことを、求めた方がいい。その方が、国論の対立の焦点が進んで、ものごとがはっきりする。 

 だが、この問題 の、さらにその外側に、丸山議員のような発言を、表に引き釣り出すことで、それで、日本とロシアを、絶対に、仲良くさせてはいけない、というアメリカの 策略があることも、私たちは、気づいていないといけない。

 こういう問題についても、私は、自分の思いの丈を、この3カ月、苦しんで、考えに考えたことを、皆さんに、話します。だから、来たる6月30日(日曜日)の定例会に、結集してください。  

 学問道場は、この国の、最後の 真実の言論の灯を点(とも)し続ける、ずば抜けた頭をした集団なのだ、と 皆で、自分たちで誇りを持ちましょう。  

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め。 新聞記事)

丸山穂高議員の発言が物議を醸している

 Japanese politician Hodaka Maruyama speaks during the Niconico Chokaigi festival in Makuhari Messe Convention Center on April 28, 2018, Chiba, Japan. Niconico Chokaigi is organized by Japan's largest… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ

丸山穂高氏の発言は

 北方領土の国後島を訪問した日本維新の会の丸山議員が、「戦争で取られた島は戦争で取り返すしかない」という趣旨の発言をしたことについて、さきほど会見し、発言を撤回した上で謝罪した。  出典 “戦争で取り返すしか”丸山議員が謝罪(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース

 ビザなし交流の訪問団に参加していた丸山穂高衆議院議員が、国後島の宿泊施設で酒を飲んで騒いだとして訪問団に注意され陳謝しました。
出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明|NHK 北海道のニュース

 ビザなし交流の訪問団に参加した日本維新の会の丸山穂高衆議院議員は 5月11日の夜、国後島の宿泊施設で酒を飲んで大声で話をしたり机をたたいたりしたとして、訪問団から注意を受けました。
 出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明

|NHK 北海道のニュース
さらに丸山議員はこの際、「戦争で島を取り返すことには賛成か反対か」、「戦争しないとどうしようもなくないか」と団長にただしました。
出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明|NHK 北海道のニュース

 5月13日、北方四島の国後島から戻ったビザなし訪問団。参加した国会議員からとんでもない発言です。出典 維新・丸山議員、国後島で「戦争しないと、どうしようも・・・」 TBS NEWS

発言の主は大阪選出の日本維新の会、丸山穂高衆院議員。まるで「戦争をしないと島は返ってこない」とも受け取れる発言が続きます。
出典 維新・丸山議員、国後島で「戦争しないと、どうしようも・・・」 TBS NEWS

これについて国後島出身の男性はNHKの取材に対し、「30年近くかけて行ってきたビザなし交流はロシアとの信頼関係をもとに成り立っているのに、それを壊しかねない発言で腹を立てています」と話しています。
出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明|NHK 北海道のニュース

丸山穂高衆院議員(35)は「酒が入っていた」というが、3年前にも飲酒トラブルを起こしていた。
出典維新議員「北方領土を戦争で取り戻す」酔って発言 過去にトラブルで「禁酒宣誓書」提出...「いつ解禁したの?」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

しかも丸山氏は当時「禁酒宣誓書」を幹事長に提出したとツイッターで明かしていた。
出典維新議員「北方領土を戦争で取り戻す」酔って発言 過去にトラブルで「禁酒宣誓書」提出...「いつ解禁したの?」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

そのため、ビザなし交流での事態を受けてインターネット上では「いつ解禁したの?」と呆れる声が相次いでいる。

出典維新議員「北方領土を戦争で取り戻す」酔って発言 過去にトラブルで「禁酒宣誓書」提出...「いつ解禁したの?」(J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝 



[2412]【最新】2019年6月30日開催の定例会に関するお知らせ(学問道場・古村)
投稿者:古村治彦(副島隆彦の学問道場)
投稿日:2019-06-20 13:18:04

 SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦です。今日は2019年6月20日です。

 本日はこの場をお借りして、2019年6月30日開催の定例会に関するお知らせをいたします。最後までお読みいただけますよう、お願いいたします。

(1)既に多くの方々から参加申し込みをいただいております。ありがとうございます。引き続き、参加お申し込みを承っております。下記アドレスからお申し込みいただけます。よろしくお願いいたします。

(貼り付けはじめ)

第41回副島隆彦の学問道場定例会
「全ての経済学を貫く「Y=M」の衝撃(仮)『絶望の金融市場』及び『国家分裂するアメリカ政治』発刊記念講演会」

・講師:副島隆彦先生、古村治彦研究員、中田安彦研究員
・開催日時:2019年6月30日(日)12時15分開場、13時開演
・会場:JR「田町」駅 日本建築学会 建築会館ホール
・会場住所:東京都港区芝5丁目26番20号
TEL:03-3456-2051 FAX:03-3456-2058
・地図:

・会場までのアクセス:
JR「田町」駅,都営地下鉄「三田」駅(浅草線・三田線)

・当日の予定:

開場  12:15
開演  13:00
終了  17:00(予定)

(貼り付け終わり)

※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスからお願いいたします↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

(2)入場券となるおハガキはお振込みを確認次第発送しております。お振込み後5日間経過してもお届けできていない場合には下記連絡先までお知らせください。

(3)おハガキはお届けまで数日を要しますので、発送は2019年6月25日までといたします。それ以降お振込みをいただいた場合には、私どもから確認のメールをお送りいたします。当日、メールをプリントアウトしたものか、振り込みの際に出てくるレシートをお持ち下さい。引き換えに当日券をお渡しいたします。

 参加費の当日お支払いも承ります。当日に受付までお越しください。よろしくお願いいたします。クレジットカードはご利用いただけません。

※「郵便振替」は、確認まで日数を要しますので、「2019年6月21日(金曜日)」以降はご利用いただきませんよう、お願いいたします。

(4)既にお振込みをいただいた方で、「領収証」をご希望の方は下記連絡先までお知らせいただけますよう、お願いいたします。

【連絡先】
・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
・電話番号:048-788-1837
・ファックス番号:048-788-1854

(5)定例会会場では書籍、DVDの頒布、新規会員受付、会員継続手続きを承ります。是非ご利用ください。よろしくお願いいたします。

以上、よろしくお願いいたします。

SNSI・副島隆彦の学問道場
古村治彦拝



[2411]2019年6月30日開催の定例会に関するお知らせ(学問道場・古村)
投稿者:古村治彦(副島隆彦の学問道場)
投稿日:2019-06-14 17:16:54

 SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2019年6月14日です。

 本日はこの場をお借りして、2019年6月30日開催の定例会に関するお知らせをいたします。長くなりまして恐縮ですが、最後までお読みいただけますよう、お願いいたします。

(1)既に多くの方々から参加申し込みをいただいております。ありがとうございます。引き続き、参加お申し込みを承っております。下記アドレスからお申し込みいただけます。よろしくお願いいたします。

 今回の定例会では、前半では、私、古村治彦がアメリカ政治についてお話します。2020年にはアメリカ大統領選挙が実施されますが、既に選挙戦はスタートしています。民主党予備選挙について情勢や候補者についてお話します。また、アメリカ政界に出現した若手政治家たちについて、民主党内の争いについてお話します。根底にあるのは、「今までの常識が通用しない」アメリカ政治、ということになります

 副島隆彦先生は、『絶望の金融市場』(徳間書店刊)でも書かれている、大発見である「Y=M」について、米中貿易戦争、歴史(アメリカ独立戦争[独立革命]とフランス革命以降)について話される予定です。定例会直前の6月28日、29日には、大阪でG20サミットが開催されますが、定例会でもG20サミットについてのホットなお話もあると思います。時事から歴史まで幅広い講演となります。

 定例会の概要は以下の通りです。

(貼り付けはじめ)

第41回副島隆彦の学問道場定例会
「全ての経済学を貫く「Y=M」の衝撃(仮)『絶望の金融市場』及び『国家分裂するアメリカ政治』発刊記念講演会」

・講師:副島隆彦先生、古村治彦研究員、中田安彦研究員
・開催日時:2019年6月30日(日)12時15分開場、13時開演
・会場:JR「田町」駅 日本建築学会 建築会館ホール
・会場住所:東京都港区芝5丁目26番20号
TEL:03-3456-2051 FAX:03-3456-2058
・地図:

・会場までのアクセス:
JR「田町」駅,都営地下鉄「三田」駅(浅草線・三田線)

・当日の予定:

開場  12:15
開演  13:00
終了  17:00(予定)

(貼り付け終わり)

※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスからお願いいたします↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

(2)2019年6月13日午後3時までに参加費をお振込みいただきました方々には、本日(6月14日)午前中に、入場券となるハガキを投函いたしました。お届けまで今しばらくお待ちください。

(3)既にお申し込みをいただいております方で、「領収証」をご希望の方は下記連絡先までお知らせいただけますよう、お願いいたします。

【連絡先】
・Eメールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
・電話番号:048-788-1837
・ファックス番号:048-788-1854

(4)定例会会場では書籍、DVDの頒布、新規会員受付、会員継続手続きを承ります。是非ご利用ください。よろしくお願いいたします。

 以上、よろしくお願いいたします。

SNSI・副島隆彦の学問道場
古村治彦拝



[2410]ようやく、やっとのことで米中貿易戦争(トレイド・ウォー)の全体像が、見えてきた。2か月掛かった。(1)
投稿者:副島隆彦
投稿日:2019-06-11 18:28:25

副島隆彦です。今日は、2019年6月9日(日)です。

 アメリカと中国は、このまま激しい対立を続けたら、貿易戦争(ぼうえきせんそう)では済まない、そのうち、本当の戦争(warfare ウォーフェア-)にまで至るのではないか。この2ヶ月間、私は、ずっと考え込んでいた。

 なぜなら、アメリカ国内に、米中の激突、大戦争(large war ラージ・ウォー)を強く望み、相互の1,2発の核兵器の撃ち合いまでを含む本当の戦争にまで突き進むことを、強く求めて画策している勢力が、実際に存在するからだ。彼らは、「今、中国を叩(たた)きのめさないと、アメリカの世界覇権は、終わる」と、本気で考えている。

 それは、アメリカ国内で、トランプを支持する国民勢力と、激しく対立する、凶暴な 強固な宗教的な反共(はんきょう)主義の政治勢力である。分かり易(やす)く、一番、簡単に言えば、それは軍産複合体(ぐんさんふくごうたい)という勢力である。トランプは、彼らを、自分の大統領としての権限(権力)で、押さえ込もうとして必死である。

 これから、私は、長々と、「米中貿易戦争」のことを書く。何回かに渡って、書き続ける。今日は、その第一回目だ。 私は、ここの重たい掲示板に、米中の IT、ハイテク対立のことを書かないで、2カ月が経(た)ってしまった。私は、ずっと考え込んでいた。

 ホアウエイ・テクノロジー(華為技術、かいぎじじゅつ )を巡る激しい争いは、どうやら、峠を越したようだ。このまま、スマホ市場と 5G の普及 での対立を続けていると、アメリカと中国の共倒れになる。世界貿易に大きな支障となる。

はっきり書くと、各国の 5Gネットワーク づくりの、最先端の 半導体を巡る 闘いでは、アメリカが負けた。 中国の勝ちだ。先端技術の開発競争のことを、詳しく自分の職業を通して実地で知っている日本人はたくさんいる。彼らが、そのように教えてくれる。

 誰が何と言おうと、今回は、トランプの負けだ。5月5日に、怒って、手を振り上げた時点で、トランプの負けだった。 このことを、これから、私は、長々と詳しく説明する。駆け引き、取引では、カッとなって、交渉のテーブルをひっくり返した方が、負けだ。

 トランプ自身が、このことを深く、噛みしめている。「どうも、アメリカの負けなのではないのか。
 あれほど、ワイワイ、中国の負けだ、と アメリカのメディアが、書いて騒いでいるところを見ると、どうも アメリカの方が、技術競争で、分(ぶ)が悪くて、すでに相当に負けているようだ」と、真に技術や、先端企業の競争を知っている人たちは、冷静に見ている。そのことをが、2カ月掛かって、ようやく、私、副島隆彦に分かってきた。

 ここに来て、トランプに、救いの手を、習近平が投げかけた。それが、つい一昨日のことだ。険悪な関係を、さらに嫌(いや)が上でも積み上げるように見えた。「ユーラシア(大陸)同盟」で、ロシアのプーチンを訪ねて、習近平が、サンクトペテルブルクまで出掛けて、今さら、2人でなにを話し込むのだろう、と、じっと見ていたら、習近平が、トランプに、「互いに友人だ。仲良くしよう。世界を安定させよう」と、エール、助け船 を投げた。つい一昨日のことだ。

(転載貼り付け始め)

〇 中国習主席「トランプ氏は友人」米中貿易摩擦の中
2019年6/8(土) 11:51  テレ朝 ANN 

 中国の習近平国家主席は、貿易問題を巡って対立するアメリカのトランプ大統領を「友人」と呼び、関係の断絶を望まない姿勢を示した。
  習近平国家主席 「私はアメリカとの関係断絶を望んでいない。友人であるトランプ大統領もそれを望んでいない」



 ロシアを訪問している習主席は6月7日、プーチン大統領らが同席した討論会でこのように述べ、アメリカと中国の間で貿易摩擦が続くなか、関係改善を図るかのような姿勢を見せた。トランプ大統領は「今月末のG20大阪サミットの後で中国に対する約35兆円分の新たな制裁関税を発動するかどうかを判断する」と表明していた。これを牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦です。これで、来たる6月28、29日の 大阪G20(ジー・トウエンティ)のサミット会談で、何からの打開策が図られる。最近は、トランプと習近平は、大阪で首脳会談をやらないのではないか、ふたりはもう口も聞かないだろう、とまで言われていた。関係は決裂状態で、貿易戦争は、さらに悪化して、事態はますます険悪化する、と、関係者たちから見られていた。

 私は、ずっと、米中(アメリカと中国)の貿易戦争(トレイド・ウオー)の成り行き、経過(けいか)を追いかけて、緊張しながら、それらの記事や情報を集めながら、この2か月を過ごした。

 この「米中貿易戦争」が、さらにエスカレイト(激化)して、鉄鋼や自動車や農産物への追加関税、懲罰関税(ピューニティヴ・タリフ)の報復合戦(リタリエイション)の段階から、さらに、現在の 華為技術(かいぎじゅつ、ホアウエイ)を巡っての、激しい応酬があったことで、ついに全面的な IT(アイティ)、ハイテク 戦争になってしまった。

 それが、現在、呼ばれている、経済戦争(エコノミック・ウオー)あるいは、新(しん)冷戦状態(ニュー・コールド・ウォー) から、やがて、数年後には、米中の軍事衝突、すなわち、本当の戦争、ホット・ウオーに まで繋(つな)がってゆくのではないか、と 、私は、ずっと、ひとりで深刻に考え込んでいた。その可能性はある。 

 なぜなら、今から5年後の、「2024年、あるいは、2025年は、WW2(第2次世界大戦)が終結して、80年目である。だから、その時に、次の大恐慌(グレイト・デプレッション)か、それを避けようとして、次の大戦争(ラージ・ウォー)、すなわち第3次世界大戦が、人類を襲うのだ」と、冷徹な予測、予言(プレディクト)をしているのは、この私だからだ。このように書くのは、近(きん)未来予言者を名乗る、自分の責務である。

 このまま、ずるずると3年間ぐらい、この貿易戦争(トレイド・ウォー)から始まる緊張関係の中に、世界は、叩き込まれると、世界の自由貿易体制(フリー・トレイド・オーダー)が壊される。そうすると、世界中が不況になる。そうすると、各国政府の悪あがきが始まる。自分の国の国民を食べさせることに必死になって、自国通貨の値下げ(切り下げ)競争に走る。 

 確か、5月23日に、ウイルバー・ロス米商務長官(コマース・セクレタリー)が、「通貨切り下げをする国には、制裁を科す法律をアメリカは作る」と言った。

 それ以来、ドル円の為替相場は、1ドル=110円の壁を破って、108円の円高(えんだか)方向(トレンド)に落ち始めた。ドル安 をアメリカ政府は、はっきりと望んでいるのだ。

 だが、私の杞憂(きゆう)だったようだ。そこまで事態は悪化しない。世界を揺るがす、アメリカと中国の貿易問題 は、実体、実需の経済での対立だから、まだ目に見えて、健全だ。金融、資本市場での、国際収支、資本収支では、今もアメリカのドル一極(いっきょく)体制のままだ。ここには、中国は、まだ手を触れていない。

 資本収支(中国が貿易黒字で貯めこんだドルは、ニューヨークの資本市場で、多くが運用されている)での対立 が、本気で起きると、中国は、米国債(アメリカのナショナル・ボンド。
米財務省証券 TB トレジャリー・ビル)をニューヨークの 債券市場(ボンド・マーケット)で、打ち始める。 そうすると、米ドルの暴落が、本当に起きる。それは、アメリカ資本主義の終わり、となる。
中国も、返り血を浴びて、大きな打撃を受ける。だから、これは、やらない。

 今の貿易摩擦(トレイド・コンフリクト)の緊張関係は一旦(いったん)は、収まる。その兆しがようやく見えた。 トランプは、自分は、“ ディール(取引、駆け引き)の人 “ だという厳しい自己拘束、自分への運命的な縛り に戻らなければいけない。トランプは、自分は、商人、商売人、ビジネス・マンだ。だから、戦争をする人間ではない。大きな戦争の指揮を出来る人間ではない、という、自分への戒めを守るべきだ。

 戦争をしたら、どれぐらいたくさんのカネ、出費が掛かるか。そして、それが、さらに国家財政を圧迫するか、商売人、経営者なら、死ぬほど分かっている。ただでさえ、アメリカの国家財政は、火の車で、ボーボーと燃えて、大変だ、というのに。

アメリカ政府の財政赤字は、公表されている ワシントンの連邦政府(フェデラル・ガヴァメント)だけで、22兆ドル(2500兆円)だ。地方政府と健康保険、年金などを入れると、公的債務(パブリック・デット public debt )は、本当は、この4倍ある。

 だから総額は、そろそろ 100兆ドル(1京=けい=1000兆円)だ。 この他に、ほとんど同額の、民間の大企業、大銀行たちが隠し持っている(飛ばし、で子会社群に隠している)負債 が、同額ぐらいある。 だから合計で、約2京円(200兆ドル)だ。 実に分かり易い、覚えやすい数字だ(笑い)。 2千兆円の10倍だ。 アメリカ帝国、アメリカ資本主義は、これで、もう首が回らない。 

 それを補填、穴埋めするために、日本政府から、これまでに2000兆円(20兆ドル)ぐらいをふんだくって、強制的に供出させて、強制徴収の、秘密の借り上げ(米国債、その他の公債買い) を、している。が、こんなものでは、とても、やりくりできない。商売人、企業経営者あがりの トランプには、この真実の 借金地獄が、我慢ならないのだ。 

 これまでの他の大統領たちは、「 え、そんなにあるのか」と、知らされたときにも、びっくり仰天したあと、「私の所為(せい)ではない。前から積み上がったものだ」で、知らん顔をして、「財政赤字の問題は、自分の任期が終わるまで、ほっておこう」と 逃げた。 トランプは、それが出来ない男だ。

 本当に優れた、企業経営者たちは、自社が抱える 借金地獄と格闘して、そして、狂い死にする。


 世界中の人々が、この半年、注目していた、次世代スマホ開発戦争 と5G では、アメリカが負けた。中国の勝ちだ。トランプは、大きくは、米中の貿易戦争で負けたのだ。このことを、トランプはじっと噛みしめている。

 大統領になる前の選挙の時から、ずっと連戦、連勝で、30勝ぐらいしてきた。女性問題以外では(笑い)ずっと勝ってきた。 この4月24日に、「ロシア疑惑」(ラッシアン・コルージョン、Russian Collusion )は、民主党の嫌がらせ、濡れ衣(アメリカの開拓史上で起きた witch hunt 魔女狩り と同じだ)だ、と、はっきりした。

 ボブ(ロバート)・ミューラー特別検察官(スペシャル・カウンシル。政府から独立した、政府を取り調べる強い権限を持つ )の、大統領弾劾(インピーチメント、impeachment ) を議会に勧告出来る攻撃を、トランプ側は撃退した。 ボブ・ミューラー(ムラー)は、惨めに敗退した。この男は、トランプに早く(2017年5月)にバッサリと首を切られた、コミーFBI長官の、その前のFBI長官だった。
ワルのヒラリー派の、旧勢力の官僚組織のボスの主要な1人だ。彼らの負けだった。ボブ・ミューラーは、このあと、金儲け一点張りの、ただの高給取りの高級弁護士(パワー・ロイヤー)になるだけだ。

「民主党の中には、もう38人(凶悪なヒラリー派のことだ)しか、トランプ氏への弾劾攻撃を続ける議員は、いなくなったのよ。いつまでもこの問題にかかずり合うのは、やめにしましょう 」 このように、ナンシー・ペロシ下院議長が言った。

 この女性(もう80歳近い、老婆の民主党の実力者。ドラ声の、すごみのある、声で演説する。労働組合大幹部マフィア の大親分の娘だ )は、トランプと深く、繋(つな)がっていると、私は、「国家分裂するアメリカ政治 七顛八倒(しちてんばっとう)」(秀和システム、この4月刊)で書いた。

 トランプ攻撃を、彼女自身が、激しくやっている振りをしながら、矛(ほこ)を収めている。 同じく、メキシコ国境との壁作り、違法入国者(イリーガル・アライヴァルズ)の流入問題でも、トランプは勝った。

 ということは、今度の中国との貿易戦争が、トランプの、この3年間(選挙期間を含む)で、初めての黒星、敗北だろう。 私は、そのように、“ 日本を代表するトランプ・ウォッチャー ”として、厳しく判定する。

 IT戦争としての、ホアウエイ(Huawei 華為技術)を、巡る、この半年の激しい米中の先端技術戦争で、5G(ファイブ・ジー)ネットワーク を巡る 大容量の通信網づくりの 技術戦争では、中国の勝ちだ。 4Gに較べて、通信の情報量は、10倍どころか、100倍になるのだそうだ。アメリカは、窮地に陥っている。 アメリカの軍事情報網までも、この5G のシステムに乗って動かされるからだ、らしい。

 トランプも、「しまった。どうも、自分の足元から負けが始まっている。私の負けだ 」と 気づいたようだ。2018年中 は、「私は、交渉ごとに強いのだ。貿易戦争にも勝つよ」と、余裕で、ツウイッタに書き込んでいた。 だから、トランプ大統領は、「ここらが、手の打ちどころだ。相手を押しまくってみて、それで、自分の方が劣勢になった、と分かったら、そこで 相手と折り合う」というのが、トランプ流の生き方の原理、プリンシプル principle だからだ。 だから、トランプ派、ただちにこの場面から撤退を始める。 中国と、deal (ディール、取引)の大きな枠組みづくりの、再出発を考えている。 

ディール(deal 取引、駆け引き)の、内容であり、実質の協議である、ネゴシエイション negotiation の段階で、「90%まで、金額や、数値が出来ていた」のに、それを、ひっくり返したことが、トランプの間違い、戦略的な失敗、だった。

 アメリカは、中国を叩(たた)きのめすのなら、10年前にやっておくべきだったのだ。

 今からでは、もう遅い。中国が、この10年で、もの凄い勢いで、力をつけた。もう、アメリカは勝てない。アメリカは、「核兵器を5000発持っているぞ」と、言ってみたって(ロシアも5000発だ)。この両大国は、核競争のピークの1991年の最大時には、それぞれ、一万発ずつ持っていた。この競争で、米ソは、どちらも疲れ果てた。ソビエトは、この年に倒れた。もう32年前のことだ。 

 中国は、今も、合計で全土でたった800発しか、核兵器をもっていない。この点でも中国の勝ちだ。 核弾頭(ニュークレア・ウォーヘッド)は800発あれば、十分だ。どうせ、どの国も、簡単には撃て(発射でき)ないのだから。それよりは、他の分野に、どんどん着実におカネを掛けよう、と戦略的に対応した。この中国の勝ちだ。

 去年の12月1日に、アルゼンチンのブエノスアイレスでのG20で、トランプは、習近平と大きく、折り合った。首脳会談で中国が折れた。中国は、ギリギリまで、妥協して、譲歩に譲歩を重ねて、「ここは、アメリカの言うとおりにしよう。自分たちが、世界のルールに従わないのが、いけなかった」と、もの凄い撤退戦(てったいせん)、退却を、中国はした。 

 中国共産党内の、リベラル派で、世界基準に合わせよう、急いで、民主政治体制(デモクラシー )に、体制を変更、改革してゆこう、と、強力に主張している 共青団(きょうせいだん、李克強首相が、中心)系が、この柔軟路線を、習近平派 に 強く主張して、飲ませていた。

 このあと、今年の4月までは、中国は、アメリカ(USTRと商務省)に対して、平身低頭で、言うことを聞いた。 それを、5月5日に、トランプが、ひっくり返した。

 ところが、この昨12月1日の、ブエノスアイレスG20の合意の、同日に、なんと、カナダで、ホアウエイの孟晩秋(もうばんしゅう)副社長を、カナダの政治警察( 国境警備隊。カナダ騎馬警察。ロイアル・カナディアン・マウンテッド・ポリス RCMP )が、逮捕、拘束した。

 孟晩秋は、創業者の任正非の長女で、次期CEOと呼ばれていた。この女虐(いじ)めの逮捕事件 を、トランプは、知らなかった。トランプは、この日この時、ブエノスアイレスで、習近平と、「貿易戦争を収拾する」と合意していたのだから。 

 アメリカ国内の、反トランプ派のヒラリー派の反共強硬派の官僚組織が、やったことだ。ここから、米中関係は、激化、険悪化した。

 やめとけばいいのに、実力も無いくせに、カナダ政府は、アメリカの忠実な属国(ぞっこく)であるものだから(全く、日本と同じだ)。あの、ジャスティン・“ヴィーバー” トルドーのガキの首相が、自分の刑事司法官僚を押さえつけることが出来なくて、みっともないことをして、アメリカの片棒を担いだ。

 それで、中国を怒らせて、カナダ人のビジネスマンを装って中国で動いていた、カナダの高級な国家情報部員(見るからに、007 ジェイズム・ボンドのような、かっこいいハンサムのカナダ人)を2人、報復で捕まえた。今も拘束している。

 こういう闘い、争いになると、中国は強い。 欧米白人になんか、何の劣等感もなく、容赦なく、国家スパイ捕獲(ほかく)合戦をする。

 (副島隆彦加筆。2019年6月10日に、アメリカ政府は、日本国内にいる、親(しん)中国派の中の、さらに 中国のスパイになっている 人物たちの一覧表を、公開すると、言い出したようだ。)

 先月の5月3日までは、米中の双方が、ギリギリまでの譲歩をしあって、貿易紛争の、内容の90パーセントのところまで、合意が出来ていた。それを、5月5日に、トランプが、突如、癇癪玉(かんしゃくだま)を爆発させた。

 「中国に、追加関税の 3000億ドル(35兆円。25%のハイ・タリフ high tariff )を掛ける」と突発的に決断して、トランプ・ツウイッターに書いた。この「5月5日」が、今に至るも、ものすごく、画期(かくき)的に重要だ。これから先も、この「5月5日」から貿易摩擦(コンフリクト、経済戦争)が激化した、と長く語られるだろう。

 話し合い(交渉)では、その最中に、手を振り上げた方が、負けだ。トランプの負けだ。“ ディール(取引、駆け引き)の人 (このプリンシプルで動く人) ” であるトランプが、自分で、交渉のテーブルを、カッとなって、ひっくり返してしまった。この5月5日に、一体、何があったかを、私たちは、今後、何度でも考えなければいけない。このことを、あとの方で解説する。

 世界中に波及した、米中の貿易戦争の打撃で、各国の首脳たちが脅(おび)えている。自分の国に、どのような悪影響が出るかを、細かく測定している。

 我らが日本の安倍晋三首相の、あの、浮かぬ顔の、心配だらけの顔を見ていると、「この脳天気の、生来(せいらい)、心配事(しんぱいごと)が身につかない、すべて他人事(たにんごと)にすることで、生き延びてきた男でも、これほどの重い圧力が、掛かるものなのだな」と、私は、じっとテレビのニューズの画面を見ていた。

 新天皇の即位の儀式、お祝い(5月1日)の時にも、それから、その後、トランプ大統領が日本にやってきて、大相撲を観て(5月26日)、翌日、新天皇に挨拶をしたときにも。この新天皇(外側に向かっては、国家元首、ソブリン、ドミナトゥスだ) の最初の外国の国賓としての会見、というは、日本の国家体制上、どうしてもしなければいけないもののようだ。 

 この最中(さなか)にも行われていた 日米交渉で、「日本の農産物と、自動車への、懲罰関税が掛けられる」とか、「農産物への関税を自動車への関税だけで、トランプに、我慢して貰うらしい。その分、F35などの兵器を買い増す。そういう密約が有った 」とかの、噂(うわさ)が、飛び交った。

 この1か月前の、4月17日に、台湾のホンハイのテリー・ゴウ(郭台銘、かくたいめい)が、「台湾の総統(そうとう)選挙に出馬する」と表明した。この時、中国と台湾、そしてアメリカとの間で、何かが起きている、と私は、ハッと気づいて、裏側で進行しているであろう大きな変動を感じ取った。 

 これから、台湾が焦点(フォーカス・ポイント)になる。来年1月末 の 台湾総統(そうとう)選挙で、テリー・ゴウが、総統に当選するか、しないか。この問題が、東アジア地域(リージョン、region)どころか、世界政治の大きな焦点になってきた。

 台湾が、中国と、アメリカとの、取り合いの焦点になる。テリー・ゴウ(郭台銘、かくたいめい)が、当選したら、このあとの東アジア(極東。ファー・イースト)は、どうなるか。このことが 重要な政治課題(ポリティカル・アジェンダ)になった。

 テリー・ゴウが、38年掛けて作って、育てた 鴻海精密工業(ホンハイ、フォックスコン)が、アメリカのアップルのスマホの90%を作っている。 最新式の iPhone x(アイフォーン・テン。12万円ぐらいする ) も、すべて、ホンハイが、中国の深?(及び広東省全体)で組み立てている。そして、その向こうの、四川省一帯にまで広がる、サプライ・チェーン(部品供給網)の群小の企業、工場で、作っている。

 この問題に、インテル、クアルコム、英国ARM(ソフトバンクが、2年前に、300億ドル、3.3兆円で突如、買った。今の事態を深く準備していたのだ。孫正義を操っているアメリカの親分たちがやったことだ )、AMD 、 韓国サムスン、エリクソン(スウエーデン)、ノキア(ノルウエー)、などの、半導体の開発メーカーと、EMS(イー・エム・エス、エレクトロニクス製品の受注組み立て工場)企業 も、すべて、深く関係してくる。

 自社の 電子部品の販売、供給先としての、ホアウエィ(華為)か。それとも、5Gの基地局の世界最先端の製造業者としてのホアウエイ(華為)か、の 問題が、立ち現れた。この他にTSMC(ティー・エス・エム・シー 台湾積体電路=せきたいでんろ=製造)という台湾で一番、重要な大企業が、ホンハイと競争しながら存在している。

 TSMCは、ホアウエイにも、その頭脳の中心である最高級の半導体(セミコンダクター)を納品している。TSMCの設計図(ファブレス)そのもの は、米クアルコム社 らしい。そして、それらの基本特許は、英国ARM だ。 

 こういう、ITの先端技術のことなど、私、副島隆彦が、そんなに知っているはずがないのだ。 分からないのに、この2カ月、本当に勉強した。 あれこれ、知っている人たちに聞いた。日本には、政治(の)思想やら、金融、経済 の大きなことは、ほとんど知らないくせに、ITの専門知識だったら、世界基準で、相当にかなり高度なことを知っている人が、たくさんいる。 


 旧(きゅう)郵政省 の 電波、通信官僚たちは、孫正義が1990年代に、「 第2電電に、市場を開放せよ」で、攻めて込んできたとき、ボロボロに打ち破られ、散々、煮え湯を飲まされた。恨み骨髄である。孫正義の後ろには、アメリカの政府高官たちが付いていた。逆らったら、叩きのめされる。日本の首相や、大臣たちにまで、脅しの電話がかかってきた。 旧NTTの副社長や、郵政省(今は、総務省の中)の電波官僚たちは、何人も、過労死や、不審死で、死んでいる。すべて自殺扱いになった。これぐらい、先端技術をめぐる ハイテク、IT戦争というのは、恐ろしいのだ。 だから、日本の役人たちも、電波、通信のことは、世界基準で、何でも知っている。 

ヨーロッパの動きをじっと見ていると、決して、アメリカの言いなりには、動いていない。ドイツも、イギリスも、イタリアも。 

 日本には、ITや、先端の通信技術のこを知っている人たちは、それこそ山ほどいる。私は、彼らからそれとなく、聞き出した。 そのために、私は、この2カ月で、300本ぐらいの記事を読んだ。英文の記事も読んで、これらの ITの専門用語を、必死で理解しようと、自分の脳で努力した。それらを、これから、何回かに分けて書く。

 この2カ月の成り行き(経緯)として、分かったことのひとつは、「今度の、米中ハイテク戦争では、アップル Apple は、もう、終わりだ」と、いうことだ。スマホの世界一の売り上げは、アップルだ。高級品(ハイ・エンド)だ。その次が、いつの間にか、ホアウエイになっていた。それから、3位が、韓国のサムスンだ。そして、中国の格安スマホの、シャオミー(小米)だ。

 アップルは、もう、中国に死命(しめい)を制せられた。死刑宣告を受けたに等しい。アップルのスマホは、90% は、ホンハイが、中国で作っている。だから、ここが、米中貿易戦争の次の戦場、焦点になったら、アップルは確実に潰れる。 ホンハイも潰れる。だから、テリー・ゴウは、先手を打って、台湾総統選挙に、出る、と動いたのだ。もの凄く頭のいい男だ。

 アップルが危なくなったら、ホアウエィどころの騒ぎではない。そんなことを、トランプと、習近平は出来ない。アップルやホアウエイに電子部品を供給している、アメリカのシリコンバレーの 電子部品(デバイス)の開発企業も潰れてしまう。

 今や、世界中で、それこそ、アフリカでも、中東でも、南米でも、どんなに貧乏な人たちでも、1万円(100ドル)のボロで安価(ロー・エンド low end )のスマホを使っている。インドでは、シャオミー(小米)や、OPPO(オッポ)や、VIVI とかの 安いスマホを使っている。世界中の民衆が、今やスマホを持っている。

 それを、トランプと アメリカの通商官僚たちが、ぶち壊して、「グーグルのアンドロイドもホアウエイに使わせないようにしてやる。そうすれば、中国は根を上げるだろう。アメリカの勝ちだ 」などと、甘い考えで、動いていたとしたら、アメリカ人というのは、アホだ。 図体(ずうたい)ばかりでかい、デカのウスノロだ。身長が、1メートル90センチもある、男と女どもだ。

 アメリカの被(ひ)支配階級(一般庶民)は、驚くべきデブで見苦しい。黒人たちもジャンク・フードの長年の食べ過ぎで、酷(ひど)くデブだ。体重が150キロぐらいある肥満人間が、山ほどいる。自重(じじゅう、自分の重さ)で、自己崩壊、自重崩落 するのではないか。それに対して、支配階級(ルーリング・クラス)は、すらりと痩(や)せている。イヴァンカ と夫のジャレット・クシュナーのような、ノッポの極みの連中だ。これでアメリカの階級社会(クラス・ソサエティ)が外見からも分かる。  
 今、米中貿易戦争で、闘っている構図は、歴史的には、アホのイギリス国王の ジョージ3世 が、手を振り上げて、「なにー、アメリカの植民者どもめが、独立するだと。絶対に許さん」 と、 英国の大艦隊を派遣して、アメリカ独立戦争(1775年から1783年。1776年7月4日が独立宣言。アメリカの建国記念日 )

 を叩き潰しに行ったのと、似ている。そして、英国の国王軍は、7年間の激しい戦争(1781年まで)で、大敗北した、のと同じだ。 貧乏で、力も無く、カネもない、ジョージ・ワシントンの独立軍の方が、英国軍に、負け続けながらも、しぶとくゲリラ戦で、勝ったのだ。 アメリカ民衆の勝利だった。ベトナム戦争と同じだ。

 そして、なぜ、イギリス国王は、アメリカに負けたのか。それは、本当は、アメリカの植民者(コロニスト、colonists )たちの反乱である、独立軍に負けたのでは無い。フランスと、スペインと、オランダの艦隊が、その隙(すき)を突いて、首都のロンドンを攻略する(1781年)、という恐るべき状態に入ったからだ。

 イギリスの全艦隊は、すべてアメリカへの補給で出払っていた。ロンドンは、丸裸だったのだ。イギリス国王、ジョージ3世は、震え上がった。自分のいるロンドンが危ない。 だから、アメリカ独立を認めざるを得なかった。イギリス王国(このあと1751年に、大英インド帝国を従えることで帝国にもなる)の負けだ。この 歴史の大きな真実を知っている人は、今でも、あまりいない。

 アメリカ人の歴史家も、ヨーロッパ人の 歴史家(ヒストリアン)たちも、それぞれ、自分の国内の細かい歴史ばかり、知っていて、このもっと大きな、視点からの重大な事実を軽く見ている。

 イギリス(大英帝国)の唯一の、世界史規模での敗北は、アメリカに独立されてしまったことだ。
 それをフランスが仕掛けた。だから、フランス国王ルイ16世(ラファイエットを使った)は、このあと、10年後に、イギリスの激しい憎しみを買って、アメリカ独立の承認(パリ平和条約、1783年)のわずか10年後に、ギロチン(断頭台)に掛けられた(1793年)。世界史の歴史は、このように、大きく、大きく見なければいけない。

 アヘン戦争(1839年から42年)で、大清帝国(だいしんていこく。清朝。当時、世界一のGDPを持っていた。世界GDPで、中国が30%ぐらい持っていた。この数字は世界史と世界経済史の学者たちが認めている ) を 震え上がらせたのは、イギリスの艦隊が、広東省から、北上して、北京まで迫ってきたからだ(1841年)。この時、清朝皇帝の道光帝(どうこうてい)が、「私のいる、北京が、イギリス軍に攻められる。艦砲射撃を受ける 」と震え上がって、それでイギリスに屈服した(1842年、南京条約)。そして、イギリスは、阿片(あへん、オピアム)を堂々と、中国全土で、売った。中国を麻薬漬けの国にした。

 中国国民は、あの時からの、地獄の苦しみの、180年間のことを、忘れない。一番悪いは、イギリスだ。 それに較べれば、頓馬(とんま)で、いいように、英米に騙されて、操(あやつ)られてやった、日本(軍)の中国侵略など、可愛いものだ。バカどもが、騙されて、「今や、欧米と肩を並べる大日本帝国だ」などと、思いあがって、馬鹿なことをした。

 毛沢東は、1931年(満州事変、9.18事変)からの日本侵略軍に、助けてもらった。自分たちが、国民党に皆殺しにされないで済んだのは、日本のお陰(かげ)だ、と日本に感謝していた。日本からの訪中団にそのように、ポツリと話したのだ。この話は、遠藤誉(えんどうほまれ)女史が、最近書いた、「毛沢東は、日本と繋がっていた」(?)本に、きっと関連する。私は、まだ、読んでいない。



[2409]ようやく、やっとのことで米中貿易戦争(トレイド・ウォー)の全体像が、見えてきた。2か月掛かった。(2)
投稿者:副島隆彦
投稿日:2019-06-09 10:18:13

 昨日、私が、読んだのは、「金日成は 4人いた」(李英命 著、りえいめい。韓国の立派な学者。成甲書房から2000年に復刊 )という、1978年に書かれた、執念の本だ。世界大戦が終わって、1946年に平壌(ピョンヤン)に、現れたのは、ロシアが作って仕立て、ニセの金日成で、本物の、朝鮮民族の英雄の、抗日パルチザン戦争を戦った人物は、1907年から、続けて4人いた、という、事実証明の、素晴らしい本だ。この本の紹介を、私は、近くやります。

 トランプも、今のまま、いいように北朝鮮の核兵器問題を扱っていると、困ったことになるだろう。
 この“北の核”を、真に操(あやつ)っているのは、本当は、アメリカ国内の宗教政治勢力なのだと、もっとしっかり知って、対処しないと、自分のいる首都のワシントンDCが危なくなるだろう。北朝鮮のICBMは、一万キロ飛ぶのだ。 トランプという、この泥臭い限りの、ニューヨークの マフィアの大幹部あがりの大統領でも、まだ甘いんだよ。

 私、副島隆彦は、今、自分の人生の最後に向かって、大きな「北アメリカ史」の歴史本を書こうと、着々と準備をしている。私が、アメリカ研究(アメリカン・スタディーズ American studies )の日本における最高理解者として、北アメリカの歴史の全体像を書いて、日本国民に与えなければいけない。そうしないと、日本人のアメリカ理解の、現状は、どうにもならないぐらい低劣なのだ。日本人の知識層で、誰ひとり、きちんとアメリカ合衆国のことを、大きく正しく理解している人間がいない。

 今の低能と、低知識状態では話にならない。 アメリカ政府が、日本人の真のアメリカ研究を、封殺して、抑圧しているのだ。 今の日本のアメリカ研究学者(私よりも、5歳から10歳ぐらい上の人たち。東大教授が多い)では、全く、話にならない。 

 彼らを、今度こそ、徹底的に、教育してやる。私の大著 「世界覇権国アメリカ を動かす 政治家と知識人たち」(元は、1995年、筑摩書房刊)で、彼らが20年前に受けた 衝撃だけでは、足りなかったようだ。

 どうして、アメリカ人は、この大きな歴史の法則 が、分からないのか。 下から、激しく追い上げてくる 勢力の方が、勝つのだ。 威張り腐って、「自分たちは、世界覇権国(せかいはけんこく。the hegemonic state  ザ・ヘジエモニック・ステイト )だぞ。アメリカ帝国に、逆らう気か」と、居丈高になっている。せり上がってくる 次の世界帝国である、中国に、アメリカは、負けるのだ。

 この大きな真実(トルース truth) と、大きな歴史(人類史)の法則が、分からないようでは、優れた頭脳をした人間とは言えない。 日本で、このことを、もう、25年も言い続けて、書き続けたのが、私だ。 この私の、言論人としての強さを、分かる人は、分かる。分からない馬鹿は、狂った政治宗教を脳の中に抱えたまま、自滅してゆけ。

 アメリカは、このアップルへの追加関税の問題が出てきたら負けだ。その前に、矛を収めて、停戦、休戦(シース・ファイア cease fire  )しなければいけない。 いや、本当は、シース・ファイア(停戦)ではなくて、 stale mate 「 ステイル・メイト」 だ。そのように、アメリカの有識者の、一番、頭のいい者たちの間で、目下、このことが言われている。そのような英文記事がどんどん出ている。  

 ステイル・メイトといのは、膠着(こうちゃく)状態のことだ。攻め手も、守り手も無くなって、もうどうしたらいいのか、分からない、という状態だ。将棋で言うところの「千日手(せんにちて)」というやつである。今、アメリカ(トランプ)は、この手詰(てづ)まり状態に入った。 ここで、トランプはぐちゃぐちゃと、まわりの目を逸(そ)らしながら、煙に巻きながら、それでも何とか、習近平が差し伸べる手に乗らないといけない。

 アップルの創業者の、故スティーブ・ジョブズは、いくつもの先端技術の大泥棒(被害者は、ソニーなど) でありながら、世界の動きを読んで先に先に動いた天才だった。が、今のティム・クックCEO では能力が足りない、役不足だった。ティム・クックは、今、蒼褪(あおざ)めて、苦悩の中にいる。アップルは、中国から生産を余所(よそ)に移すことは出来ない。

 ティム・クックは、今、のたうち回っている。 そのことを、トランプは知っている。だから、今度の、米中貿易戦争は、アメリカ即ち、トランプの負け、なのだ。 

 私は、はっきり書く。はっきりと分かったからだ。 
「5G(第五世代、大容量通信網)とは、すなわち、ホアウエイのことだ」 ホアウエイが、中心部の核心の、特許の50%を押えている。50%どころか80 %ぐらいを押えている。 いくら、米クアルコムや、エリクソン(スウエーデン)が、5G基地局を作れるから、困らない、と言っても、ホアウエィに較べて、30%も値段が高い。

 しかも、日本のソフトバンクのスマホは、エリクソン(スウエーデン)製 の基地局の不具合、故障で、2カ月前に、半日、通信不能になった事故を起こした。 みんな知っている。

 5G ネットワークでは、アメリカは、中国と台湾の の先端企業に 大きく負けている、という事実に、アメリカ政府が気づいたのは、一体、いつのことか。詳しく調べないといけない。あの、ピーター・ナヴァロ(通商担当の大統領補佐官。カリフォルニカ大学経済学教授。「米中もし戦わば」という、戦略本の著者 )が、ようやく、気づいて、声を荒げて警告を発し始めたのが、何と、やっと一昨年前の2017年らしい。

 ホアウエィの任正非(にんせいひ)会長が、5月20日前後に、続けざまに出てきて、世界のメディア向けに言い放った。 「ホアウエィは、アメリカの制裁に負けない。11年前から、今の事態を想定していた。プランB(予備のタイヤ、 back up tire ×スペア・タイヤは、間違い英語 )がある。

 今の事態に備えてずっと準備してきた。基本の半導体だって作れる(ハイ=海思=シリコンという子会社がある)。ホアウエイへの電子部品の供給先の企業たちが(アメリカ政府には内密で)、協力してくれると、言っている」 と、 もの凄く強気の発言を繰り返した。これに世界中、衝撃を受けた。

 ホアウエイは、中国政府が背後から動かしてきた、秘密の軍事会社ではない。ホアウエイの株式は、従業員持ち株会 が98%を持っている。この従業員たちが、今、一団結して、もの凄く気合いが入っている。 「よーし、アメリカよ、そんなに言うなら、さらに最先端の世界最先端の技術を、どんどん作ってやろうではないか」 と、 全社一丸となって、ものすごい勢いになっている。

 ホアウエイの全従業員16万人のうちの半数の8万人は、技術開発者である。 創業者の任正非(にんせいひ)会長は、株式をたった1.5%しか持っていない。 純然たる民間企業である。中国の国営企業ではない。
ホアウエイは、中国政府からも、差別され、嫌がらせをされながら、生き延びてきた会社だからだ。

 ホアウエィは、任正非が、正直に語ったごとく、「今から12年前の、2002 年に、今の事態を予測していた。このまま、行ったら、私が社は、アメリカ政府と衝突する。アメリカ政府に潰(つぶ)される」と分かっていた」

 「だから、モトローラ(米の大手の半導体メーカー)に、会社ごと売ってしまおう。それが、ホアウエイが生き延びる道だ、と計画した。 ところが、モトローラ社が、最後の判断の所で、2002年に、ホアウエイの買収を役員会議で却下、断念した。だから、今の事態を招いたのは、アメリカのせいだ」 

 4,5年前から、アメリアの国防総省(ペンタゴン)の、サイバー戦争部隊(電脳空間での戦争のための軍隊)を、管理し遂行している専門家や、CIAたちが、「このままでは、ホアウエイに、先端技術の全てを握られる」と、危機感を露わにして、焦って、「ホアウエイは、アメリカの国家安全保障(ナショナル・セキュリティ)上の脅威だ。米軍の最高度の機密情報まで、盗まれてしまう」と、騒ぎ出していた。

 問題は、ホアウエィの スマホに、本当に「バックドア」という情報盗み出し装置(マルウエア。悪質なウイルス・ソフト)が、仕組まれていて、それで、アメリカ政府の軍事 を含めた機密情報が、盗まれているか、否か、だ。この証明を、証拠付きで、アメリア政府は、提出しなければいけない。だが、おそらく出来ない。

 それを、ITU (国際通信連合、インターナショナル・テレコミュニケイション・ユニオン)という電波、通信の国際機関に、提訴して(中国が、必ずするだろう)、そこでの争いにしないわけにはゆかない。「アメリカは、帝国だぞ。国連のような、腐った、貧乏国家の集まりの国際機関の言うことなんか、聞くものか」というのが、保守であるアメリカ共和党の党是(とうぜ)である。

 それでも、アメリカは、「 ITU( 国際通信連合、本部、ジュネーブ)は、国連 the UN が出来る前からあった国際機関だ」 という理屈で、アメリカは、ここで争うことに従うだろう。この他にも、WTO(世界貿易機構)がある。WIPOもある。 これらの国際機関の仲裁(ちゅうさい)や、裁判、裁定に、アメリカといえども聞かなければいけなくなりつつある。 ITUの仲裁機関(スタディ・グループ)が、すでに動き出している、と英文の記事にある。

 半導体開発の、中心部は、SEP(エス・イー・ピー standard essential patent スタンダード・エッセンシャル・パテント)と呼ばれる。この半導体の心臓部というか、頭脳そのものの特許を巡る、泥棒した、剽窃(ひょうせつ)した、真似したの 激しい主張と、反論の弁明と、をアメリカ政府とホアウエイ社は、これからITUでやることになる。

 このあと、トランプ政権の商務省が、手を振り上げた親分(トランプ)を助けるために、すかさず 5月22日に、「ホアウエイ社への取引規制 の件では、90日間の猶予期間 を与える」と 発表した。猶予期間(grace period グレイス・ピリオド、という)ということは、8月22日まで、先延ばしになる。

 これは、ホアウエイに温情を与える、ということではなくて、ホアウエイに部品(コンポーネンツ)を、供給、納品、販売している アメリカのIT企業の大手たちが、「売り上げが大きく減る・経営が苦しくなる」と 血相を変えて、アメリカ政府に、一丸となって、激しい抗議と要請を行ったからだ。火の手は、アメリカ国内で上がっているのだ。

 このあと、習近平は、5月20日に、江西省(こうせいしょう。南の方の省 )のレアアース企業を、突然、訪問した。次は、レアアース戦争の始まりである。中国を甘く見ると、次々に、アメリカにボディ・ブロウで効いてくる、手を中国は打つだろう。 レアアースの戦略物資としての重要性は、今日は、説明しない。知っている技術たちは、詳しく知っている。

 重要な転換点は、今から1か月前の、5月3日に起きたのだ。トランプが、「中国の野郎、いい度胸だ。俺に、ケンカを売る気か」とカッとなって手を振り上げた、その2日前だ。

 以下の 新聞記事が、もの凄く重要だ。この記事を書いた、日経新聞の 中沢克二(なかざわかつじ)氏の、“チャイナウ・オッチャー“としての 頭脳が冴えている。私は、以下に載せる、日経新聞の 5月15日付の記事が、現在に至るも、米中貿易戦争を、語る上で、一番、重要な情報文であり、分析文だ、と判断している。

 5月5日に何が起きたか。 どうして、この直後から、中国が、「これは、人民戦争だ」と言い出した。 「内政干渉だ」「中国への 不平等条約の 押しつけだ」 「中国製品と企業にまで、アメリカ政府の検証作業班が、入って、検査(インスペクション)をする、などと、厚かましいにも、程(ほど)がある」「相手の国に対する尊敬と敬意(リスペクト)を、アメリカは欠いている。礼儀知らずである」「中国の国家主権(ソブリーンティ sovereignty )への侵害だ」 「ここから先は、もう、中国は、我慢しない。これからは、長い持久戦(じきゅうせん)となる」と、言い出した。

 この中国の剣幕(けんまく)の前に、実は、トランプたちは、たじろいで、立ち往生している。

 交渉官の、ライトハイザーUSTR代表(閣僚級 )と、ムニューシン財務長官は、親分である、今や、独裁者(ディクテイター)に近いトランプの方を、見上げて、「ほら。だから、いわんこっちゃない。中国をついに怒らせちゃったよ。これまでの、12回の交渉で、上手い具合に、私たちが、周到に、中国の譲歩を引き出して、追い詰めていたのに。親分が、テーブルをひっくり返したよ。あーあ」という感じで、ボーとなっている。「オラ知らねー」だ。

 トランプは、裸の王様だ。 英語では、 emperor's cloth エンペラーズ・クロウズ という。

 かつて、日本を、半導体交渉(1985年)や、農産物交渉や、日米構造(こうぞう)協議 や、自動車交渉(1995年、円高で痛めつけた)。 日米構造協議 は、「ストラテジック・インペディメント・イニシアチブ」 SII(エス・アイ・アイ)という言葉を使って、日本を痛めつけ、脅し上げ、屈服させた。

 この時から、「 日米 年次改革(ねんじかいかく)要望書」というのを作って、日本に対して、「お前の国は、これこれ、このように、構造的に欠陥のある国だから、以下に列挙する(200項目)事項に従って、自分の国の、劣った、愚かな商業慣習や、社会体制を、訂正、改良せよ」と、 アメリカは、命令した。 

 あのSII(エス・アイ・アイ)に、日本は腹の底から、「参りました」と土下座して、惨めな姿を晒(さら)した。それは、ビル・クリントン政権による、日本の金融制度(金融ビッグバン)の改革要求になり、日本の金融業界は、あの時から、ボロボロにされた。アメリカの巨大な博奕(ばくち)金融に、いいように騙されて、国民の資金を騙し取られる仕組みになった。

 あのSII で、「中国よ。お前の国の、劣等な部分を、アメリカが、改良、改選してあげよう」と、 中国にやって見せたら、なんと、中国から、「そんな手に乗るかよ。中国は、そんなに甘くないぞ」という、冷酷な返事が、トランプの元に中国政府から届いたのだ。それが、5月3日だった。 

 以下の日経の中沢克二の記事に、そのことが如実に書かれている。しっかり、じっくりと読んでください。

 それから、私は、遠藤誉(えんどうほまれ)女史の優れた、中国分析、そして、目下の米中  貿易、ハイテク戦争について、大いに学んだ。これらは、次回、載せる。 

 それから、講談社の幹部社員なのに、すっかり評論家になってしまっている近藤大介(こんどうだいすけ)週間現代副編集長(今も、この肩書きなのかな。彼とは、数回会っていて、私の熱海の家にも来たことがある)の中国研究と。

 それから福島香織(ふくしまかおり)女史の 中国分析からも学んだ。福島香織は、あの、ますます凶悪な反共主義者の集団に純化しつつある 産経新聞 を首になったほどの、優秀な女性記者だ。  

 この4人は、中国語が出来て、中国の政府高官にまで、繋がって、密着取材、連絡の取り合いが出来る、日本を代表するチャイナ分析家たちだ。私は、この2カ月、彼らの文章から大いに学んだ。 今日は、ここまでにする。以下の新聞記事は、本当に、重要だ。 副島隆彦 記

(転載貼り付け始め)

〇 「 衝撃の対米合意案3割破棄 「習・劉」が送った105ページ 」
 
2019/5/15  日経新聞   編集委員 中沢克二

 中国政府が5月初め、約5カ月間の米中貿易協議で積み上げた7分野150ページにわたる合意文書案を105ページに修正・圧縮したうえで、一方的に米側に送付していたことが分かった。中国指導部内で「不平等条約」に等しいと判断された法的拘束力を持つ部分などが軒並み削除・修正されていた。14日までに米中関係筋が明らかにした。

 ページ数で見ても実に3割もの破棄である。米側が重視してきたのは、中国による構造改革の実行を担保する法的措置。その重要合意のかなりの部分が白紙に戻ったことになる。世界を揺るがせた今回の米中貿易協議の事実上の破綻は、5月5日の米大統領、トランプによる唐突なツイートが発端ではなかった。中国側が105ページ合意案への修正を米側に通告した時点で既に決まっていたのだ。


画像。米中の対立は激しくなる一方だが…(2017年11月の訪中時、北京で言葉を交わすトランプ米大統領(右)と中国の習近平国家主席)=AP

 話は4月下旬に遡る。米中合意への期待が高まっていたこの頃、国家主席の習近平(シー・ジンピン)は対米交渉方針の一大転換を迫られていた。側近の副首相、劉鶴(りゅうかく)を表に立てた対米交渉は、穏便な手打ちを重視するあまり、中国指導部内で一任を受けている範囲内を既に踏み越えつつあった。

 とはいえ、習近平・劉鶴ラインが、共産党の統治体制に関わる最も重要な部分で米国に譲歩していたはずはない。それが米通商代表部(USTR)代表のライトハイザー、米財務長官のムニューシンらが指摘していた「残り10%」とされた対立部分である。

■「私が一切の結果に責任持つ」
 今回の破綻はそれ以外の90%の部分。既に合意案ができていたという90%の部分で起きた。それはライトハイザーと劉鶴の努力の賜物(たまもの)だった。双方は北京とワシントンを行き来しながら繰り返し交渉し、7分野150ページという長大な量の合意文書案をまとめていた。

 劉鶴にも思い入れがあったはずだ。一字一句、中国語と英語を対比しながら精査。ライトハイザーが国際弁護士の目で見た細か過ぎるチェックも経て、まとめ上げた内容だったのだから。習近平と劉鶴の近さから見て「トップは大筋で了承していたはずだ」と考えるのが常識的だろう。

 だが、送られてきたのは根幹部分を30%も削った文書。米側にいわせれば、法的措置など合意内容を担保する部分がほぼ消えた105ページの単なる文字の羅列にすぎない。それは習近平指導部が早期決着を自ら諦めた証拠だった。わざとトランプを怒らせるための行動にさえ見える。

 なぜ、こんな事態に至ったのか。中国系メディアは、習近平が今後、起きることについて「私が一切の結果に責任持つ」と発言したと伝えている。その場は、105ページに削り込んだ通告文を米側に送る前に開いた共産党中央の意思決定機関、政治局常務委員会や政治局会議とみられる。


ワシントンに現れた中国の劉鶴副首相(左)は「習近平特使」の肩書を持っていなかった(ライトハイザー米通商代表(右)との握手、10日)=ロイター

 だが、中国関係筋は「これは『下心』がある意図的な報道だ」と指摘する。どういうことか。「劉鶴の訪米前に修正案を米側に示す決定は、最高レベルの『集団決定』である」。つまり、習近平が自らリーダーシップをとる形で主動的に「一切の責任を持つ」と発言したとは限らないのだ。

 「事実を覆い隠すため『トップ主導』を強調する装われた記事」。もしくは「真実を行間から読み取れ、と示唆した記事」であるというのだ。「トップの責任でトランプに一度、ノーを突き付けるしかない」。中央指導部内の討議を経て決議した結果、そう迫られたとも推測できる。

 共産党の別格の指導者を指す「核心」である習近平といえども、もう一度、合意を取らないとこの決定は覆せない。いわば交渉を引っ張ってきた「習・劉」ラインが、周りから足かせをはめられた、ともいえる。

■「不平等条約は受け入れず」の大合唱
 ここに至った中国側にもやむにやまれぬ事情があった。
「内政干渉を法律で明文化するような不平等条約は受け入れられない――」
共産党内では、こうした声が日に日に高まっていた。70年前の新中国建国に当たって共産党は過去の封建王朝が結んだ「不平等条約」を厳しく批判。決してその轍(てつ)を踏まないと民衆に誓った。

 中国は建国70年を迎える現在に至っても「不平等条約」というレッテルに敏感に反応する(北京の天安門広場で、3月)アヘン戦争の終結時、清とイギリスが結んだ南京条約(1842年)、日清戦争の下関条約(1895年)などが代表的な不平等条約とされる。結んだ清王朝は滅んだ。今回の米中合意案が本当に不平等条約に等しいのか、には疑問がある。とはいえ共産党政権にとって一大事なのは確かだった。

 過去の中国の行動を知る米国は、曖昧な合意では構造改革が実際に履行されるか信用できない、として法的措置による担保を求めた。官民の様々な場での強制的な技術移転の禁止、国際的な技術・知的財産権の窃取の禁止、国有企業補助システム及び全企業への輸出補助金の廃止。範囲は幅広い。

 思い返せば4月下旬、習近平はすこぶる不機嫌に見えた。25~27日に北京で開いた広域経済圏構想「一帯一路」の第2回国際会議。30カ国以上の首脳級が集まった晴れの舞台だというのに、表情は晴れやかとはいえない。

 中国国営メディアは2年前の第1回会議の際は、メディアセンターの大きな液晶画面に主会場を他国首脳とともに闊歩(かっぽ)する習近平の様子を逐一、映し出していた。自信に満ちあふれた笑顔、大国のトップにふさわしい風格が印象的だった。

 だが、今回は会議開始の時間さえ発表せず、習が歩く姿も一切、映し出さない。習演説が始まる時、予告なしにいきなり画面が切り替わった。この頃、世界中が米中交渉の妥結に期待していた。だが、習は国内情勢から早期妥結が困難なことを自覚していた。

■次の勝負は「大阪G20」
 習はトップ就任以来、苛烈な「反腐敗運動」を展開し、絶大な権力を手にした。しかし、その勢いにはやや陰りが見える。「習近平時代」になって6年以上もたつのに、国民が実感できる経済的な成果を得られていないからだ。高度成長で中国を世界第2位の経済大国に押し上げた功績は、全て前政権までのものである。

 9日にワシントンに現れた劉鶴は「習近平の特使」という身分を失っていた。全権を持たない遣いの使命は「交渉は決裂ではなく、今後も続く」という宣伝だけにあった。劉鶴がワシントン滞在中だった10日、トランプ政権は追加関税を発動した。13日、中国側も報復措置を6月1日からとると発表した。
 
 同じ13日、トランプ政権は中国からの輸入品ほぼ全てに制裁関税を課す「第4弾」の詳細を公表した。その発動時期は6月末以降。トランプは6月末、大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会議で「習近平と会談することになるだろう」としている。

 だが、実現したとしても片手に「全品目制裁リスト」という脅しの材料を掲げたのっぴきならない対決の場になる。「『不平等条約』は断固拒否。対米合意案3割を破棄し105ページに」。中国のかたくなな姿勢によって交渉の基礎自体が揺らいでおり、先行きは楽観できない。(敬称略)



[2408]『旧唐書』と『新唐書』の間
投稿者:守谷健二
投稿日:2019-06-07 14:16:31

   守谷健二です。2402(5月20日)の続きです。

 日本の王朝の万世一系の歴史は、誰によって創られたか?という問題です。
 これは、『日本書紀』『古事記』をきちんと読めば、誰にでも解ることです。


 両書とも、天武天皇によって編纂を開始された、と明記します。『古事記』序は天武天皇の言葉として
「朕聞きたまへらく、『緒家の齎(もた)る帝紀及び本辞、既に正実に違い、多く虚偽を加ふ。』といへり。今の時に当たりて、其の失(あやまり)を改めずは、未だ幾年を経ずしてその旨滅びなむとす。これすなはち、邦家の経緯、王化の鴻基なり。故これ、帝紀を撰録し、旧辞を討覈(とうかく)して、偽りを削り実を定めて、後葉に流(つた)へむと欲(おも)ふ。」

 有名な「削偽(さくい)、定実(ていじつ)」と呼ばれる文章を残す。天武天皇は、「壬申の乱」と呼ばれる大内戦(1カ月にも及ぶ戦いで)で勝利して即位した天皇だ。平和な禅譲で即位したのではない。
 天智天皇の後継者は、天智の長男の大友皇子に決まっていた。その大友皇子を滅ぼして皇位に就いたのである。天武は、簒奪者であった。それ故に「正統性を創造する」必要があった。

 天武の勝利の要因は2つある。
 一つは、大友皇子が、美濃尾張を中心に二万人もの百姓を徴集していたこと。この大集団を、何の抵抗も受けずに一夜にして手に入れた事。

 もう一つは、大和の古い名門貴族の大伴氏が天武に付いて蜂起したことである。

 大友皇子(近江朝)は、天武の決起を全く予期していなかった。天武が美濃尾張の大集団を手に入れ、不破関(関ヶ原)を封鎖し手から、初めて異変を知ったと云うのだ。
近江朝が、異変に対応すべく準備を始めたら、いきなり大和で大伴氏らが蜂起した、と『日本書紀』は記す。近江朝にとっては、全くの不意打ちであった。騙まし討ちと云ってもいい。

 では、大友皇子は五月、六月の農業に大事な時期に二万もの百姓の徴集を開始していたのだろう。

 この年(西暦672)の五月の末日まで、唐の使者・郭務宋が筑紫に滞在していた。前年の十一月に二千の兵を率いて来ていた。

 朝鮮半島では、668年に高句麗を滅ぼすことに成功するが、半島経営をめぐり唐と新羅の戦争になっていた。新興の新羅の前に唐軍は苦戦していた。
 唐は、倭国に対し派兵を求めたのではないか。しかし倭国は、既に日本国(天智天皇)の臣下になっていた。倭国は交渉を日本国に丸投げするしかなかった。郭務宋の半年にも及ぶ異様に長い滞在は、日本国との交渉を物語っているのではないか。

大友皇子は、唐の要請を受け入れ美濃尾張で徴収を開始していたのではないか。天智天皇は、百済からの亡命者(数千人)に美濃・尾張に荒野を与え自活を促していた。彼らを中核とする新羅討伐軍を編成していたのではないか。
天武は、初めからこの一団を手に入れることをめざして決起したのである。其れに運命を掛けていた。天武の決起は、明らかに謀反、騙まし討ちである。

 故に、天武はどうしても正統性を欲した。正統性を創造する必要があった。
 



[2407]2019年6月30日開催の定例会に関するお知らせ(学問道場・古村)
投稿者:古村治彦
投稿日:2019-06-05 16:58:30

 SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦です。今日は2019年6月5日です。

 本日はこの場をお借りして、2019年6月30日開催の定例会に関するお知らせをいたします。

1. 既に多くの方々から参加申し込みをいただいております。ありがとうございます。引き続き、参加お申し込みを承っております。下記アドレスからお申し込みいただけます。よろしくお願いいたします。

定例会の概要は以下の通りです。

(貼り付けはじめ)

第41回副島隆彦の学問道場定例会
「全ての経済学を貫く「Y=M」の衝撃(仮)『絶望の金融市場』及び『国家分裂するアメリカ政治』発刊記念講演会」

・講師:副島隆彦先生、古村治彦研究員、中田安彦研究員
・開催日時:2019年6月30日(日)12時15分開場、13時開演
・会場:JR「田町」駅 日本建築学会 建築会館ホール
・会場住所:東京都港区芝5丁目26番20号
TEL:03-3456-2051 FAX:03-3456-2058
・地図:

・会場までのアクセス:
JR「田町」駅,都営地下鉄「三田」駅(浅草線・三田線)

・当日の予定:

開場  12:15
開演  13:00
終了  17:00(予定)

(貼り付け終わり)

※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスからお願いいたします↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

2. 既にお申し込みをいただいております方で、領収証の発行をご希望の方は下記連絡先までお知らせいただけますよう、お願いいたします。

3. 既に参加費をお振込みいただいた方には入場券となる葉書を2019年6月14日に発送いたします。

4.定例会会場では副島先生の書籍とDVDの頒布、副島隆彦の学問道場の新規会員受付並びに会員継続手続きを承る予定になっております。是非ご利用くださいますよう、よろしくお願いいたします。

【問い合わせ先】

・メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp
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SNSI・副島隆彦の学問道場
古村治彦拝






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